【政界地獄耳・07.20】:トランプの“変化”は本物か、大統領になれば元に戻るのか
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・07.20】:トランプの“変化”は本物か、大統領になれば元に戻るのか
★米大統領選挙はあのドナルド・トランプの再選が堅くなってきたが、暗殺未遂事件以来、変化の兆しがあると多くの専門家や関係者が言い出した。最初にその指摘をしたのは国際政治学者・川上高司で、米ウィスコンシン州ミルウォーキーの共和党大会のトランプの演説を聞きながら「トランプの共和党大会への登場。トランプの何かが変わったような気がするMission,calling(すべきことの啓示を受けた)をトランプは見つけたのような印象を受ける。だとすればトランプ再選で世界はどう変わるのか」と指摘している。
画像提供,EPA シークレットサービスに囲まれながら退避するトランプ前大統領。右耳のまわりで出血している様子(13日、米東部ペンシルヴェニア州バトラー)
★それは演説にも表れていて、トランプが18日の共和党大会最終日に公開した候補受諾演説文も「統合のために完全に新しく書いた」となった。トランプから「統合」などという言葉が出ること自体、意外と感じる人は多いだろう。トランプの長男ドナルド・トランプ・ジュニアは「父は銃撃事件後、変わった」とし「父の変化は続くものとみられる」と話す。またバイデン大統領の非難に焦点を合わせて書かれていたものを「本来父が準備した演説文はもっと強烈だったが、銃撃事件以降、原稿内容に多くの変化があった」という。「父は強くなければならない時は強く、『ファイター(戦う人)』である点は変わらないが、必要な時には穏健な立場を取るために最善を尽くすだろう」とした。また「トランプは党大会登壇者が今回の銃撃事件に対する怒りの発言を自制するようにスタッフに指示した」とも伝えられる。トランプシンパの前フォックスニュースキャスター・タッカー・カールソンは「トランプの変化は本物かもしれない。顔に銃が当たれば人は変わる」。
★穏健な対応や「統合」は本心なのか。民主党支持者への取り込みなのか。大統領になったら元に戻るのか。トランプの“変化”が本物なのかの真意は測りかねるが、世界中の指導者が今一番知りたいところだ。(K)※敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2024年07月20日 08:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます