【政界地獄耳・07.16】:「もめている暇はない」立民代表・泉健太の器の小ささ 小沢一郎の持論もむなし
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・07.16】:「もめている暇はない」立民代表・泉健太の器の小ささ 小沢一郎の持論もむなし
★立憲民主党は過去、民主党時代から内紛が絶えず、それを断ち切るために党代表・泉健太を擁立。政治的・戦略的失敗を繰り返しても党内騒動にならぬよう、泉降ろしを避け、党内も我慢を重ねてきて今日に至る。9日、秋に予定されている代表選挙について同党の小沢一郎は「政権を取れるなら代表は誰でもいい。政権を取るための段階として、野党の共闘態勢を構築する執行部でなければダメだ」とし「泉氏を変えないと日本維新の会や国民民主党と話ができない。泉氏だったらまたダメで、沈没じゃないか」と、代表選で野党共闘ができる人材なら誰でもいいという考えを示した。
★出馬が取り沙汰されている「(前代表)枝野(幸男)氏も(元首相)野田(佳彦)氏も個人的にどうこうということはない。年寄りだろうが若かろうが政権を取るためには野党の共闘を組めるかだ」と、まずは野党共闘で政権奪取をしなければ何も始まらないという、かねての持論を展開した。これに対して13日、泉は「政権交代へ皆で力を合わせて向かっている最中だ。もめている暇はない」とし、退陣論については「一部あるかもしれないが、ほとんどない」と一蹴した。
★小沢にしてみれば都知事選挙の惨敗でも都連幹部すら誰も責任を取らず、仲良し体制で自民党と戦って政権を取るという重みやすごみに欠けることの歯がゆさを示したものだが、泉の経験の浅さや器の小ささがそれを“もめている暇”と受け取ってしまう。もっと小沢の胸に飛び込み「自民党をやっつけるため、いろいろ経験と知恵を貸してほしい」と言えないところが限界だろう。党内議論を好まず、がむしゃらに勝つという目標にまい進する気概が元来立憲にない。団結した強みを示すチャンスを好き嫌いでばらばらにするのは忍びないという小沢と、そんな簡単なことではないという泉の対立にもなっていない。つまり政治の基本である「どう巻き込むか」を実現できる政治に国民は期待している。(K)※敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2024年07月16日 07:16:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます