【石川県】:「機密費で贈答品」発言の馳浩知事「全面撤回した」繰り返す…自民県議から追及続く見通し
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【石川県】:「機密費で贈答品」発言の馳浩知事「全面撤回した」繰り返す…自民県議から追及続く見通し
石川県議会定例会で6日、代表質問が行われ、馳浩知事は官房機密費(内閣官房報償費)の使途を巡る発言について問われ、改めて陳謝した。ただ、それ以上の説明については、「撤回した」と従来の説明を繰り返すにとどまった。今後の一般質問でも追及は続く見通しで、苦しい対応を迫られそうだ。(秋野誠)
「『撤回したから発言しない』と言っても、議会で聞かれれば答えなければならない」。代表質問に臨んだ紐野義昭県議(自民)は冒頭、このように述べ、馳氏に官房機密費発言についての説明を求めた。昨年3月の知事選で馳氏を支援するなど、馳氏に近いとされるベテランだ。
これに対し、馳氏は「複数の事実誤認があることを私自身で確認した。誤った事実が報道を通じて拡散することは本意でないため、全面撤回した」と述べるのみで、質疑はかみ合わなかった。
馳氏は11月17日の講演で、東京五輪招致活動で国際オリンピック委員会(IOC)委員に官房機密費を使って贈答品を渡したと発言。その日のうちに「誤解を与えかねない不適切な発言だった」として撤回した。その後も、「撤回済み」を理由に説明を拒んでいるが、撤回の経緯を訂正するなどして問題が尾を引いている。
議会側にも「馳氏は十分な説明をしていない」(自民県議)との意見は根強い。
定例会では8、12日に自民以外の会派も質疑に立つ一般質問が予定され、一層厳しい追及が想定される。14日にも知事が答弁に立つ予算委員会が控える。県議会第2会派「未来石川」の吉田修会長は「会派として追及していく。同じ答弁を繰り返すだけの説明は許されない」と話した。8日の一般質問に立つ予定の善田善彦県議(自民)は、「しっかりと説明し、信頼回復に努めてほしい」と語った。
馳氏は代表質問後、報道陣の取材に対し、「議会で質問をいただければ、誠意をもってお答えする」と強調した一方、「五輪招致発言についての言及は今後もしない」とも述べた。
◆「安倍派」時代のキックバック否定
自民党安倍派が政治資金パーティーの収入の一部を所属議員に還流させていたとされる問題で、国会議員時代に同派に所属していた馳知事は6日、記者団に「適切に処理してきた」と述べ、自身へのキックバックを否定した。
安倍派の政治資金を巡る問題では、派閥側に課されたノルマを超過した分が議員にキックバックされていたと指摘されている。馳氏はノルマの存在を把握していなかったとした上で、「一枚でも多く販売するために努力し、その後は政治資金規正法に基づいて適正に処理した」と強調した。
元稿:讀賣新聞社 主要ニュース 政治 【地方自治・石川県・ 石川県議会定例会で6日、代表質問が行われ、馳浩知事は官房機密費(内閣官房報償費)の使途を巡る発言】 2023年12月07日 09:20:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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