路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」・04.26】:与党のみなさん、嘘をついて、物事を決めていくのやめてもらっていいですか?

2024-04-26 07:14:50 | 【少子化問題(異次元の少子化対策・少母化・婚姻数の激減・長い目での子育て支援

【室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」・04.26】:与党のみなさん、嘘をついて、物事を決めていくのやめてもらっていいですか?

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」・04.26】:与党のみなさん、嘘をついて、物事を決めていくのやめてもらっていいですか?

 「国民の負担増となるのに実質負担はないと繰り返す政府の姿勢は不誠実極まりない」(早稲田夕季・衆議院議員・立憲民主党

 これは18日の子ども政策に関する衆院特別委で、採決に先立つ反対討論での早稲田さんの言葉。

 早稲田さんの言葉はもっとも。しかし、翌日の19日、この法案は自民党公明党の賛成多数で可決された。

 与党のみなさん、嘘をついて、物事を決めていくのやめてもらっていいですか?

<picture>加藤鮎子こども政策担当大臣(C)日刊ゲンダイ</picture>

    加藤鮎子こども政策担当大臣(C)日刊ゲンダイ

 結局、『子ども・子育て支援金』の名のもと我々から、一人月に300円から1000円超えのお金の徴収がはじまるらしい。年にじゃないよ、月に、だ。政府はこのことについて、「国民の実質負担はない」といいつづけておった。はあ~ん?

 「日本の超少子高齢化はもうとっくに限界がきている。これからのことを考えると、この国の人口をとにかく増やさなくてはいけない。労働人口が減り、たくさんのお年寄りを支える中、現役世代の方の負担がさらに増えてしまうのは心苦しい。が、もう無理なんだ。力を貸して欲しいんだ」

 そういって我々を説得するならまだしも、金を徴収するのに「実質的な負担はない」と嘘をつく。てか、支援ってなんだよ。その支援は断れるもんでもあるまいし。

 ちゅーか、なんで今までの税収から捻出しない?

 あたしもそうだが、多くの国民に、「子どもを産んでくれる人を大事にしよう」という気持ちはある。「超少子高齢化時代に、子を産んでくれてありがとう」という気持ちもある。

 けれど、それを盾にして嘘をつき、物事を決めるのはよろしくない。大事なことは優先し、無駄を削り、まずは今の税収の中でやるべきだろう。

 うちら、きちんと税金を払ったその上で、

 「おまえら、まだ金出せるはずだ。でも実質的な負担はないぜ」

 そうガラの悪いチンピラ詐欺師に、お金を巻き上げられているみたいじゃない?

室井佑月
著者のコラム一覧
 ■室井佑月 作家

 1970年、青森県生まれ。銀座ホステス、モデル、レースクイーンなどを経て97年に作家デビュー。TBS系「ひるおび!」木曜レギュラーほか各局の情報番組に出演中。著書に「ママの神様」(講談社)、「ラブ ファイアー」(集英社文庫)など。

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITA 主要ニュース 政治・社会 【政治ニュース・連載・「室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」】  2024年04月26日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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