路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【社説・11.08】:「闇バイト」強盗/高額うたう募集に注意

2024-11-09 06:00:20 | 【事件・未解決事件・犯罪・疑惑・詐欺・闇バイト・旧統一教会を巡る事件他】

【社説・11.08】:「闇バイト」強盗/高額うたう募集に注意

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説・11.08】:「闇バイト」強盗/高額うたう募集に注意 

 今夏以降、首都圏を中心に「闇バイト」による強盗事件が相次いでいる。交流サイト(SNS)などで実行役を集め、スマートフォンを通じ犯行を指示する手口が特徴だ。

 横浜市では75歳の男性が殺害され現金約20万円が奪われ、千葉県市川市ではキャッシュカードの暗証番号を言わせる目的で50歳の女性が連れ去られるなど、荒っぽい手口が目立つ。SNSを使う犯罪はどこでも被害が発生したり、実行役に誘い込まれたりする恐れがある。兵庫県でも警戒を怠らないようにしたい。

 大半はX(旧ツイッター)を通じて「最低5万円」など高額報酬を売りに募り、「引っ越し」「タクシー業務」などと運送関係の仕事に見せかけていた。2022~23年にも「ルフィ」を名乗る指示役らによる広域強盗が起きたことから、募集告知には「ホワイト案件」などと記し合法性を強調していたという。

 指示役は自身に捜査が及ばないよう匿名性の高い「シグナル」などのアプリを使って犯行を命じ、応募者が拒むと、事前に送信させた身分証の情報を基に「家族に危害が及ぶ」などと脅迫するのが常とう手段である。一度加担すると逮捕されるまで利用して「使い捨て」にし、多くは報酬を払っていなかった。卑劣極まりない手口に怒りを覚える。

 警視庁と埼玉、千葉、神奈川県警の合同捜査本部はこれまでに実行役やリクルーター役など30人以上を逮捕したが、指示役を摘発しない限り、新たな集団による犯罪が繰り返される。捜査当局は犯行に使われたスマホの分析を急ぎ、一刻も早い実態解明に全力を注いでもらいたい。

 実行役の多くを占める若者らの自衛策も不可欠だ。高額な報酬をうたうバイトは疑い、安易に個人情報を伝えないようにする必要がある。

 ひとたび犯罪に手を染めれば、「軽い気持ちだった」との釈明は通じない。強盗罪の法定刑は5年以上の懲役、強盗殺人は無期懲役か死刑である。重罪に見合う仕事など存在しないと肝に銘じるべきだ。

 警察庁は闇バイトへの注意を促す動画を公開し、応募者や家族の保護を約束している。もし個人情報を基に脅迫されていても、勇気を持って通報してほしい。

 一戸建ての高齢者宅が狙われやすいとされる。事前にリフォームや貴金属買い取りなどの飛び込み営業を装い、「下見」をした事例も多い。不審な訪問や電話は断り、警察に通報するのが賢明である。

 力ずくで押し入られないよう、来客に対応する際はカメラ付きインターホンやドアチェーンを使い、玄関の鍵や窓ガラスを強化するのも有効だ。被害への備えを万全にしたい。

 元稿:神戸新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2024年11月08日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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