路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【社説①】:自民3戦「全敗」 凋落した党勢を立て直せるか

2024-04-30 05:01:30 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【社説①】:自民3戦「全敗」 凋落した党勢を立て直せるか

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:自民3戦「全敗」 凋落した党勢を立て直せるか

 「保守王国」の島根で議席を失い、不戦敗の2選挙区と合わせて3戦全敗。自民党の 凋落ちょうらく ぶりが浮き彫りになった。

 岸田首相は危機的状況をどう立て直すか、政権運営は厳しさを増すだろう。

 衆院東京15区、島根1区、長崎3区の3補欠選挙で、立憲民主党が全てを制した。

 自民は、細田博之前衆院議長の死去に伴う島根1区を「弔い合戦」と位置づけ、首相や党幹部が次々に現地入りした。だが、細田氏が会長を務めていた安倍派が政治資金規正法違反事件で立件され、同情論は広がらなかったようだ。

 1996年の小選挙区制導入以降、細田氏が議席を守り続けていた島根1区で敗れたことは、自民にとって大きな痛手だ。

 東京15区と長崎3区は自民の元議員が不祥事で辞職したことに伴う選挙で、自民は勝算が見込めないとして候補を立てなかった。

 読売新聞の出口調査で、東京15区の自民支持者は、日本維新の会や諸派の日本保守党など保守系候補に投票する傾向がみられた。

 仮にそうした投票行動が自民不在による消極的な選択だったとしても、今後、自民に支持が戻ってくるとは限らない。不戦敗は自民の足腰を弱めたと言えよう。

 内閣、自民ともに支持率は低迷しているが、首相は政権維持への自信を示している。野党の支持が伸びず、また、自民内に突出したライバルがいないことから、政権が倒れることはない、と楽観視しているとの見方がある。

 だが、今回の選挙結果を受け、政局は流動化しかねない。

 自民内から「岸田首相では次期衆院選を戦えない」との声が強まる可能性がある。公明党の石井幹事長は先月、「総裁選で選ばれた総裁は支持率が高くなる」と述べた。9月の自民党総裁選での首相交代を求めたとみられている。

 政治資金問題を含め、内外の課題について着実に結果を出せなければ、退陣論は強まるだろう。

 今回、立民が3勝できたのは「敵失」のおかげではないか。政策を磨き、地道に支持者を増やさなければ、勢いは続くまい。

 一方、東京15区の選挙戦では、諸派の候補とその陣営関係者が、他候補の街頭演説中に大きな音を出したり、選挙カーを追いかけ回したりするなど、嫌がらせのような行動が問題となった。

 公正な選挙を妨害することは許されない。こうした行動には、公職選挙法の「選挙の自由妨害罪」の適用を検討すべきだ。

 元稿:讀賣新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2024年04月29日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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