宙組の『白鷺の城』『異人たちのルネッサンス』が本拠地で開幕。初日から星風まどかちさんのデュエットダンスのみ休演のお知らせがあって心配。どこを怪我しているのか、そんなにハードな振付なのかなあ。一昨年の暮れから宝塚愛が復活していますが、ダンスの振付がどんどん難しくハードになってきているのかなあと思うことがあります。振付師もかつてとは色が違いますね。時代に流れに沿って新しいことに挑戦していくことはもちろん大切ですが、リフトとか体に無理がかなり過ぎるようなハードな振付はやめてほしいなと思います。『シトラスの風』は体感5分のショーとは違って、時間の流れ方が昔ながらのショーだったなあと。
宙組誕生をリアルタイムで見届けた世代なので、プログラムにずんこさん(姿月あさとさん)がアドバイザーとして登場しているの、感無量。宙組誕生20周年のイベントの映像でずんこさんと和央ようかさんが並んでいるのを拝見して、「明日へのエナジー」の大合唱を聴いて、思い出しました、20年前を。月組のずんこさんから宙組の初代トップスターのずんこさんへ。歌声とかっこよさに憧れました。ずんこさんのトップスター時代の作品はたった四作しかないのよ、って5月26日の東京宝塚劇場でお手洗いに並んでいる時に聞こえてきて、なんだろうって振り返ったら、『エクスカリバー』『エリザベート』『激情』『砂漠の黒薔薇』でした。『エクスカリバー』と『シトラスの風』は宙組誕生を飾る、明るく楽しい演目でした。『シトラスの風』といえばパステルカラーの、色とりどりの明るい衣装。舞台写真が載った雑誌をデジタル化という技術をまだ知らないまま、断捨離してしまったの残念。今振り返ると20年前は新しかったですね。出雲綾さんがつとめていた「明日へのエナジー」のスキャットは今回美風舞良さんがつとめていたかな。出雲綾さんは声量ゆたかな歌うま。かなり上手くないときびしいですが素敵な歌声でした。
岡田敬二先生こだわりのロマンティック・レビューシリーズ。プログラムを読んでいると、映像と観劇で、わたし、けっこうみているなあと。『ラ・パッション』『ル・ポアゾン』『ナルシス・ノアール』『夢・フラグランス』『ラ・カンタータ』『ラ・ジュネス』『魅惑Ⅱ‐ネオ・エゴイスト』、そして『シトラスの風』。これもあれもそうだったのかなと読みながら思ったしだい。時代の流れの中で変わっていくものと、変わらないもの。宝塚らしい「偉大なるマンネリズム」。宙組の前が、上田久美子先生の月組『BADDY』という斬新なショーだったのでそのあとにこうして伝統的なショーを用意しているのが宝塚。
ききちゃんのドラゴンの衣装が、かつては湖月わたるさんが着用したものだと知って感慨深いし、ききちゃんのかっこよさマックスだし、「ノスタルジア」の星風まどかさんの、蝶々夫人のアリアだと思いますが歌声がとても素敵だったし、真風涼帆さん、星風まどかちゃん、ききちゃん(芹香斗亜さん)の三人のトライアングルのダンスシーンがほんとに素敵だったしといろいろありますが、印象的だった寿つかささんの場面のことを。第9・10場、一人の青年がダンスの名手であったMr.Bojanglesの想い出を歌う時、Mr.Bojanglesの姿が浮かぶ。ダンスについて、その魂をひき継いでくれるようにと踊り出す。寿つかささん演じる今は年老いたMr.Bojanglesがお酒の瓶を片手にうずくまっていたのが、真風さんが想い出を歌い始めると共に踊り出して、若者たちと共に踊り、その意思が受け継がれていき、Mr.Bojanglesは亡くなる、というストーリーだったと思います。寿つかささん、雪組の『エリザベート』にも、宙組の『エリザベート』にもトートダンサー、じゃなくて宝塚だから黒天使としていらして、黒天使に選ばれたということはダンスの達人。こうして20年前から劣らず踊り続けるのは大変な努力がいることだろうなと思います。こうして20年間宙組で踊り続けている姿に感動をおぼえました。いい場面だったなあとしみじみ。
初日前記者会見の真風涼帆さんと星風まどかさん。

ずっと書きたかったのが、4カ月越しにようやく書けました。舞台写真、どこかにあったら後日載せようかな。なんとか書けたところでちょうど時間切れ。長々とお付き合いくださり、ありがとうございました。
宙組誕生をリアルタイムで見届けた世代なので、プログラムにずんこさん(姿月あさとさん)がアドバイザーとして登場しているの、感無量。宙組誕生20周年のイベントの映像でずんこさんと和央ようかさんが並んでいるのを拝見して、「明日へのエナジー」の大合唱を聴いて、思い出しました、20年前を。月組のずんこさんから宙組の初代トップスターのずんこさんへ。歌声とかっこよさに憧れました。ずんこさんのトップスター時代の作品はたった四作しかないのよ、って5月26日の東京宝塚劇場でお手洗いに並んでいる時に聞こえてきて、なんだろうって振り返ったら、『エクスカリバー』『エリザベート』『激情』『砂漠の黒薔薇』でした。『エクスカリバー』と『シトラスの風』は宙組誕生を飾る、明るく楽しい演目でした。『シトラスの風』といえばパステルカラーの、色とりどりの明るい衣装。舞台写真が載った雑誌をデジタル化という技術をまだ知らないまま、断捨離してしまったの残念。今振り返ると20年前は新しかったですね。出雲綾さんがつとめていた「明日へのエナジー」のスキャットは今回美風舞良さんがつとめていたかな。出雲綾さんは声量ゆたかな歌うま。かなり上手くないときびしいですが素敵な歌声でした。
岡田敬二先生こだわりのロマンティック・レビューシリーズ。プログラムを読んでいると、映像と観劇で、わたし、けっこうみているなあと。『ラ・パッション』『ル・ポアゾン』『ナルシス・ノアール』『夢・フラグランス』『ラ・カンタータ』『ラ・ジュネス』『魅惑Ⅱ‐ネオ・エゴイスト』、そして『シトラスの風』。これもあれもそうだったのかなと読みながら思ったしだい。時代の流れの中で変わっていくものと、変わらないもの。宝塚らしい「偉大なるマンネリズム」。宙組の前が、上田久美子先生の月組『BADDY』という斬新なショーだったのでそのあとにこうして伝統的なショーを用意しているのが宝塚。
ききちゃんのドラゴンの衣装が、かつては湖月わたるさんが着用したものだと知って感慨深いし、ききちゃんのかっこよさマックスだし、「ノスタルジア」の星風まどかさんの、蝶々夫人のアリアだと思いますが歌声がとても素敵だったし、真風涼帆さん、星風まどかちゃん、ききちゃん(芹香斗亜さん)の三人のトライアングルのダンスシーンがほんとに素敵だったしといろいろありますが、印象的だった寿つかささんの場面のことを。第9・10場、一人の青年がダンスの名手であったMr.Bojanglesの想い出を歌う時、Mr.Bojanglesの姿が浮かぶ。ダンスについて、その魂をひき継いでくれるようにと踊り出す。寿つかささん演じる今は年老いたMr.Bojanglesがお酒の瓶を片手にうずくまっていたのが、真風さんが想い出を歌い始めると共に踊り出して、若者たちと共に踊り、その意思が受け継がれていき、Mr.Bojanglesは亡くなる、というストーリーだったと思います。寿つかささん、雪組の『エリザベート』にも、宙組の『エリザベート』にもトートダンサー、じゃなくて宝塚だから黒天使としていらして、黒天使に選ばれたということはダンスの達人。こうして20年前から劣らず踊り続けるのは大変な努力がいることだろうなと思います。こうして20年間宙組で踊り続けている姿に感動をおぼえました。いい場面だったなあとしみじみ。
初日前記者会見の真風涼帆さんと星風まどかさん。

ずっと書きたかったのが、4カ月越しにようやく書けました。舞台写真、どこかにあったら後日載せようかな。なんとか書けたところでちょうど時間切れ。長々とお付き合いくださり、ありがとうございました。