たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

浪漫活劇『るろうに剣心』

2018年10月27日 23時36分08秒 | ミュージカル・舞台・映画
 ようやく7時間半ほど眠れた土曜日、『るろうに剣心』を観劇してきました。新橋演舞場なんていつ以来だろう。小池先生と宝塚と梅田芸術劇場と松竹の初のコラボレーション。早霧せいなさん以外はリアル男子、リアル女子、フェルゼン、ロベスピエールとイケメンぞろいの中で緋村剣心として舞台に立っていた早霧さん、さらにかっこよくて素敵でした。日本物の男装がよくお似合いです。中性的な感じがほんとに素敵。『星逢一夜』を思い出しました。宝塚版とほぼ同じ演出だそうですが、盆とセリを駆使した歯切れのいい舞台転換はさすがの小池先生。殺陣のシーンはどの場面もスピード感があって、みなさん所作がキレッキレで迫力満点。アンサンブルは『1789~』『ロミオとジュリエット』でダンサーとしてキレッキレのダンスをみせてくれていた方が何人もいらっしゃいました。リアル男子を相手にした殺陣で全く違和感なく刀さばきをみせた早霧さんの身体能力と体力に感服。男だ女だ、かんけいねえよー、うるせーなー、っていう感じで宝塚時代よりもさらにかっこいいのでは、と思いました。これからも独自の道を歩まれるのかな。新しいものをまたみせてくれそうで期待大。リアル男子の廣瀬友祐さんも三浦涼介さんもかっこよかったです。廣瀬さん、髪型と刀さばきと煙草を吸う姿、そして最後は剣心に情をみせるあたりの生き方が素敵でした。三浦涼介さん、ダンス姿がやっぱり素敵、声が色っぽい、3階席だったので二度のワイヤーで降りてくるシーン、ばっちり拝見。二度目はスタンバイしている様子に気が付きました。アマデもいました。弥彦役の憲ちゃん、出番多くって、ひたすら可愛くっていやされました。アマデは台詞がなかったので憲ちゃんの声聴いたのは久しぶり。ますますお兄ちゃんにそっくりで可愛くてしっかり者。加藤兄弟の将来を見届けるまで生き延びねば・・・。上山竜司さんの武田、絶品。最初だれだかわかんなかったですがアンジョルラスでした。シカネーダーもいました。遠山裕介さん、いい声、いい味出してました。剣心の影の松岡広大さん、刀さばきがキレッキレすぎて気持ちがいいほどでした。剣心の影として早霧さんとのバランスもよかったかな。愛する人を死なせてしまった過去を丁寧に表現されていたのが心の残りました。左之助は、『黒執事』で坊っちゃん家の使用人を演じていた方かな。可愛くてワイルドで殺陣はキレッキレ。それぞれの生き様、役者がそろったいい舞台でした。

 実は、幕府側と維新側がごっちゃになって物語の展開にはちゃんとついていけていなかったのですが楽しかったです。早霧さん剣心の、人に言いたくない過去を背負いながら生きる影の部分とお茶目な部分とのバランス、当たり前みたいな日常を大切に思う心根が響いてきました。生き方が男前で小柄で中世的な感じがキャラクターが男役さんにあっているのかな。かつてアニメ版で涼風真世さんが剣心を演じていたことを思い出しました。すごく合っていました。早霧さんだけが男性を演じるキャスティング、どうなんだろって迷いましたが観劇してよかったです。こんな楽しい舞台に出会うことができて生きていてよかったなあって思いました。帰りは東銀座から日比谷まで歩いていつものカフェで食事してきました。久しぶりに歌舞伎座の前を通りました。もうすぐお別れの東京。こんな生活ともお別れ。早霧さんにありがとうとお礼を言いたい気持ち。また早霧剣心をみたかったのは小池先生だそうで、ほんとにありがとうございます。今日は昼の部をやってからの夜公演だったのか。ハードな舞台、千穐楽まで無事に勤められますように・・・。

 まだまだ書きたいですが今日はこれぐれいにしておきます。

弥彦は憲ちゃんでした。




グッズ売り場も楽しそう。がまん、がまん・・・。










長身のイケメンたちに囲まれてさらにカッコよかった早霧さん。声量もあって歌が進化していると思いました。性別を超越したカッコよさ。殺陣シーンの所作のひとつひとつが流れるように美しかったです。

(写真は宝塚ジャーナルよりお借りしています。)







夜の歌舞伎座。