たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

花組『‘CASANOVA』_東京宝塚劇場千穐楽ライヴビューイング(4)

2019年05月24日 23時13分01秒 | 宝塚
 断片的な思い出し日記。

 星組に組み替えとなり、次期トップ娘役となることが発表された舞空瞳ちゃん。緊張の面持ちながら、涙をにじませつつ、すごくしっかりとした挨拶でした。明日海りおさん、組み替えが発表された時はすごくさみしかったけれど、「舞空瞳なら大丈夫!がんばって!」とエールを送っていました。トップ娘役就任を心の底から喜んでいる様子、自分が生んだわけではないけど大事な娘をお嫁さんにだすような心境だったのかな。星組は、瞳ちゃん・ひとみちゃんがいっぱいでますます可愛いが渋滞。きっと舞空ちゃんをお嫁さんに迎える礼真琴さんと紅ゆずるさんがあったかく迎えてくれることと思います。

 舞空ちゃん、一昨年秋の『ハンナのお花屋さん』ですでに完成されたヒロイン力を発揮していました。入団まだ二年目と知ってびっくりでした。努力で得られるものではない、華があります。小さい顔と長い手足、娘役になるために生まれてきたかのような容姿の上に、ダンスも歌も安定しています。わたしの中で、花總まりさんの面影が重なります。花ちゃんが一路真輝さんの相手役として、星組から雪組へ組み替えになったのは入団してまだ一年目か二年目の時だったと思います。『白夜伝説』のミーミルで鮮烈な印象を残したあと、大劇場公演『うたかたの恋』で稔幸さん演じるルドルフのいとこのお嫁さんになったあと雪組へ組み替えとなり、二番手娘役の位置で紫ともちゃんの退団公演『ブルボンの封印』に出演。次の作品は『風と共に去りぬ』だったので、その次の『JFK』でトップ娘役として本格的にお目見えでた。男役としては背が低かった一路さんとの背丈のバランスが必ずしもよかったとは言えなかったと思うのですが、『エリザベート』初演という大きな足跡を残すこととなりました。と考えると舞空ちゃんのトップ娘役が特段早すぎるということでもないし、琴さんとの背丈のバランスが悪いということでもないかなと私的には思います。劇団さんが決めたこと。がんばってほしいし、1花ちゃんの10年間トップ娘役として舞台に立ち続けた金字塔を打ち破ることはむずかしいとは思いますが、できるだけ長くやってほしい。タカラヅカスペシャルでキキちゃん(芹香斗亜さん)との並びが再びみることができればとひそかに期待してしまいます。


 コンデュルメル夫人の怪しげな美しさと高音がますます冴えわたっていた鳳月杏さんも組み替え。宝塚大劇場千穐楽のみりおさんの送る言葉を受けて、ふてぶてしくなった自覚はあるということを挨拶で話してました。映像でしか知りませんがもともとは月組生でみりおさんと一緒だったんですね。みりおさん、東京公演千穐楽の前日、鳳月さんから手紙をもらったことを公表。「退団する明日海さんを残して月組に帰るのが心配だ」という内容だったとのこと。「ずいぶん甘くみられたもんだなと思いました。なにも心配はいりません。花組でふてぶてしくなったのはいいですが、腰位置が高いのはいいですが、腰を低くして頭をたれる舞台人になれるよう、せいぜいでがんばってください」とみりおさんらしい送る言葉。鳳月さんが目をまん丸くしながら天を仰ぎ、みりおさんもまた天を仰いで涙をこらえている表情をライブビューイングのカメラがとらえてくれました。

 みりおさんが使った「せいぜい」という言葉、一般的にはネガティブなイメージですが、ヤフー知恵袋で調べてみると、”「せいぜい」には「精一杯、できる限り」という前向きな意味と、たかが知れているけれど、たいしたことは出来ないだろうけれど、という見下した意味があって、その意図を両極端に解釈されるような言葉です。「せいぜい頑張ってください」を悪い意味に取るかどうかは文脈やその人間関係などで決まると思います”とあります。この場合はもちろん前者の意味ですね。みりおさんだからこその愛情表現。組み替えって一般社会に置き換えれば人事異動なわけで同じ組織体のなかとはいえ例えば事務職から全く畑のちがう営業職に異動するぐらいの大変さがあるわけで、それは長く同じ部署にいればいるほど大変ですね。慣れ親しんだ処を離れ、またあらたに人間関係を築き上げていかなければならない。一番大変だったのは組み替えだったとみりおさん退団発表の記者会見で話されていたと思います。学年が上がってから、前後して月組から花組へと異動してきたお二人。支え合いながら、二人にしかわからない時間を共有してきだんだろうなあと思いました。だからこその愛があふれるみりおさんなりの表現の仕方。「十分にさみしんでいただけましたでしょうか」「平成最後の公演をつとめたことを自信に変えてこれからもがんばります」と、今回もみりおさんらしい言葉が並んだ千穐楽の挨拶でした。

 男役に戻った鳳月さんの、桜の花びらが散った季節に「ジラサレテ熱帯」を聴いたとき、去年の9月まだまだ暑い頃東京宝塚劇場を観劇したことが、日比谷をすっかり離れてしまった今はすごく遠い夢幻だったような感覚になりました。数カ月前のことなのに、もっとずっと遠ざかってしまったような、束の間の夢をみていたのではないかといような感覚になりました。

 6月の横浜アリーナ、2日目にライブビューイング、あるんですね。わたしは当選するとは思っていなかった阪急の先行抽選で一日目が当たってしまいました。ライブビューイングは無理かな。来月3日に就業開始予定となって無事に行けるかどうか、新幹線での移動となるので二日間必要、夜はスパに泊まろうと思っていますがどんなタイミングで申し出ればいいのかと気になるばかり。雪組の日帰りバスツアーもあるしなあ・・・。

 その前に明日は星組『鎌足』の日本青年館千穐楽ライブビューイング。もう行くことはなさそうな日本青年館に思いを馳せつつ観たいですが、その前に無駄だとわかっていてもいこうとしている面接。わたしは受験番号が遅い方なのでたぶん午後いちからスタートしてライブビューイングの時間と被ってしまいました。なんとか二幕だけでも全編観劇できるといいな。面接が終わり次第すぐ駆けつけますが、乗り換えが一回あって駅の数も多いし、電車の本数が都心のようにはいかないので遠いです。紅さんごめんなさい、遅れてしまいますができるだけ急ぎたいです。面接がスムーズに行きますように・・・。21日にプログラムも舞台写真も買って、ネットにあがってくる情報もほぼみてネタバレしすぎもいいところですが楽しみは増すばかり。

 頭のなかパンパンなので少し飛び立ちたいと思い申し込んでみた台湾旅行。旅行会社の申し込み期限を過ぎていましたがBグレードのホテルならOkでした。たった二泊三日ですが2013年以来の海外渡航。なんだか緊張してきました。急に暑くなったし、これで体調を崩したらお話になりません。大丈夫ですかね、わたし。でもこうしていったん日常生活を離れないと、次の就業のための知識が全く頭に入ってきません。ほんとにこれはヤバイっていうぐらい入りません。やるべきことはたくさんあれどなんとか無事に往復したいです。こうしないとモチベーションはあがらないです、正直。もちろん仕事一生懸命やりますよ、もちろんそうなのですが、あとはわたし、二人のさゆみさんの退団公演を宝塚大劇場で二回観劇するという目標のほかは全部ぶっとんでいます。東京宝塚劇場は激戦すぎるし、大劇場、東京宝塚劇場共に千穐楽、ライブビューイングあると思いますが、チケットをとれない可能性大、もしかしたら田んぼの中の映画館ならとれるかもなあぐらいのところ。大劇場も日帰りバスツアーでしかチケット入手できません。ほんとにこれが最後の最後、見納め。あの世に旅立つとき後悔のないようにしたい。まずは明日。『CASANOVA』も『鎌足』もライブビューイング外れた方もいるんですね。人口密度の高い東京は特に激戦。チケットが手に入った自分はこうして無事に生き延びていられることに感謝しつつ、無事にさゆみさんを見届けることができますように・・・。