たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

雪組『フォルティッシッシモ』『シルクロード』-東京宝塚劇場公演(6)

2021年05月26日 23時52分38秒 | 宝塚
雪組『フォルティッシッシモ』『シルクロード』-東京宝塚劇場公演(5)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/043541d71b9b6526d283c2972d1227da

2021年3月13日(土)15時30分~、2階B席、
ミラーボールがキラキラと回る時、すごく近くに感じられてテンションがあがりました、
2階席てっぺんの特権、これで3,500円は幸せでした。

ショー『シルクロード-盗賊と宝石』、

15場「大世界(ダスカ)」、

「上海の夜を彩るナイトクラブ「大世界(ダスカ)」。ダンサーたちを引き連れて、歌い踊る歌一姫。歌姫の愛。そしてこの上海の街をめぐって男たちが熱く踊る」。

 大劇場千穐楽ライブビューイングのあと、オンデマンド配信で『BUND/NEON上海』(2010年花組、宝塚バウホール公演)をみていたのでこの場面のもつ意味がわかりました。劉衛強はまあ様(朝夏まなとさん)初主演、生田先生のデビュー作『BUND~』でだいもん(望海風斗さん)が演じた役なんですね。オンデマンド配信中のナウオンステージで「誰も気づかないと思うけど衣装の黒いパンツは10年前のもの、上は成長したので新しいもの」とだいもん。真彩希帆ちゃんのラップにのって踊るだいもんがものすごくかっこよくて、特に足を開いて椅子に坐る振付が色っぽくてかっこいいと思いました。絡んだ娘役さん、朝月希和ちゃんだったかな、娘役さんもかっこよかった。ダンスの連続、ハードな振付は桜木涼介さん。トートダンサーの経験者っぽい。振付を減らしましょうかとだいもんに話したらやりますと答えたとインスタグラムに書かれていました。だいもん、歌の人ですがダンスも堪能しました。終演後の突撃インタビューで、真彩ちゃん、カウントしているところがすごくかっこよくて、見惚れてしまうとラップの歌詞を忘れて歌えなくなるので薄目でみながら歌っていると。カウントしているのは一人殺したよ、二人殺したよという意味だとだいもん。過去作品を知らなくても楽しめますが過去作品を知ったことでより楽しめました。退団は一度しかないので、縁の多かった演出家の、愛情たっぷりの作品での卒業は本当に幸せなこと。彩凪翔さんと彩風咲奈さん、望海風斗さんと彩風咲奈さん、望海風斗さんと彩凪翔さんと彩風咲奈さん、あやあや、だいもんとあやちゃん、だいもんとあやあや、みんながみたかったであろう場面がたっぷりつまった場面でした。大劇場よりせまくギュッと詰まった感のある東京宝塚劇場で、全体を見下ろしながら、とっても楽しみました。真彩ちゃんのラップ、わたしは表現できる言葉を持ち合わせませんが、鈴の音のように軽やかに歌っているようにきこえて『フォルティッシッシモ』に続いてすごく細い声、ずっときいていたい心地よさ。この方の歌声はどこまでいってしまうのだろうと思いました。スタンドマイクで歌っている時のドレス姿も素敵でした。

16場三人のタンゴ

「タンゴの調べに乗り、二人の男が女と怪しく激しく踊る。一人では踊れない。だが、三人では多すぎる。歪なタンゴはやがて、歪んだ結末へと向かってゆき・・・。」

 だいもん、真彩ちゃん、咲ちゃんの三人でタンゴを踊る場面、珍しいと思いました。素敵でした。真彩ちゃん、ラップに続いてハードなダンス、出番多かったですね。細すぎる体ですごいスタミナ。

 エリザガラコンのあとのだいもん、一昨日ようやくまたインスタグラム、元気に生きていますと。夏から秋にかけてのコンサート、KAATにゲストで井上芳雄さんと海宝直人さんが登場することが発表されました。東京では開催されないし、お二人のファンもみたいからより激戦になりそう。梅田芸術劇場さんにライブ配信を期待したい。だいもんと芳雄さん、ディズニーのコンサートで共演したことがあるし、在団中幻となったコンサートのリベンジ。みたい人多すぎですね、きっと。





昨日ようやく4月始まりの手帳を購入しました。2020年1月はじまるりの手帳に書ける予定は6月までなので限界となりました。8月の観劇予定を一本、書き入れなければなりません。たまきちとさくらちゃんの卒業公演、とっても評判よさそうなのでみたい、まかキキのシャーロック・ホームズもみたい、その先の咲ちゃんと希和ちゃんのトップお披露目公演も楽しそう。だから薔薇色に広がる未来なんて待っていない、てんがいこどくのたどり着く先はもうみえているとわかっていてもまだあきらめるわけにはいかない、もうこんなことは終わりにしたいと思っても終わることはできない、気持ちを持ち直していかなければと思います。

2009年『新春滝沢革命』帝国劇場(2)

2021年05月26日 13時27分55秒 | ミュージカル・舞台・映画
2009年『新春滝沢革命』帝国劇場
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/e4a4bcd89b290073b1f1bc47cc27fd1c

(公演プログラムより)

「物語

 紀伊(現在の和歌山県)で勢力を振るっていた、ヒデアキ率いる海の一族。

 しかしその強さを恐れた、大将軍と呼ばれる敵の一族の手によって彼らは海を追われ、深い森の中に閉じ込められていた。ある日、一族の中で唯一の女性であるユキヒメが大将軍の手の者によってさらわれてしまう。一刻も早くユキヒメを救い出すために、ヒデアキらを乗せた船は森を走り、激流を下り、荒れ狂う黒潮の海へと漕ぎ出すー。

 やがて船は熊野灘に到着。海の守り神である海獣が殺されそうになっているのを救ったことでヒデアキは水底にある竜宮城へと招かれ、そこである”秘宝”を渡される。その後、無事に再会してお互いの思いを確かめ合うヒデアキとユキヒメであったが、大将軍を倒した時にこそ2人に真の幸福が訪れると考えたヒデアキは、ひとまずユキヒメを安全な場所へと向かわせるのであった。

 しかし大将軍たちはなおも執拗にユキヒメを追い、再び奪い返す。

 そこに駆け付けたヒデアキはついに大将軍と一騎打ちとなり、危うく命を奪われそうになるが、何故か大将軍はとどめを刺さないままその場から消える。

 何故自分を殺さないのか、何故ここまで執拗にユキヒメを奪おうとするのか、そして大将軍の正体とは・・・。以前、竜宮城で受け取った”秘宝”の入った箱にその謎の答えがあると確信したヒデアキは「決して開けてはならない」と言われたその箱をついに開けてしまうのだった・・・。」

 楽しい思い出、断片的に振り返り。ジャニーズを観劇したのは今のところあとにも先にもこれ一回きり。どうやってチケットを入手したのか思い出すことができませんが、久しく観劇から離れていたので劇場に行きたいと思った時この演目を知り、わたしは東宝ナビザーブに電話したのかな。芝居、歌、ダンス、フライングサパ、イリュージョン、豪華な舞台装置と観客に楽しんでもらいたいというコンセプトに徹底しているところが宝塚と双璧。タッキーがフライングしている時に、ジャニーズJr.の面々は舞台の装置をパフォーマンスしながら降りてくるという演出に圧倒されました。

 ユキヒメ役、お顔がとてつもなく小さくて華やかなタカラジェンヌっぽいと思ったら山科愛さん、1999年から2008年まで宝塚に在団。新人公演ヒロイン、バウホール公演ヒロインもつとめた方。調べてみると同期は柚香礼音さん、華形ひかるさん、桜一花さん、舞咲りんさん、映美くららさん、現雪組組長をつとめる奏乃はるとさん、南海まりさんら。退団後舞台はこの一本だけ、その後結婚して舞台から退かれているようです。今プログラムのお写真をみてもすごく可愛くて、ヒロイン役者と思います。







 演劇の神様が宿っている帝国劇場という空間は特別。どれだけ心のエネルギーをもらってきたことか。

 苦しい人生ですが、こうしてあれこれ振り返っていると楽しいこともたくさんありました。楽しいこと、苦しいこと、人生にはどちらもあり、どちらも人生で、苦しかったことばかりを思い出してしまいがちですが楽しいこともたくさんありました。観劇も旅も全て、今となってはどうして払えていたのか不思議ですがちゃんと家賃払いながら自分で稼いだお金で勝ち取ったもの。その時間はなにものにも代え難く、二度と戻ることのない一期一会の出会い。

 今苦しいのはわたしだけではない。多くの人が苦しい。生きることをあきらめないためにできるだけ楽しい思い出の引き出しを開けていきたいと思います。

 ささやかなブログへの訪問、ありがとうございます。


2018年ミュージカル『ジキル&ハイド』(9)

2021年05月25日 16時17分55秒 | ミュージカル・舞台・映画
2018年ミュージカル『ジキル&ハイド』(8)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/5d09e42d1fa15cc22f458d61e40b52f7

(東京国際フォーラム公演プログラムより)

「-『ジキル&ハイド』にまつわるロンドン・マップ-

この物語はイギリスの首都ロンドンが舞台で、結構具体的な設定がなされている。現実のロンドンはどんな景色なのか、辿ってみよう。

🏠カムデン・タウン🏠

ルーシーが働くパブ”どん底”は、リージェント・パークの北にあるカムデン・タウンにある。1960年代に反体制文化がこの地で盛り上がり、今では芸術家が集う”パンクの街”として知られている。リージェント・パークへと流れるリージェント・カナルの運河が通っており、ルーシーはこのあたりを彷徨ったに違いない。大きなマーケットがいくつかあり、古着やヴィンテージのショップ、アンティーク店、家具店など1000軒ほどが立ち並ぶ。

🏞リージェント・パー🏞

ジキルとエマの婚約パーティが開かれたダンヴァース卿の邸宅は、リージェント・パーク地区にある。500エーカーの美しい王立公園には、3万本のバラが植えられた庭園、野外劇場、運河、スポーツ施設等があり、ロンドンっ子の憩いの地となっている。この公園を囲むエリアは高級住宅街として知られ、南側にはギリシャ風のイオニア式やコリント式の邸宅が建ち並ぶ。個人の邸宅とは思えない宮殿のような佇まいで、公園の緑を見下ろしている。

🏠シャーロック・ホームズの家🏠

コナン・ドイルが書いた小説『シャーロック・ホームズ』で、私立探偵ホームズが住んでいた下宿の住所が”ベーカー街221B”。ジキルの事件時に住んでいたことになる。実は当時、ベーカー街は85番地までしかなく存在しない住所だったが、1930年に番地が増えて実在するように。すると世界中からホームズ宛の手紙が届くようになったという。今ではシャーロック・ホームズ博物館として、多くの人が訪れるスポットになっている。

🏠ジキルの家🏠

ジキルの名刺には、住所「ハーレー・ストリート46」と書かれている。ルーシーは心躍らせてカムデン・タウンからこの地へ向かったことだろう。ハーレー・ストリートは上流層の地区で、ロンドンの名医街として知られている。1700年代から医者が集まり始め、今では開業医や医学関係者が多数住み、病院が多いことで有名だ。一見、病院とはわからないタウンハウスで、最先端の研究が行われるという。もしかしたらジキルみたいな人も実在するかも?

🏠メイフェア・クラブ🏠

ビーコンズフィールド侯爵夫人が出席した慈善晩餐会は、メイフェア・クラブで開かれた。実在のレストランがどうか定かではないが、メイフェアは名士や有名人の豪邸、一流ホテル、高級ブランド店、大型デパートなどが建ち並ぶロンドン屈指の一等地。上流階級のイベントにはぴったりの地区だ。このメイフェア界隈の土地所有者は富裕貴族のグロブナー一家で、300年以上も前から代々この土地の開発を担っている。

🏢ロンドン警視庁🏢

サページ伯爵は警察の一隅でハイドに襲われる。どこの警察署かはっきりしないが、ロンドン警視庁が切り裂きジャック事件を担当していたことを考えると、可能性が高いかもしれな。ロンドン警視庁は”スコットランド・ヤード”、1890年頃はノーマン・ショウ設計によるクイーン・アン様式の赤レンガの建物が使われていた。現在ではこの建物はノーマン・ショウ・ビルと呼ばれ、議員宿舎として使われている。

💇スウィーニー・トッドの理髪店💇

『ジキル&ハイド』に並ぶ、ロンドンの猟奇的な物語といえば『スウィーニー・トッド』。トッドはフリート・ストリートに理髪店を構え、訪れた客を殺害。パイ屋の女主人が遺体をミートパイに混ぜて売りさばいていた。元は都市伝説らしいが、今では映画やミュージカルで知られている。フリート・ストリートはシティ・オブ・ロンドンの主要道路のひとつで、印刷業が栄え、多くの新聞社がこの通りにあった。チャールズ・ディケンズの小説にもこの通りはしばしば登場する。

⛪セントポール大聖堂⛪

ベイジングストーク大司教の葬儀が行われた壮麗なセントポール大聖堂。葬儀に出席したグロソップ将軍が帰りがけに襲われた場所でもある。ロンドンの金融街シティ・オブ・ロンドンに位置。607年頃に建立され、その後焼失と再建を繰り返し、1710年に今のバロック様式の建物となった。1981年にはチャールズ王太子とダイアナ元妃の結婚式が開かれた。また2013年にはマーガレット・サッチャー元首相の葬儀がお壊れた。

🏠切り裂きジャック🏠

1888年にホワイトチャペルで怒った連続殺人、その犯人は切り裂きジャック(ジャック・ザ・リッパー)と呼ばれ、ロンドンの人々を震撼させた。史上最も有名な未解決事件として今でも時折話題にのぼる。犯人は娼婦を狙い、5人が切り裂かれた無残な姿で発見された。年や内容を見ると、『ジキル&ハイド』はこの事件を下敷きにしていると言えるだろう。現場となったホワイトチャペルにはバングラデシュ系イギリス人を中心に多様な人種が住む。

✳1888年のロンドンって?✳

19世紀のイギリスは産業革命による工業化により、その生産力を増大。圧倒的な経済力を背景に、世界各地に植民地を広げていた。一方、ロンドンは公害がひどくスモッグだらけで貧民労働者が増加。格差に対する市民の不満が渦巻き、1887年には市民と警察隊が衝突し、”血の日曜日事件”として多くの負傷者を出した。ダイナミックに変動する社会のもと、人々の価値観や考え方にも変化が現れ始めていた・・・。」





旅の思い出写真-アルプス登山電車

2021年05月25日 00時32分39秒 | ドイツロマンティック街道とスイスアルプス
旅の思い出写真_グリンデルワルドとユングフラウ鉄道
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/ea0f6916ebf842f50dc557c18e4d323c

旅の思い出写真_ユングフラウ鉄道
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/4638c183d59c746c125bf48557c1016b

旅の思い出写真_ユングフラウヨッホ駅
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/aedef9b2770bd8b6eef56e4af2996a02

 2007年10月24日にスイスアルプスを訪れました。『ホテルスヴィッツラハウス』のライブ配信を視聴しながら思い出しました。ユングフラウ鉄道に乗り、今井道子さんの『私の北壁』の舞台、アイガーのおなかを通り抜けました。今となっては遠い日の夢、幻のように思えますが、たしかにわたし自分で稼いだお金でいきました。この世にいる間に今一度という気持ちがありましたが、体力的にも経済的にも無理で、この時行っておいてよかったと心の底から思います。写真家の吉村和敏さんは今年の夏スイスへの取材旅行を断念せざるを得ないという結論になったそうです。ブログを拝見していると、そうとうきびしいご様子。誰もがきつい時。もう無理だとわかっていても、この時を超えられたら、またいつか、またいつか、この世にいる間に今一度地球の裏側を目指して大空に飛び立ちたいです。


パンフレットの写真が美しいのでいつかブログに載せたいとずっと思っていました。
































2009年『新春滝沢革命』帝国劇場

2021年05月24日 14時11分32秒 | ミュージカル・舞台・映画
観劇の思い出、あれこれ振り返り。

 2009年1月10日(土)18時~、帝国劇場にて観劇しました。久しぶりの観劇で、営団地下鉄日比谷駅から帝国劇場までの道のりを忘れてしまっていました。
公演プログラムの巻頭に、今は亡き森光子さんからのメッセージ。作品タイトルとお名前は直筆、達筆です。

「滝沢さんは類まれな光を感じさせる方です。
 初対面の顔はまだ初々しい少年でしたが、その光が虹色の輝きを帯び、
 美のオーラに包まれた真珠を見るような思いがしたものです。
 あれから十数年、小さな真珠は夜空に輝く大きな星になり、
 素敵な夢の世界へと誘ってくれるようになりました。
 今回どのような夢を魅せてもらえるのか楽しみです。
 そして舞台は、観るものと演じる者が
 一体となって作り上げていくものー。
 ある日、客席のどこかで、
 私も皆様と一緒になって熱い声援を送っていることでしょう。」


星組『ロミオとジュリエット』東京宝塚劇場千穐楽LV

2021年05月24日 01時04分00秒 | 宝塚
 5月10日のチケットが幻となり、数回あったライブ配信を全部見送ってきた星組公演、迷いましたが久しぶりにライブビューイングの大画面で観てきました。昨日チケットを購入したのでいちばん後ろの席、老眼加速中でコンタクトレンズ弱めているのでみえないんですが、日常を離れて集中できるし、映画館と宝塚の両方にお金を落とすことができます。不安とモヤモヤからまた眠剤のまないと眠れなくなっているので、永遠に目がさめないことにもなりかねないとかかりつけ医に言われました。自分大丈夫かなと心配でしたが、なんとか無事に往復することができました。無観客のライブ配信つらかったので、客席から拍手がきこえることのなんと素晴らしいことよと思いました。退団者7名、きらり杏ちゃんが、緊急事態宣言により中止が決まった時お客様のいる舞台に立つことはもうできないかもしれないと覚悟したと涙していました。どうなるの、不安との闘いだったろうと思います。自分は生の観劇かないませんでしたが、東京宝塚劇場に観客を迎えての千穐楽、本当によかったです。

 2017年に赤坂ACTシアターで『ロミオとジュリエット』を観劇したので、物語も音楽も馴染んでいますが、宝塚版は初見でした。なんと清らかな世界よ。一幕最後の結婚式の場面の「エメ」、こっちゃん(礼真琴さん)ロミオとひっとん(舞空瞳ちゃん)ジュリエットの並びがあまりにも可愛らしくて美しくて清らかで瑞々しくて、コーラスの美しさも相俟って涙が出ました。ひっとんのロミオをまっすぐに見つめる大きな瞳、ひたむきに愛して生きようとする姿が16歳のジュリエットそのものでした。ものすごく可愛いし、腰の位置が高いのは言うまでもなく、キキちゃん(芹香斗亜さん)とのコンビをもう一度という気持ちが今もちょっぴりありますが、こっちゃん(礼真琴さん)のお嫁さんであろうとすごく一生懸命にやってきてお嫁さんになってきたんだなあと思いました。自分の気持ちに忠実であろうと能動的なジュリエット、出会いから共に旅立つ時までわずか一週間ほどの時間軸の物語を動かしているのはジュリエットなんですよね。今さらですがあらためて気づきました。

 有沙瞳ちゃんの乳母役、どうなるのかイメージできませんでしたがうまかったですね。軍艦体型のおばちゃんにはみえませんでしたが、にらみ合いなど、ジュリエットとの関係性がちゃんと乳母でした。体型をつくるための衣装を着こなして踊るのは大変そうでしたが、ジュリエットの使いとしてロミオを訪ねた先のキャピュレット家でせおっち(瀬央ゆりあさん)のベンヴォーリオにからかわれながら一緒に踊る時、何気にカップル感もあって、『龍の宮物語』を思い出しました。せおっちのベンヴォーリオと極美慎くんのマーキューシオにはさまれた乳母、すごく可愛かったです。お化粧と衣装と声色でふりきった有沙瞳ちゃんの役者としての力がまたひろがったことを感じました。

 せおっちベンヴォーリオのいい人感、極美慎くんマーキューシオのとがった危なっかしさ、愛ちゃん(愛月ひかるさん)ティボルトの色気と儚さ、天華えまくんの死のダンスの美しさ、パリス侯爵って純粋にいい人なんじゃないのっていう綺城ひか理さんなどなど、主要な役は少ないので上級生も役名がついていなかったりしましたが、赤坂ACTシアター公演でアンサンブルのダンスの達人たちが踊っていたダンスナンバーの連続を踊りこなすタカラジェンヌたち、ほんとにすごいと思いました。いいものをみせていただきました。

 この舞台に立ち続けることは並大抵のことではないでしょう。退団者7名、それぞれやり切った感があったでしょうか。拓斗れいくん、96期なのか、紅ゆずるさんの退団公演、怪我のためということでずっと休演していました。こっちゃんが一期下で音楽学校からずっと一緒だったのでさみしい、今すぐ軍服を着せたい、すごく似合うのに惜しいと。こっちゃんの気持ちわかります。明日からの人生も幸多かれと祈るばかり。

 すれちがうばかりの歯がゆい物語ですが、「世界の王」を聴きながら若いっていいなあって思いました。どこまでいっても気落ちが落ち着かず永遠に終わらないので、若い命が夢と希望をもてる社会であってほしいという願いを込めながら今日のところはいい加減おしまいにしたいと思います。

 こんな時だからこそ、夢と希望を届けたい、次の花組からオーケストラ演奏復活、その次の月組から全員出演と新人公演復活、星組も明日からまた稽古に励みますと。彼女たちがいのちを削りながら舞台に立っていることを思うと挫けてはいけませんね。6月、花組の瀬戸かずや氏と華優希ちゃんの卒業、見届けます。





劇場には夢と希望がある。8月の帝国劇場『王家の紋章』のB席も東宝ナビで予約しました。だからそれまで生きなければなりません。





無事に上演が続いていきますように・・・。

蘭ちゃん、可愛くて面白い

2021年05月23日 00時27分06秒 | 日記
蘭乃はなちゃんの5月21日のツィッターより、
https://twitter.com/HanaRanno/status/1395661688678977547

蘭ちゃん、すごく可愛くて面白い。スタイルの良さと華やかオーラ、さすがです。振り切っているところが気持ちいい。踊る埼玉、とっても楽しそう。

いつ以来笑ったのかな、笑うって大切ですね、脳みそが少し柔らかくなったような気がします。ありがとう、蘭ちゃん。

ミュージカル『モーツァルト』-2021年4月19日帝国劇場(4)

2021年05月22日 16時57分39秒 | ミュージカル・舞台・映画
ミュージカル『モーツァルト』-2021年4月19日帝国劇場(3)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/01b16c9ebaaac25c10f0ae77ef236b38

 ヴォルフガングと共にパリに行き、ヴォルフガングを待つ間、宿の部屋で客死したヴォルフガングのママ、2018年は真紀子さんでした。真紀子さんが舞台から退かれて今回どなたが演じられているのかなと気になっていたところ、インスタグラムで樺島麻美さんと知りました。東宝ミュージカルですっかりお馴染み。亡くなったときの腕だらりがリアル、ヴォルフガング、蠟燭の灯りが消えたみたいに母がいなくなってしまった、それでも街はなにもかわらないことに人生のむなしさを感じ、「残酷な人生♪」と歌う繊細な場面。ヴォルフガングの表情がガラス細工のようにこわれてしまいそうにみえます。ゆんヴォルフガングは繊細そのもの、育三郎さんヴォルフガングは歌のうまさで深くみせてくれます。ヴァルトシュテッテン男爵夫人の夜会で、頭の上に船を乗っけているのは、2018年可知寛子さんでした。今回は原宏美さん、『エリザベート』で姉ヘレネを演じていて、8月の帝劇コンにも出演されていました。背が高いのすぐにわかりました。頭がすごく重くて大変と可知さんがツィッターに書かれていましたが、当時の、暇とお金を持て余した貴族は本当にこんなふざけたことをやっていたのか気になります。時代考証しているでしょうから史実ですかね。

 ヴォルフガングの妻コンスタンツェは今回、シングルキャストで木下春香ちゃん、2014年、2018年とたまたま全公演コンスタンツェは平野綾ちゃんでした。

2018年『モーツァルト』_コンスタンチェのこと
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/4310e8840b5d0d0ba09c8fa38bd39600


 コンスタンツェの大ナンバー「ダンスはやめられない」、姿は見えなかかったオーケストラボックスから奏でられる弦楽器(残念ながら楽器名はさっぱりわかりません)の音色とのかけあいが生の醍醐味だとしびれました。木下春香ちゃん、2017年に『ロミオとジュリエット』でデビュー、まだ22歳。昨年秋の『プロデューサーズ』で英語が話せない女優を、うらら~と可愛く色っぽく演じていたのも素敵でした。足が綺麗でスタイルよくって細すぎないところが舞台向き。歌の安定感は抜群、大いなる伸びしろを感じました。初日のカーテンコールの映像をみると相当緊張していたのかな。『アナスタシア』ではタイトルロールのアーニャを演じて経験値がどんどんあがってきています。さらに周りを巻き込んであばれてほしいと思います。映画で悪妻のイメージが強いコンスタンツェ、ウェーバー家と出会ってしまわなければヴォルフガングの人生は違ったものになったのではと毎回歯がゆい思いがしますが、史実のウェーバー家はマンハイムで宮仕えの人々が住まうれっきとした場所に居を構えていたそうで「マトモな家庭♪」は嘘ではない、一家を快く思わなかったレオポルトの手紙から後年悪のイメージがついたようです。舞台のウェーバー家は悪のイメージ、阿知波悟美さんの、ヴォルフガングからお金を巻き上げるいやらしさが毎回うまくって半端ない。ヴォルフガングにお金をみる一家の中でただ一人ヴォルフガングに純粋に心を惹かれるコンスタンツェ、出会いの時はかっちり結ばれたようにみえた互いの心が、ヴォルフガングの名声の高まりと共にすれ違っていき、最後アマデに毒づくヴォルフガングをコンスタンツェは理解できない、アマデはヴォルフガングの心の中にある幼い日の姿だからコンスタンツェにはみえていない、当然といえば当然のことに今回あらためて気づきました。人って、最後は一人なんだなって思いました。

 2018年から新たに登場した「破滅への道♪」、ヴォルフガングの才能を独り占めしたい山口祐一郎さんのコロレド大司教と大衆のための音楽をつくるという志を貫こうとするヴォルフガングのとの最終対決。Wヴォルフガングのエネルギーが2018年よりも何倍にも高まっているように感じたことはまた後日書けるといいかな。

2021年4月14日(水)の帝国劇場。

『レ・ミゼラブル』のプレビュー公演、開幕しました。経験と実績のある濱田めぐみさんがオーディションに挑んで出演したいと惚れるほどの作品、無事に上演されていってほしいです。その次は『王家の紋章』。






















ローソンチケットのボックスの舞台写真パネル展。







 札幌公演は緊急事態宣言により、心がちぎれそうになり、明日公演できるかどうかわからない状況下での公演であったと樺島麻美さんが、インスタグラムに書かれています。6月の大阪公演、かなり心配な状況になっています。チケットを予約した日から一日一日楽しみに待っている方がたくさんいるし、スタッフ・キャストのみなさんの精神的な負担も計り知れません。無事に上演されてほしいと祈るばかりです。緊急事態宣言、意味ありますかね。毎日のように現役世代が命をおとしています。上垣聡先生のブログによれば、コロナのおかげで日本人の平均寿命は伸びたとか。逆ピラミッドはますますいびつになっていく一方です。ここに書くことではありませんが、人が集まるところは必死に対策をしているのだから日常が回るようにしてほしい。そうでなければ現役世代はもちません。舞台は観客が入って成立するもの。なによりも、中止が続けばチケット代が入らないので、これでごはんを食べている方々は生きていくことができません。密になってはいけないのに、人が動いてはいけないのにオリンピックはやるとか、意味わからんです、飲食店も映画館も悪者ではないのに・・・。



日比谷シャンテは本日から一部営業再開とのお知らせ。キャトルレーヴと日比谷コテージは引き続きクローズ、きびしいですね。

https://www.hibiya-chanter.com/sp/eventnews/detail/?id=547





ゆきちゃん、すごく綺麗

2021年05月21日 23時47分03秒 | 日記
https://www.instagram.com/namie_total_conditioning/


 高嶺ふぶきさん(たかね吹々己さん)の妹さんのインスタグラムの着物姿のゆきちゃん、すごく綺麗。そしてさすがのかっこよさ。『雪之丞変化』のお初姐さんを思い出します。1年前の今頃甲状腺がんの手術をしたゆきちゃんが周防大島に移住してお店を立ち上げるべく日々奮闘している様子、ゆきちゃんのインスタグラムで拝見していました。ここまでたどりつくなんて並大抵のことではない、タカラジェンヌさんのメンタルの強さといつまでもかわらない美しさ、ほんとにすごいです。元気をいただきました。いつかゆきちゃんに会いに、周防大島に行きたいな。これも生きながらえる理由。もうエリザガラコンへの出演はないと思いますがまた歌声も聴きたい。『エリザベート』の初代フランツと『仮面のロマネスク』の初代ヴァルモン伯爵は永遠です。

 いっちゃん、ゆきちゃんのトップスター時代の雪組は、ちょっとおそめのわたしの青春。ゆきちゃんのお写真に、いっきに懐かしさがこみあげてきました。

なつかしの雪組『雪之丞変化』『サジタリウス』
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/17584ea137b9006e1bd8d4484dacaa1f

2011年星組『ランスロット』-オンデマンド配信中

2021年05月21日 15時20分02秒 | 宝塚
2011年8月30日朝日新聞デジタル

「水夏希そっくりの真風涼帆が主演、宝塚「ランスロット」」
https://www.asahi.com/showbiz/stage/spotlight/OSK201108290067.html#Contents


 2011年8月26日から9月5日まで宝塚バウホールで上演された作品。真風さん初主演、生田先生の、まあ様主演花組『BUND/NEON 上海』に続く2作目。星組時代のまかキキに、ピヨピヨのしどうりゅうくん、ヒロインのわかばちゃん綺麗だし、あーちゃんかわいいし、みっきーはこの頃から歌も演技も安定、れんれんは真っ白なお髭つけてどんな役も一生懸命、みきちぐさんも若い。真風さん、まだ入団5年目?で男役の色気にあふれているのにカーテンコールでは涙、涙になって可愛いの今と同じ、隣でキキちゃんが見守りながらうなづいているのも今と同じ。4月のエリザガラコン、2007年雪組アニバーサリーバージョンで水夏希さんを拝見したとき、真風さん、水さんにそっくりと思ったのですがこの真風さん、ほんとに似ています。歌が課題と言われていたのか、この時から日々努力に努力を重ねて今があるのでしょうね。キキちゃんの演技力、グレブさんやヘルマンさんに通じる片鱗を感じます。顔がものすごく小さい。

 宙組の次回作『シャーロック・ホームズ』、生田先生の作品。若手時代に演出したまかキキにどんな役をあててくれるのか、人物相関図をみてもわからず、前知識なしの真っ白な状態でみたいと思います。東京宝塚劇場の2階席でみます。初日は8月21日、気持ちは大劇場にとんでいきたいですが我慢、我慢。東京で待っています。だからまだ死ぬわけにはいかない、このまま生きながらえていても希望はない、今さら家をあてがってくれる王子様と出会えるわけでなし、天涯孤独がたどりつく先なんてもうみえています。想いだけで生きていくことはできないのだと今さら知ったしだい、わたしがいなくなっても誰が困るでなし、それでもまかキキみたいから、もう少し生きながらえたい。キキららはないのかな、人物相関図ではわかりませんが、あってもなくてもららちゃんの卒業見届けなくちゃね、しどうりゅうくんはますます大事な立ち位置になってきてこれからが楽しみ。

 西の宝塚大劇場がもし兵庫県ではなく大阪府につくられていたら、今また公演できない状況になっていたということか、梅田芸術劇場またしばらく公演できないかもしれませんね。2021年『モーツァルト』は札幌公演が大千穐楽ということになるのか。今みんなきつい、いつ中止になるかもしれない不安、いつ再開できるかわからない不安、それでも今この時を一緒に乗り越えていきましょうと真風さんが言ってくれたのだから、隣でキキちゃん泣きそうになりがらうなづいていたから、元気にまた舞台で再会するためには生きていかねばなりません。劇場に行けば現実にはない夢と希望に出会える、劇場は人生の玉手箱・・・。