7月29日 17時02分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160729/k10010613871000.html?utm_int=news-social_contents_list-items_078
今月行われた参議院選挙で、新たに有権者となった18歳と19歳を比べて19歳の投票率が低かった要因などを大学生が議論する特別授業が都内の大学で開かれました。
この特別授業は東京・三鷹市にある杏林大学で行われ、18歳と19歳を中心に有志の学生14人が参加しました。この中ではまず、今月行われた参議院選挙で、18歳の投票率が51.17%だったのに対し、19歳の投票率が39.66%だったという総務省の速報値が紹介されました。
これについて、学生からは、住民票を親元に置いたままで投票に行けなかったからではないかとか、事前の啓発で「18歳」が強調され、19歳の人たちが有権者としての認識をあまり持てなかったのではないかという意見が出されました。また、投票しても何も変わらない気がするという意見が出されたのに対し、ほかの学生が「若者が投票しなければ、政治家も若者のための政策をおろそかにしかねない。一人一人が積極的に投票に行くべきだ」と指摘する場面も見られました。
授業を行った杏林大学総合政策学部の木暮健太郎准教授は「政治と自分たちの暮らしが密接に関わっているという実感が持てない学生が多いように感じる。こうした授業などを続け、学生たちの意識を高めていきたい」と話していました。
以下の言葉は、あまりに一般的で
NHKが報道しなくても言われている言葉だ!
問題は何か!
全く解明も検証も具体的になっていない!
どこに投票すればいいのか、親にも学校にも頼れないのは何故か!
初めての投票でどうしたらいいか分からないのは何故か!
行かないだけで損になると気づきましたとあるが何故か!
“ネット選挙” 若者はどう動いた?
7月13日 23時50分
http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2016_0713.html?utm_int=tokushu-new_contents_list-items_021&utm_int=detail_contents_news-link_001
![ニュース画像](http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/still/0713_06_eyecatch.jpg)
18歳、19歳が有権者に加わった今回の参議院選挙。若者たちの中には、ネットの情報を活用して候補者選びの参考にしたり、ネットで投票を呼びかけ合うなどの動きも見られました。ネットは若い人たちの投票行動にどのような影響を与えたのか探ります。(ネット報道部・管野彰彦)
初投票 政治に無関心の若者は
選挙権が与えられる年齢が18歳に引き下げられた今回の参議院選挙。
投開票日が近づくにつれて、ネット上には「初めての投票でどうしたらいいか分からない」「どこに投票すればいいのか、親にも学校にも頼れない」などと、初めての投票への不安をつぶやく若者の書き込みが目立ちました。
こうした声に答えようと若者に向けたさまざまな選挙啓発イベントが開かれ、ネットやSNSで参加が呼びかけられました。
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ファッション系のWEBメディアと出版社が初めて選挙に臨む若者に向けて1日に開いたイベント。
SNSなどを通じて集まった若者たちの多くは、これまで選挙や政治にほとんど関心がなかった人たちでした。
今回初めて選挙に臨む10代のモデルやWEBで人気のコラムニストなどが、東京都議会議員から選挙の仕組みなどについてレクチャーを受け、参加者が聴講しました。
講義が終わったあと、参加者に話を聞いてみると、みな口をそろえて選挙の重要性に気づいたと話しました。
「選挙に行く意味がほんとに分かりませんでしたが、行かないだけで損になると気づきました。いかなきゃだめかなって思いました」(19歳の男子大学生)
「インターネットを活用することがどれだけ重要なことかとか知ることができました。今まで自分の中では一票がすごく小さいものだと思っていましたけど、自分が行くことで周りの人も動かされることになるので、若い人たちが選挙に行くことで周りの人も行って大きく変わっていくんじゃないかなと思いました」(19歳の大学生でモデルの森崚茉さん)
WEBで人気のコラムニスト、妹尾ユウカさん(18)は「政治をもう少し勉強して自分が支持した人を、はっきりSNSなどで発信できるようになりたい。私の周りの子は政治に興味がないが、私に興味がある人が、私が政治に興味を持つことでさらに興味を持ってもらえたらうれしい」と話していました。
高校生 政策をツイッターで調査
高校生の要求・願いと政治の関わりが語られていない!
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選挙や政治のことを考えるにあたって、ネットをどう活用すればいいのか。
東京・板橋区の都立高島高校では、先月24日、高校生たちに身近なツイッター使って選挙について調べる授業が行われました。
授業を担当したのは若者に政治参加を呼びかけているNPO「僕らの一歩が日本を変える」のメンバーの大学生たちです。
メンバーが架空の政党名で「子育て」と「社会保障」についての政策をツイート。
生徒たちは、それぞれを見比べ、どの政策がいいか議論しました。
そして、いちばんよかったと思ったものに「いいね」ボタンを押して、その理由を発表し合いました。実はこのツイート、実際の政党が発表しているマニフェストなどを基にしたものでした。
最後に、どの政党の主張なのかを知らされた生徒たちには、自分が選んだ政策が意外な政党のものだったと受け止める生徒もいて驚きの声が上がっていました。
授業を受けた男子生徒は「ふだんもツイッターで選挙のことを調べることがあるが、政党への先入観なしに素直に政策を考えられてよかった」と話していました。
投票先の情報 ネットで深掘り
憲法と経済の何が争点か!これでは判らない!
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では、ネットの活用は、若い人たちの投票行動にどのような影響を与えたのでしょうか。
中央大学に通う1年生の岩木秋河さん(18歳)。小学生のころから政治に興味を持ち、大学でも投票を呼びかけるサークルに入り、活動を続けてきました。
新聞は取っておらず、大学の図書館で見た新聞には政党や候補者などの詳しい情報が載っていなかったため、どこに投票すればいいか悩んでいました。
活用したのがインターネットやSNSです。
まずは、インターネットで生放送された党首討論を視聴しました。
憲法と経済政策を争点だと考えていた岩木さん。
その2つをテーマに1時間にわたって行われた党首討論では、これまであまり聞いたことがなかった、小さな政党の考えを聞くことができ、非常に参考になったと言います。
「インターネットの生放送だと最初から最後まで流しているので、小さい勢力の党でも考えを知ることができていい機会だと思います」(岩木さん)
さらに、政党や候補者のホームページやツイッターのほか、ネットメディアの特集ページやまとめサイトなど、幅広く情報を収集しました。
調べていくうちに、同じ政党でも候補者によっては、考え方に違いがあることや、憲法に対する考え方が与野党という枠ではくくれないことなどを学んでいきました。
ある候補者の政策を見ているうちに、これまで考えたことがなかったエネルギー政策についても関心が出てきて、候補者選びの参考にしたと言います。
富山県出身の岩木さん。投票は議員へのメッセージだと考え、若者に目を向けてほしいという願いを込めて不在者投票で1票を投じました。
「どこに1票を入れたほうがいいのか本当に悩みました。選挙には今までにないおもしろみがあって短い期間でしたが、自分のなかでも発見や気付きがあって、楽しい2週間ほどの時間でした」(岩木さん)
投票に行こう ネットで呼びかけ
政治の中身が全く語られていない!ゴマカシだな!
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一方、SNSで友だちや周りの人に積極的に投票を呼びかけた大学生もいました。
慶応大学3年生の町田彩夏さん(20歳)。高校のころから18歳選挙権の実現を訴える活動を行い今は“政治アイドル”として活動しています。
「早く自分も投票したいなってうずうずしていました。世の中に目を向けると選挙権を持っていても投票に行かない若い人がいるのはもったいないと思います」(町田さん)。
町田さんは、政治の世界では若者の声がかき消されていると感じていると言います。
さまざまなイベントで投票を呼びかけ、SNSなどでも情報を発信してきました。
投開票日を3日後に控えた7日は、インターネットを使ってみずからの考えを生で配信しました。
テーマは投票先の選び方。
どこに投票していいか分からない場合は、政党で考えなくても、女性を応援するとか若い人を応援するといった自分なりの基準で投票してもいいのだと、呼びかけました。見ている人からコメントも寄せられ、1時間にわたってやり取りを続けました。
「人の意見を変えることはそんなに簡単なことではないと思うので、見てくださった方が1人でも投票に行ってくださったらすごいうれしいし、やっている意味があると思います」(町田さん)
町田さんも岩木さんも、選挙や政治のことをいきいきと話していたことが印象的で、自分たちの声を政治に届けたいという強い気持ちを感じました。
18・19歳の投票率は
今回NHKでは、新たに有権者となった18歳と19歳とみられるツイッターのアカウントをおよそ1000抽出し、投稿内容を1か月にわたって分析しました。その結果、いちばん多かったワードは「笑」で、次いで「ありがとう」と、大半は日常生活に関するものでしたが、「投票」「選挙権」「奨学金」といった選挙に関するワードも見られ、若い人たちのなかでも、政治への関心が生まれ始めているようです。
11日に総務省が発表した18歳と19歳の投票率の速報値は45.45%。
このうち、18歳は51.17%、19歳は39.66%でした。
20代の投票率は、参議院選挙では、平成4年以降、20%から30%台で推移していて前回の3年前は33.37%にとどまっています。
今回の18歳、19歳の投票率は、それと比べると高く、特に高校生を含む18歳の今回の投票率、51.17%は、かなり高いと言えます。
18歳のネット選挙 専門家は
学校で政治学習が行われていない!
その理由は「政治的中立」だ!
選挙と若者の関係に詳しい東洋大学の林大介助教は「18歳の投票率が高かったのは、昨年度から高校で始まった主権者教育やメディアなどが18歳選挙権を大きく取り上げたことで選挙に対する意識が高まった結果ではないか。その一方で、まだ半数が投票に行っていないとも言える。教育現場で生の政治を扱うなど、もっと自由に政治について議論できる環境を作っていくことが重要だ」と話していました。
また、ネットの活用については「投票意識が高まったことにSNSなどでの投票の呼びかけや情報の広がりがどの程度影響したかは分からないが、ネットやSNSで政治的なことを言ってもいいんだと、若い人たちが感じ始めたことは大きな一歩だ。若い人たちは友だちなど身近な人の言うことには反応しやすい。今後も、若者自身が政治的な話題についてネットやSNSでの発信を続けていくことが大事だ」と話していています。(引用ここまで)