<noscript></noscript>衆院選に関連するとみられるツイッター上の投稿約350万件のうち、安倍晋三首相が争点に掲げる「経済政策・アベノミクス」「消費増税」に関する投稿が3割を超えることが朝日新聞社の分析でわかった。一方で「選挙の意義」に関する投稿も17・5%を占め、この時期に衆院選を行うことの是非などが活発に投稿されていることが浮き彫りになった。

首相が衆院解散を表明した11月18日から12月8日までの計21日間の投稿を抽出した。日ごとの投稿数を見ると、「経済政策・アベノミクス」は11月19日の約12万2千件がピーク。「消費増税」は11月18日が最多で、約9万3千件だった。しかしその後、この二つの話題は急減。12月2日の衆院選公示後はアベノミクスが約4万件前後、消費増税が3万~2万件と、ピーク時の3分の1以下で横ばい傾向になっている。

選挙の意義」については解散表明後、1日あたり6万~2万件の投稿が続いている。公示後は、アベノミクスや消費増税を上回る勢いで投稿されている。解散表明直後、衆院選の費用が700億~600億円かかると報じられた際には、「(選挙は)形を変えた公共投資」「経済失速ならば解散より緊急経済対策を」などの内容が活発に投稿された。

 これに対して「暮らし・雇用」「医療・介護・福祉・年金」「震災・復興」「原発問題」など他の話題は、いずれも投稿数が全体の1割に満たず、低調な状態が続く。安倍政権が力を入れる「女性」や「地方の再生」、閣僚が辞任するきっかけとなった「政治とカネ」、7月に行使を認める閣議決定があった「集団的自衛権」などは2~1%台にとどまり、ほぼ話題に上っていない。

投稿は54カ国からあり、国内が約98%とほとんどを占めた。米国、英国、インドネシア、タイがいずれも1%以下で続いている。

■有権者の思いは

有権者らはどんな思いで投稿したのか。2人が朝日新聞の取材に応じた。アベノミクスは失敗したではないかと主張する野党が具体的な対案を出せずに、なんとなくイメージだけのぼんやりした話でお茶を濁している限り、自民党の優位は変わらないように思う

 兵庫県の大学教員、菊池誠さん(56)は6日朝、スマートフォンで通勤電車から投稿した。アベノミクスを基本的に支持するが、「否定ばかりの野党、野党など眼中にないように見える自民党の両方に不満がある」。そんな批判を込めたという。

 〈経済政策の失敗を糊塗(こと)するために衆議院を解散する。こんなデタラメな自公を支持することは社会の自滅を意味する〉と東京都西東京市の調査研究会社経営、高島史郎さん(52)は7日未明、自宅のパソコンから投稿した。「自民300議席」などと予測するニュースサイトを見て、思わず書き込んだ。4~6月期と7~9月期の2期連続で国内総生産(GDP)の実質成長率がマイナスとなり、経済政策は失敗したと感じているのに、与党への支持は揺るがない。高島さんは「党利党略で解散したとしか思えない」と話した。(須藤龍也、花房吾早子)

     ◇

 《国立情報学研究所の小林哲郎准教授(社会心理学)の話》 ツイート数は必ずしもツイートした人数と比例しないものの、「消費増税」「アベノミクス」が投稿の3分の1以上を占め、「政治とカネ」「集団的自衛権」「特定秘密保護法」などはほとんど話題になっていない。「アベノミクス解散」と位置づけた安倍政権による争点化の圧勝だ。「選挙の意義」に関する投稿も20%近くあるのだから、そうした層に野党は異なる争点を提示できたはずなのに、成功していない。また、投票日に向かい関心は高まるものだが、日ごとの投稿数の推移を見ると徐々に盛り下がっているのも特徴と言える

 《関西学院大総合政策学部の大村華子准教授(政治学)の話》 投稿では「消費増税」など直近かつ短期的な経済状況が話題になる一方、将来深刻さを増す「財政再建」などへの反応が薄いことが分かる。政治家は得票につながる景気対策は力説するが、それを追求すれば、将来的に有権者は財政問題の不利益を被る。いまはソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で有権者が政治家に直接メッセージを伝えられる。有権者は将来を見すえ、「長期的な経済問題をないがしろにしてはならない」と積極的に投げかけるべきではないか。

■「その他」の内訳

歴史問題    2.8%  

特定秘密保護法 2.7%

震災・復興   2.2%

政治とカネ   2.1%

女 性     1.9%

地方の再生   1.8%

TPP     1.3%

財政再建    1.2%

議員定数削減  1.0%

教 育     0.7%

子育て     0.3%

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 〈投稿の抽出方法〉 米クリムゾン・ヘキサゴン社のソーシャルメディア分析システム「ForSight」で、衆院選やその争点に関連するとみられるツイッター投稿347万2589件(11月18日~12月8日)を朝日新聞社が独自に抽出した。抽出に使った語句は、各政党の公約や党首発言のほか、抽出した投稿から無作為に選んだ約2万件の内容などを踏まえて選択。政党、国会議員、候補者、メディア、広告関連の投稿は除いた。須藤龍也、花房吾早子(引用ここまで)

愛国者の邪論 キーワードは曖昧!対決を避ける戦術で独り勝ちを誘う!「だらしない野党」論を反映した下記の言葉が垂れ流されています。以下の「野党」が象徴しています。未だに「野党一本化」論が出てきます。キョーサントー名前論が出てきます。「身を切る」論が出てきます。例えば以下のつぶやきに回答は、ハッキリしていますが、未だハッキリしていない、モヤモヤしている国民がいます!ここが勝負どころでしょう!

消費税、是か非か!

集団的自衛権、是か非か!

アベノミクス是か非か!

など、上記のテーマについて、是か非か、どの政党が是か非かをマスコミは伝えているか、否か!いやマスコミが伝えないなら、ネットで伝えれば!

「アベノミクスは失敗したではないかと主張する野党が具体的な対案を出せずに、なんとなくイメージだけのぼんやりした話でお茶を濁している限り、自民党の優位は変わらないように思う」