70回目の終戦記念日の15日、道内各地で戦争や平和に思いを巡らす催しが開かれた。集団的自衛権の行使を認める安全保障関連法案が国会で審議される中、若者たちのデモも行われた。

札幌市中央区の札幌三越前では、防空ずきんにもんぺ姿の市民団体のメンバーら約70人が赤紙を再現したチラシを道行く人に配り、反戦平和を訴えた。従軍看護婦をイメージした服を着た道医労連の鈴木緑副委員長(53)は「乳飲み子を残して戦地に行った看護師もいる。二度と悲劇を繰り返してはいけない」と力を込めた。

デモも熱気を帯びた。

札幌市中央区の大通公園では、6月に「戦争したくなくてふるえる」デモを行った若者グループが、「平和したくてふるえる」と題した集会とデモを開催した。江別市の大学生垣原希帆(きほ)さん(18)は安保法案を批判し「私たちが無関心でいれば戦争に巻き込まれる」と演説。沖縄県名護市から駆けつけた大学生小波津(こはつ)義嵩さん(19)は「政治家に任せられない。平和は僕たちでつくろう」と訴えた。(引用ここまで