稲田防衛相を罷免すれば自分の任命でき任が問われる!
常に自分は間違っていないと錯覚している安倍晋三首相!
自分の身が危なくなると思わない限り罷免はしない!
これだけの結果が出ても、何とかなると思いあがっている!
だからこそ、世論で引導を渡す必要がある!
そのための『引導』だな!
事実上の退陣要求だな!
愛媛新聞に大アッパレ!
愛媛新聞社説 稲田防衛相発言 文民統制の認識なく資質を欠く 2017年7月3日(月)
https://www.ehime-np.co.jp/online/editorial/
なぜ、今もその職にとどまっているのか理解できない。
稲田朋美防衛相が東京都議選の自民党候補応援で「防衛省、自衛隊、防衛相、自民党としてもお願いしたい」と訴えた。自衛隊を政治利用しようとし、行政の中立から逸脱しているのは明らかだ。文民統制(シビリアンコントロール)を破り、自衛隊法などに違反している可能性が極めて高い。国の根幹に関わる問題で、単なる失言とは次元が違う。任命権者の安倍晋三首相は一刻も早く罷免すべきだ。
自衛隊法は61条で、選挙権行使を除く自衛隊員の政治的行為を制限している。戦前、軍部が独走した反省から、実力組織の自衛隊を政治に関わらせないことは、政治家として常識だ。稲田氏には大臣以前に、国会議員としての資質に問題があると言わざるを得ない。
稲田氏は発言を撤回し、謝罪したが、その真意は疑わしい。撤回は菅義偉官房長官に指示を受けてから、謝罪は発言の3日後だった。撤回理由を「誤解を招きかねない発言があった」ためと説明するが、誤解の余地がないほど、明確に自衛隊の政治利用に言及している。問題を矮小(わいしょう)化し、責任逃れをしたいだけではないか。
稲田氏を巡る問題は他にもある。南スーダン国連平和維持活動(PKO)の陸上自衛隊による日報の隠蔽(いんぺい)では、組織的なものかどうか調査する特別防衛監察を指示したが、中間報告すらできておらず、防衛相としての責務を果たしていない。後に見つかった日報にある「戦闘」との表現を、憲法9条に抵触するとして「武力衝突」とすり替えた。戦前の軍国主義教育と結び付いた教育勅語は「その精神は取り戻すべきだ」と是認。森友学園問題では、学園の訴訟に絡み虚偽答弁が発覚した。
度重なる失態を容認し、続投を指示した首相の判断は看過できない。
首相は稲田氏に政界入りを勧め、その後は閣僚などに抜てきしてきた。続投は「秘蔵っ子」かわいさとしか思えない。1次政権時の「お友達内閣」の失敗から何も学んでおらず、首相の目線は国民ではなく「身内」に向けられていると疑わざるを得ない。村上誠一郎元行政改革担当相(衆院愛媛2区)が「友達を優遇しすぎではないか」と厳しく指摘するのは当然だ。
現政権下で、自衛隊に絡む問題発言は稲田氏だけではない。防衛省制服組トップの河野克俊統合幕僚長は、自衛隊を憲法9条に明記するとの首相の改憲提案に対して「非常にありがたいと思う」と賛意を示した。文民統制の原則に反する発言だが、首相はこの時も不問に付した。
夏以降の内閣改造が取り沙汰されている。稲田氏の傷が小さく済むようにと、改造時の交代を想定しているのならあまりにも国民と国政を軽んじている。首相は、一国の宰相として自身の判断能力が問われていることを自覚しなければならない。(引用ここまで)