産経の苦し紛れの破たんずみの『主張』だが、敢えて!
今日の産経の「主張」の酷さは計り知れないものがありましたので、記憶にとどめておきたいと思い、記事にすることにしました。この思想こそ、戦前の軍部の思想というか、国体の精華万能主義思想と言えます。これがどのような経過を辿り、アジアと日本国民の悲惨な惨禍を創りだしたか浮き彫りにしなければなりません。以下ご覧ください。
1.日本をおとしめる政治宣伝に乗るべきではない。
いつまでも、こんな時代錯誤を言っているのでしょうか。このようなことを言えば言うほど、中韓に対する差別意識が根底にあるのではないかと言われてしまうのではないでしょうか。
産経のようなスタンスが、東アジアにおける憲法9条を使った非軍事的手段による紛争解決を遅らせていることは明らかです。国境紛争の平和的解決のためには侵略戦争の歴史認識問題とその戦後処理問題の解決こそが唯一無二の解決方法であることを気付くべきでしょう。
「前向きで未来志向」期待=戦後70年談話で-国連総長 2015/03/12-09:44
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2015031200130
「安倍首相に『日本が侵略した』と言ってほしい」 戦後70年談話有識者懇談会・北岡氏発言が波紋 2015/3/10 19:08 http://www.j-cast.com/2015/03/10230014.html
「過去の整理が和解の前提」…メルケル首相、日独首脳会談で歴史反省促す
2015年03月10日07時25分 http://japanese.joins.com/article/505/197505.html?servcode=A00
メルケル、安倍に誤った歴史の清算と脱核を助言 登録 : 2015.03.09 22:49 修正 : 2015.03.10 08:22 http://japan.hani.co.kr/arti/international/19910.html
メルケル首相の穏やかな忠告を安倍首相は聞き入れるだろうか 人民網日本語版 2015年03月10日13:10 http://j.people.com.cn/n/2015/0310/c94474-8860726.html
2.日本とドイツは同じ敗戦国だが、戦時の状況や戦後処理の進め方など、経緯が異なる。
「同じ敗戦国」論は日独伊三国軍事同盟を結んでいたことを総括すべきです。「軍事同盟」を総括できないことは「日米軍事同盟」を結んでいるのでできないでしょう。そのことは「日英同盟」についても、同じです。
「戦時の状況」論で共通していることは人道にもとる行為をしたことです。産経を筆頭に、非人道的行為について、未だ日本は総括していません。
「戦後処理の進め方」論で大きな違いは「戦争容疑者・推進者」がGHQによって「公職追放」から「解除」されたことです。天皇の戦争責任問題が象徴的です。逆に言えば、共産党が公職を追放されたことです。労働運動が談話されたことです。「逆コース」です。その中で安倍首相の祖父岸信介元商工大臣が釈放されたことを明らかにすべきです。それはアメリカの「ソ連敵視政策=共産主義の防波堤」論によるものです。ここがドイツと大きな違いがあるということです。
3.戦後補償の問題は、日韓では昭和40年の日韓請求権・経済協力協定に基づいて法的に解決済みである。慰安婦問題でも、アジア女性基金を通じた元慰安婦への償い金支払いや、歴代首相が慰安婦の境遇について深い同情を表明するなど、できる限りのことを行ってきた。岡田氏はこうした日本政府の取り組みについてきちんと説明できたのだろうか。
「日韓では昭和40年の日韓請求権・経済協力協定に基づいて法的に解決済みである」論では、ドイツの場合、アメリカの場合も、補償は個人にまで広げていることです。日本の場合は政府の段階のみです。ここに問題をスリカエたことを反省しなければなりません。日本の陸軍士官学校を卒業して独裁政権として人権と民主主義を否定していた朴正煕政権支援が優先されたのです。産経はこのことを総括すべきです。ダンマリは独裁容認と言われても仕方ありません。
「慰安婦問題でも」論です。未だ、その人数さえも明らかにしていない日本政府とその人数によって浮き彫りになってくる悲惨な事実を明らかにしていません。「できる限りのことを行ってきた」という言葉そのものに、曖昧さを告白しています。
この問題の本質は何か。加害の事実を認めること、そして全資料を国民の前に明らかにすること、一人ひとりに補償すること、二度と同じ過ちをしないために、この事実を教科書に書くこと、博物館などを造り「学ぶ場」を保障すること、「慰安婦の境遇について深い同情を表明」していない政治家の発言は絶対に封印すること、そして若者に継承するために若者同士の交流を深めること、です。
産経がこのような立場に立つかどうか、そのことが産経に試されているのです。
4.メルケル首相の発言を持ち出し、安倍政権をさらに牽制する懸念もある。
産経は、安倍首相が国際社会で、どのように受け止められているか、きちんと調べるべきです。以下、ご覧ください。
【メルケル首相来日】アベ総理×メルケル首相。日独共同記者会見生中継 (3月9日) +【動画】ドイツのメルケル首相が朝日新聞社を訪問 + 追記を書きます. 2015年03月09日18:29 http://blog.livedoor.jp/hanatora53bann/archives/52239050.html
メルケル首相、地域の安定に「自国の過去の総括」の重要性強調 原発問題でも食い違いが 2015/3/10 05:59 http://www.j-cast.com/2015/03/10229906.html
ドイツのメルケル首相に内心バカにされている安倍首相。こんな首相を持つ日本の不幸。(かっちの言い分)投稿者 笑坊 日時 2015 年 3 月 10 日 21:53:34: EaaOcpw/cGfrA http://www.asyura2.com/15/senkyo181/msg/324.html
5.「日独両国を単純比較するのは適当ではない」とした。その通りであり、戦後補償や戦後の一貫した平和貢献などの取り組みについて、適切な発信に努めてもらいたい。
「単純な比較」問題でスリカエるのは、全く自主性のなさを暴露したようなものです。侵略戦争の反省の上に制定された憲法を使って正々堂々を世界に発信していないこと、アメリカの言いなりにやってきたことの裏返しを暴露したようなものです。
メルケル首相の日本訪問、ドイツメディアは安倍政権の原発再稼働・歴史修正主義を批判 更新日: 2015年03月11日 http://matome.naver.jp/odai/2142606849423958501
ドイツのメルケル首相が日本を訪問している。現地メディアでは、この訪日をめぐる報道の中で、安倍政権の原発再稼働・歴史修正主義路線への鋭い批判を繰り広げており、「メルケル首相は日本に“ドイツ式”を示した」と分析するメディアもある(引用ここまで)
日独首相共同記者会見でメルケル独首相が安倍首相のヤラセ質問に呆れ顔? http://togetter.com/li/665918
6.メルケル氏の発言は、戦後の自国とフランスなどとの関係改善の経験について語ったものだ。日本も近隣諸国との過去に向き合うよう求めたとの見方も出ている。
産経には、他国のやり方から学ぼうとする姿勢がないことが、改めて浮き彫りになしました。「失敗」から学ぶ!これはスポーツの世界でも、受験の世界でも言えることです。身勝手な思想をもっていると、「失敗」から教訓を引き出して役立てていこうという姿勢そのものがなくなってしまうと言うことが象徴的に出た『主張』です。産経の言い分を認めたとして考えると、産経は、ドイツのやり方から、何を学ぶというのでしょうか。もはや「害毒」と言っても言い過ぎでない思想と言えます。
以下、産経の「主張」をご覧ください。
産經新聞 メルケル首相発言/単純な比較は慎むべきだ 2015/3/12 6:00
http://www.sankei.com/column/newslist/../../column/news/150312/clm1503120003-n1.html
来日したドイツのメルケル首相の歴史問題に関する発言を捉え、国内外で、日本に「反省を促した」と牽制(けんせい)する動きがでている。
発言を都合良く解釈していないか。日本をおとしめる政治宣伝に乗るべきではない。
メルケル首相が9日の安倍晋三首相との共同会見で「過去の総括が和解の前提」と述べた。韓国紙は、安倍首相に歴史の反省を促した、と報じた。メルケル氏は首脳会談に先立つ都内での講演で、「和解は隣国の寛容な振る舞いがあったから可能になった」とも語った。こうした発言を受け、韓国外務省報道官は「誠意ある反省が先になければ、寛容を示すことはできない」と述べた。
メルケル氏の発言は、戦後の自国とフランスなどとの関係改善の経験について語ったものだ。日本も近隣諸国との過去に向き合うよう求めたとの見方も出ている。しかし日本とドイツは同じ敗戦国だが、戦時の状況や戦後処理の進め方など、経緯が異なる。
民主党によると、メルケル氏は、10日の岡田克也代表との会談で、慰安婦問題の解決を促した。岡田氏が「中国や韓国との間で和解が成し遂げられたとはいえない状況だ」と述べたのに対し、メルケル氏は「常に過去と向き合っていかなければならない」と応じたという。
戦後補償の問題は、日韓では昭和40年の日韓請求権・経済協力協定に基づいて法的に解決済みである。慰安婦問題でも、アジア女性基金を通じた元慰安婦への償い金支払いや、歴代首相が慰安婦の境遇について深い同情を表明するなど、できる限りのことを行ってきた。岡田氏はこうした日本政府の取り組みについてきちんと説明できたのだろうか。
中国、韓国は安倍首相が8月に発表する戦後70年談話への警戒を強めており、メルケル首相の発言を持ち出し、安倍政権をさらに牽制する懸念もある。
メルケル氏の発言にからみ、岸田文雄外相は「多くの国々とりわけアジア諸国の人々に多大な損害と苦痛を与えた認識は歴代内閣と同じだ」と述べるとともに「日独両国を単純比較するのは適当ではない」とした。その通りであり、戦後補償や戦後の一貫した平和貢献などの取り組みについて、適切な発信に努めてもらいたい。(引用ここまで)
メルケル訪日の本質をゴマカス報道が氾濫しています!その一つ!
【共同通信】メルケル独首相が来日 安倍氏と午後会談 2015/03/09 12:43
http://www.47news.jp/CN/201503/CN2015030901000021.html
安倍首相、独・メルケル首相と会談 < 2015年3月9日 18:31 > http://www.news24.jp/articles/2015/03/09/04270676.html