日米安保条約体制は
米軍が日本を出撃する際の取り決めは
悉く踏みにじられている!
このことと憲法平和主義は根本において矛盾している”!
自由で開かれたインド太平洋
国際法に基づく紛争の平和的解決に向け努力する
NHK 菅首相 ハノイの大学で演説 ASEAN各国支援 強化の考え示す菅内閣発足
ベトナムを訪れている菅総理大臣は、ハノイ市内の大学で演説し、南シナ海への進出を強める中国を念頭に、「法の支配や開放性と逆行する動きが起きている」と指摘し、法の支配の確立に向けてASEAN各国への支援をさらに強化する考えを示しました。
この中で、菅総理大臣は、日本が掲げる「自由で開かれたインド太平洋」構想と、ASEANが去年打ち出したインド太平洋地域に関する独自構想「アセアン・アウトルック」は多くの本質的な共通点があるとして、「平和で繁栄した未来をともにつくることができる」と強調しました。そして、南シナ海への進出を強める中国を念頭に、「法の支配や開放性とは逆行する動きが起きている。日本は、南シナ海の緊張を高めるいかなる行為にも強く反対している。すべての当事国が力や威圧によらず、国際法に基づく紛争の平和的解決に向け努力することが重要だ」と指摘しました。そのうえで、ベトナムやフィリピンへの巡視船などの供与やインドネシアやマレーシアでの海洋保安に関わる人材育成に取り組んでいることを紹介し、南シナ海での法の支配の確立に向けてASEAN各国への支援をさらに強化する考えを示しました。
また菅総理大臣は、東南アジア地域で、質の高いインフラ整備やいわゆるサプライチェーンの強化、データの利活用に向けた国際的なルール作りなどに取り組み、各国との経済的な協力を一層進めていく考えを強調しました。
NHK 日本ーベトナム首脳会談 菅首相 中国を念頭に緊密連携を確認新型コロナウイルス
ベトナムを訪れている菅総理大臣は、フック首相と首脳会談を行い、南シナ海への進出を強める中国を念頭に、自由で開かれたインド太平洋の実現に向けて緊密な連携を確認し、安全保障分野の協力強化で一致しました。また、出張など短期滞在者を対象とする往来を再開させることで合意しました。
この中で、両首脳は、南シナ海などへの進出を強める中国や北朝鮮問題など地域の諸課題について意見を交わし、自由で開かれたインド太平洋の実現に向けた緊密な連携を確認しました。
そして、防衛装備品の移転や技術協力の促進に向けた協定の締結で実質合意するなど、安全保障分野の協力をさらに強化することで一致しました。
また、新型コロナウイルスの感染拡大の影響が続く中、日本へのマスクなどの物資の供給網、いわゆるサプライチェーンを強化するほか、日本産温州みかんの輸出や、官民をあげたインフラ投資の促進など、経済面での協力の進展を図ることを確認しました。
さらに、入国制限措置を緩和し、出張など短期滞在者を対象とした往来や、日本とベトナム間の旅客機の運航の再開で合意したほか、日本国内で生活に困窮するベトナム人の技能実習生や留学生などの支援を行っていくことで一致しました。
会談のあと菅総理大臣は、フック首相との共同記者発表に臨み、「本年のASEAN議長国を務めるベトナムは、自由で開かれたインド太平洋を実現するうえの要であり、大切なパートナーだ。日本はインド太平洋国家として今後とも、この地域の平和と繁栄に貢献していく」と述べました。
菅首相「自由で開かれたインド太平洋」へ貴重な一歩
この中で、菅総理大臣は「フック首相と往来の再開やサプライチェーンの促進をしっかりと確認できた。さらに日本とベトナムが、インド太平洋地域における平和と発展に貢献していくことを共有することができた。このことは、『自由で開かれたインド太平洋』の実現に向けて、ある意味での貴重な第一歩だ」と成果を強調しました。
そして、20日、インドネシアで予定されているジョコ大統領との首脳会談について「基本的価値を共有する戦略的パートナーとして、新型コロナウイルス問題や経済を中心とするさまざまな問題でしっかりと連携していく関係を構築したい」と述べました。
フック首相「日本が地域の平和に貢献 歓迎」
そのうえで、「国際的に大国である日本が引き続き役割を発揮し、地域と世界の平和と安定に積極的に貢献していくことを歓迎する」と述べ、首脳会談の成果を協調しました。
また、経済分野については「投資や貿易、人材での協力の強化を確認した。ベトナムは、日本企業がわが国への投資で成功するための有利な条件を準備している」と述べ、新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ経済を活性化させるため、日本からのさらなる投資を呼びかけました。
そして「菅総理大臣が最初の訪問先としてベトナムを選び、首脳会談が成功したことを歓迎し、高く評価する」と述べました。
また、防衛装備品の移転や技術協力の促進に向けた協定の締結で実質合意したことについて「移転される防衛装備品や技術の適正な管理が確保され、わが国の防衛産業基盤の維持向上や安全保障に資することが期待されている。さまざまな可能性を検討しており、具体的にどの防衛装備品で協力を行えるかを含め、現時点で申し上げる状況にはない。また、協定は、特定の国や地域を念頭においたものではない」と述べました。
介護関係者からは期待の声
大分県由布市の介護施設、「情和園」では、これまでにベトナムから6人の技能実習生を受け入れていますが、ことし3月から新たに受け入れる予定だった実習生1人の入国のめどがたっていません。
3月の時点で、入国制限のため来日できなくなり、その後、ベトナムからの実習生は、順次、入国が認められるようになりましたが、両国間の旅客便がほとんど運航されていないうえ、ビザの手続きも進んでいないためです。
こうした中、菅総理大臣が19日、フック首相と会談し、新型コロナウイルスの影響で制限を受けている両国間の往来について、旅客機の運航再開など一層緩和させることで一致しました。
この介護施設でベトナムからの実習生は、丁寧な仕事ぶりに利用者からの評価も高いということです。
介護施設の施設長を務める土師寿三さんは「両国が制限緩和で一致したことは、大きな進展になる。連携を密にして技能実習生の受け入れを一層加速させてほしい」と話し、期待を寄せていました。(引用ここまで)