2012年3月25日(日)晴れ・くもり・雪
つかの間の晴れ間に心が和み、裏庭へ出てみる。クロッカスがあちこちに咲いていた。
水仙もチューリップもヒヤシンスも蕾が膨らんで気温が上昇すれば一気に花を咲かせることだろ。しかし、午後からは曇天となりみぞれ混じりの雪が降り出した。
春はそこまで来ているのに足踏みしている。百花繚乱の春が待ち遠しい。 その頃になれば、体力もつき手術の経過もよくなり戸外を歩き回り、食事も普通食となるだろう。これも春待つ心と同じで待ち遠しい。
「腸に春滴るや粥の味」この句は、夏目漱石が43歳の時、胃潰瘍を患い療養先の伊豆修善寺でひどい吐血に見舞われる。生死をさまよった後に詠んだ句です。絶食の末に許された粥は、歓喜のうちにのどを抜け、食道を震わせて下り、腸に春を届けた。五体に染みたことだろう。病床の漱石は「夜は朝食を思い、朝は昼食を思い、昼は夕食を思う」と当時の日記に書いている。
病気も漱石ほどひどくなかったが、2週間の入院生活で、絶食・絶水の後の水とおもゆはなんともいえない食事であった。3ぶ、5ぶ、7ぶかゆそして全粥となった時はうれしかった。帰宅してからの食事は、全粥でおかずは細かく刻んだり、煮たりと妻が作ってくれる病後食である。もう何を食べてもいいのだが、手術後の胃壁の潰瘍の状態がわからないのでもうすこし我慢している。
漱石と 同じ病か 病後食
つかの間の晴れ間に心が和み、裏庭へ出てみる。クロッカスがあちこちに咲いていた。
水仙もチューリップもヒヤシンスも蕾が膨らんで気温が上昇すれば一気に花を咲かせることだろ。しかし、午後からは曇天となりみぞれ混じりの雪が降り出した。
春はそこまで来ているのに足踏みしている。百花繚乱の春が待ち遠しい。 その頃になれば、体力もつき手術の経過もよくなり戸外を歩き回り、食事も普通食となるだろう。これも春待つ心と同じで待ち遠しい。
「腸に春滴るや粥の味」この句は、夏目漱石が43歳の時、胃潰瘍を患い療養先の伊豆修善寺でひどい吐血に見舞われる。生死をさまよった後に詠んだ句です。絶食の末に許された粥は、歓喜のうちにのどを抜け、食道を震わせて下り、腸に春を届けた。五体に染みたことだろう。病床の漱石は「夜は朝食を思い、朝は昼食を思い、昼は夕食を思う」と当時の日記に書いている。
病気も漱石ほどひどくなかったが、2週間の入院生活で、絶食・絶水の後の水とおもゆはなんともいえない食事であった。3ぶ、5ぶ、7ぶかゆそして全粥となった時はうれしかった。帰宅してからの食事は、全粥でおかずは細かく刻んだり、煮たりと妻が作ってくれる病後食である。もう何を食べてもいいのだが、手術後の胃壁の潰瘍の状態がわからないのでもうすこし我慢している。
漱石と 同じ病か 病後食