会津の重ちゃん日記

日常の出来事、地方紙の記事、街中散策して見聞したことを発信。

脳 トレ

2016-01-23 17:17:25 | 健康
2016年1月23日(土)くもり 1.7℃~ー2.6℃
「脳は何歳からでも蘇る」

 東北大加齢医学研究所長の川島隆太さんを招いて会津喜多方商工会議所の主催、会津喜多方法人会の共催で新春講演会が21日喜多方市の喜多方プラザで開かれたので聴きに行った。約270名が参加した。

 テーマ「脳は何歳からでも蘇る~脳のしくみとトレーニング方法とは~」
 日本の高齢化人口の急速な増加により、人生、加齢について脳の科学から考えてみる。
 アンチ・エイジングからスマート・エイジングへ



1.スマートエイジングとは、賢く年をとる。何かを得る。人間として発達する。
  健やかで穏やかな生活を送るための四大要素
   ①脳を使う習慣 ②体を動かす習慣 ③バランスのとれた栄養 ④人と積極的に関わる
2.脳の機能は加齢とともに低下する。知的好奇心は脳の萎縮を防ぐ
  ○ 前頭前野では何を行っているのか⇒行動、情動の制御、コミュニケーション
    ・思考 創造、 ・記憶学習、 ・自発性 身辺自立、 ・意欲 集中力
3.脳のトレーニングを実践した。難しかった。
   ①情報処理の速度⇒音読、単純計算 Nバック課題
   ②作動記憶訓練の効果⇒同時に複数のことをする

=気をつけたいこと=
 ・肥満は脳を委縮する。 ・飲酒は脳を委縮する。 ・高血圧は脳を委縮する
 ・テレビやビデオの長時間視聴  ・なんだかやばいスマホ社会
 ・朝食抜き



 ※アンチ・エイジングからスマート・エイジングへ <産学官連携ジャーナル2010年1月号より>

 東北大学加齢医学研究所では、2009 年10 月より「スマート・エイジング国際共同研究センター(Smart Ageing InternationalResearch Center, SAIRC)」を設立した。これは07 年に学内横断組織として発足した「スマート・エイジング・プラグラム」の発展形である。

 センター長は、近年の脳トレブームの立役者で脳機能イメージング研究の第一人者として著名な川島隆太教授である。「スマート・エイジング」とは、「エイジングによる経年変化に賢く対処し、個人・社会が知的に成熟すること」と定義している。

 私たちは個人の加齢や社会の高齢化に伴い、解決が困難な多くの課題に直面している。例えば老人ホームでは、重い認知症を患った人が徘徊(はいかい)しないようにベッドに拘束され人間的な扱いをされなかったり、頭脳は明晰(めいせき)なのに若いスタッフに子ども扱いされ、個人の尊厳を傷つけられたりすることが、いまだに存在している。

 こうした課題に対してもっと知恵を絞り、人間らしく賢く対処する解決策が必要だ。解決困難な課題への挑戦を通じて、私たち個人と個人から成る社会全体がその思考形態や行動様式において知的に成熟しなければならない。スマート・エイジングという言葉にはこうした意味を込めている。

 また、東洋には古くから、孔子の言葉「子曰く、吾十有五にして学に志す。三十にして立つ。・・・」に代表されるように、年を重ねることには深い意味があり、素晴らしいことであるという価値観が広く存在している。「年の功」という言葉もこの価値観を示したものだ。

一方、これまでの加齢医学研究所における研究により、人間の大脳白質の体積が年齢とともに緩やかに増加することが分かっている。白質の大半は、脳の神経細胞同士を結合する神経線維のネットワークであり、知識や知恵を形成する役割を担っていると考えられる。

スマート・エイジングという概念には東洋的な価値観を反映させているだけでなく、最新の脳科学による裏付けも反映させた言葉なのである。