英語の問題の定番で、「並べ替え」問題ってあるけど、たとえばこれ:
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an/in/in/and/you/more/more/will/with/abroad/talking/English/studying/teacher/American/interested/.(1語補充)
「英語でアメリカ人の先生と話をすると、ますます海外留学に興味を抱くようになるでしょう。」という意味にしてください。
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←入試は、どんな人材がほしいかというメッセージ
これは、「新中学問題集」という、私学でよく使われている問題集に載ってたもので、こじろうの今回の定期テスト範囲。こじろうがわからないと言い、お父さんと「ああでもない、こうでもない」とやっていて、結局正解にたどり着かず…
Talking with an American teacher in English, you will be interested in studying abroad more and more.
いや、be のほかにカンマも勝手に足しちゃってそりゃダメっしょ。あとmore and moreの位置が…正解は、
Talking with an American teacher in English will make you more and more interested in studying abroad.
一語補充が「make」ってところがポイント。しかしなんだろうねこの凝りすぎの問題は。これは実際の高校入試問題で、しかも、こじろうの学校だってよ(^^;;
この問題で問いたいものって何だろう。別に、こんな問題ができるかどうかってのは、英語で意思疎通をなんとかできるかどうかってのとあんまり関係なさそうだ。
私が生涯であとにも先にもこの一回、というほど「美しい、使えるノート」をとったという駿台の英文法の授業があったけど、その先生が言っていたのは「英語の(大学)入試問題は、英語の力を見るためだけではなくて、思考力を見るためのものなんです。特に私大文系だと数学もなくて、ほかに思考力を見るのに適した科目がなくなってしまいますからね」…まぁ後半の太字部分はこの先生の偏見かもしれないけど。
つまり、英語の文法という暗黙の共通ルールを題材にした「パズル」を出題して、情報処理能力や思考力を問おうとしているのが英語の大学入試問題だという。確かに、こじろうの学校の系列大の入試問題なんて、記述はなくて記号とかばっかりなんだけど、それが適当にはハマらない、やたら凝った仕掛けのものが多かったような気がする。私はそういうの得意だからよかったけど、よしぞうは玉砕(^^;;
これは、よしぞうに思考力がないからではなくて、よしぞうはその「共通ルール」のほうをよく理解してなかったということだと思うけれども(←いちおうフォローしてみた)。
いまでは「使える英語」が主流だからこういうのは流行らないのかな??
でも、こういう訓練(なんの訓練…)って役に立つ場面もあるんですよ。たとえば、翻訳の場面で「これはどこにかかってるんだ!?」とか解釈が微妙なのが出てくると、細かい文法知識、いや知識ともいえないほどの文法遊びの経験が生きてくるのだ。ここで問題なのは、原文を書いた人が必ずしも正しい文法に基づいていないということなんだけれども、それでも。
結局のところ、総合的な判断になるけど、「確からしさ」を考えて、判断して、それを説明するのに、こういう何の役に立つのかわからないような細かい文法パズルの体験がぜひとも必要になる。
TOEICが満点近かったって、こういう細かいところがない人の翻訳は危ないからね。「使える英語」流行でこういう入試問題が廃れたらちょっと寂しいなと。
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「英語でアメリカ人の先生と話をすると、ますます海外留学に興味を抱くようになるでしょう。」という意味にしてください。
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これは、「新中学問題集」という、私学でよく使われている問題集に載ってたもので、こじろうの今回の定期テスト範囲。こじろうがわからないと言い、お父さんと「ああでもない、こうでもない」とやっていて、結局正解にたどり着かず…
Talking with an American teacher in English, you will be interested in studying abroad more and more.
いや、be のほかにカンマも勝手に足しちゃってそりゃダメっしょ。あとmore and moreの位置が…正解は、
Talking with an American teacher in English will make you more and more interested in studying abroad.
一語補充が「make」ってところがポイント。しかしなんだろうねこの凝りすぎの問題は。これは実際の高校入試問題で、しかも、こじろうの学校だってよ(^^;;
この問題で問いたいものって何だろう。別に、こんな問題ができるかどうかってのは、英語で意思疎通をなんとかできるかどうかってのとあんまり関係なさそうだ。
私が生涯であとにも先にもこの一回、というほど「美しい、使えるノート」をとったという駿台の英文法の授業があったけど、その先生が言っていたのは「英語の(大学)入試問題は、英語の力を見るためだけではなくて、思考力を見るためのものなんです。特に私大文系だと数学もなくて、ほかに思考力を見るのに適した科目がなくなってしまいますからね」…まぁ後半の太字部分はこの先生の偏見かもしれないけど。
つまり、英語の文法という暗黙の共通ルールを題材にした「パズル」を出題して、情報処理能力や思考力を問おうとしているのが英語の大学入試問題だという。確かに、こじろうの学校の系列大の入試問題なんて、記述はなくて記号とかばっかりなんだけど、それが適当にはハマらない、やたら凝った仕掛けのものが多かったような気がする。私はそういうの得意だからよかったけど、よしぞうは玉砕(^^;;
これは、よしぞうに思考力がないからではなくて、よしぞうはその「共通ルール」のほうをよく理解してなかったということだと思うけれども(←いちおうフォローしてみた)。
いまでは「使える英語」が主流だからこういうのは流行らないのかな??
でも、こういう訓練(なんの訓練…)って役に立つ場面もあるんですよ。たとえば、翻訳の場面で「これはどこにかかってるんだ!?」とか解釈が微妙なのが出てくると、細かい文法知識、いや知識ともいえないほどの文法遊びの経験が生きてくるのだ。ここで問題なのは、原文を書いた人が必ずしも正しい文法に基づいていないということなんだけれども、それでも。
結局のところ、総合的な判断になるけど、「確からしさ」を考えて、判断して、それを説明するのに、こういう何の役に立つのかわからないような細かい文法パズルの体験がぜひとも必要になる。
TOEICが満点近かったって、こういう細かいところがない人の翻訳は危ないからね。「使える英語」流行でこういう入試問題が廃れたらちょっと寂しいなと。
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