アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

スタインウェイの響きに包まれる一日-音楽の星座

2011年07月31日 | ピアノ
「音楽の星座」って何で星座なのか、第三回の今回に初参加の私はよくわかっていませんでしたが…

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第一部と第二部のアナウンスの係を引き受けたところ、渡された原稿の冒頭はこんな感じ:
「その昔、天空に輝く星たちと大地の奥深くで輝く金属は呼応して宇宙の神秘を私たちに教えていると信じられていた。(中略)私たちは今、響きあう音の予言を聴く。今ここにある音楽の星座たちはこれからどこに行くのだろうと思いを馳せながら…」

ちょ…ちょっと。激しくキャラじゃないんですけど。これ、読むんですか??(o_o)

結局読みましたよ(^^;; とにかく、これは「発表会」じゃないよ、「コンサート」だよという位置づけを強調しているようです。

実際、たいへんレベルの高いコンサートでした。つまり、なんというか、もちろん出演するのはオーディションもなんにもない、ただの素人ですから技量は様々なんですけど、みんな大人で、それもこんなのにわざわざ申し込むくらいだから相当コアなピアノファンなわけで、気合の入った選曲、個性たっぷりの表現、そりゃもうすべての演奏がこってりです。

ふつうの「発表会」であれば、先生の適当な選曲の、何度も聞いたような曲がさらっと並んでいるのが標準的でしょうし、プロのピアノ演奏であれば、もっと少人数でコンサートをやりますね。こんな人数でぎっしりこってり、そりゃあ濃いです。

ショパン、リスト、バッハ、ベートーベンもありますけど、シベリウスくらいでマイナー路線と思っていた私は甘い甘い、アントニオ・カルロス・ゴメス、デイブ・ブルーベック、ボルトキエヴィチってそりゃ誰ですかいったい。このボルトキエヴィチって初めて聞きましたが、なんかショパン風のところとかラフマニノフ風のところとか、なんかいろんな聞き覚えがあるようなないようなフレーズが詰まっていておもしろいんですよ。演奏もかっこよかったです。

「かっこいい」というと、「バルトーク ブルガリアのリズムによる六つの舞曲」「リスト ハンガリー狂詩曲 第六番」「ショパン ポロネーズ第七番『幻想』」のような難曲系もそりゃあかっこよかったんですけど、「ブルーベック Softly, William, Softly」のようなおしゃれな曲とか、あと「バッハ パルティータ第一番」みたいなメジャーな曲でも、「かっこいい」演奏はたくさんありました。

かっこいい演奏というのは、つっかえない、無傷ということではないです。そんなものは頭の中で切りつなぎして聞けばいいことで、人の演奏であれば誰もそんなことは気にしてません。もっと、基本的なノリというか流れのよさ、めりはり、表現の幅といったようなものでしょうか。

自分の演奏だと「傷」が気になるんです。たいていの人が演奏の後は嘆いてました。私も、ここんとこわりと小規模な会とかで、人前演奏でもそんなにぼろぼろにならないことが多かったんですっかり甘く見てましたが、やっぱりはっきりステージという形のところに上がるとぜんぜん違って、やっぱりぼろぼろでした(笑)。ひどいことになったと思っていましたが、今録音を聞きなおしてみると、主観ほどはひどくありません。少なくともソネットのほうはまぁこんなもんでしょう。踊りのほうはやっぱりダメですね。でもあるがままでとりあえずアップしました。

本番録音 シベリウス ソネット/踊り

この会、とにかくピアノがすばらしいんです。みんな「弾いてると幸せ」といってました。来年はもうちょっとゆとりをもって、響きの幸せを感じながら演奏したいもんです(すっかり出る気)。

ところでこの「音楽の星座」は第三回、私は初参加ですが初回から早速二十数名のこういうこってりした方々がそろったようなんですね。いったいどうしてそんなふうに人が集まるのか不思議ですが。何人かにヒアリングしてみたところ、これはshigさんの人徳だということです。なるほど。

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コメント (6)
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