はっきりしたことは知らないが、中三の夏休みは「税金」テーマってことで定番なんだろうか。
←こじろうの夏休み、始まりました。またろうはもうちょっとテスト
今回、こじろうも「中学校学習指導要領準拠 わたしたちの生活と税」(企画・編集 東京都租税教育推進協議会)というパンフレットを持って帰ってきたが、確かまたろうのときもそんな感じのものをもらってきていた。
それで、社会の宿題としては、「税金のレポート」「税金の作文」ということで、しかしとっかかりも何の指導もなしに、ふだんからそういったことに関心を持たない中学生に、「さぁ書け」っていわれても無理があると思うのはうちだけ?? 少なくとも中三当時のまたろうにはまったく無理で、税金の作文なんて、とにかく「書きたいことない」の一点張りで、そもそも書き始めることができなかった。
中三の夏ということで、塾の勉強もしなければならず、さりとて内申の都合があるので「税金」も手を抜くことはできず、ということで当然ながら母のテコ入れということになった。
作文にいきなり手をつけることはできないだろうから、まずは調べ学習のレポートからね。見出しについては指定があって、
(1) 税金の種類と特徴…直接税/間接税、国税/地方税など。国、都、市それぞれの歳入内訳
(2) 税金の使い道…国、都、市それぞれの歳出内訳
(3) 身近な税金…消費税など
(4) 私の考える問題点…テーマ自由。それだけに困るよな(^^;;
(5) 他国の税制度との比較
となっている。
資料集めはもう、三年ねたろうを待ってると日が暮れるので、母がパンフレットとインターネットを駆使しててきぱき集めてしまって、まず口頭でポイントを述べさせ次に文としてまとめさせ、レポートの体裁についてガシガシにアドバイスして見出しや重要語句の強調とかなんとか。
ここまでですでに相当力尽きてるんだけれども、さすがにここまでやった甲斐があって、各項目の評価はA',A',B,A,Aとなっている。これ以上母が仕切ると母のレポートになって、さすがにふだんのまたろうの人となりを知っている先生が見たらダウトしたくなるだろうから、これはぎりぎりの線だ。
ここまでやって、さぁじゃあ次は作文を書いてみなさい、といわれてもまだ1ミリも進まないまたろう、次なる手段は「マルサの女」を見せてディスカッション。映画自体はたいへんおもしろく、税金にかかわるポイントがたくさんでてきたのだが、さて。
それでも作文を書き始めることができなかったまたろうに、母はブチ切れて今まで言の葉にのった項目をつなぎ合わせてゴーストライティング→またろうが自分の言葉で書き直して清書、という禁断ルートを採用したのであった。
--- 以下、できあがった作文
「脱税ってどうやるとできるの?」と母に尋ねると、「基本的には収入を隠すか、かかったお金を多く見せるかどちらかね。お父さんもお母もサラリーマンだからできないんだけれど」と言う。さらに、「収入を隠すってどういうこと?」と聞くと、説明しにくいからといって、映画「マルサの女」を見せてくれた。
これはたいへんおもしろい映画で、特に「国税局査察部の者です。法人税法違反の疑いで強制調査を行います」といって大勢でどっと入っていく「ガサ入れ」の場面はかっこよかった。
収入を隠したり経費を多く見せたりする方法も、この映画でいろいろわかったが、これは決っして脱税を奨める映画ではないと思う。ズルをしている人はこうやって捕まえられて、元々納めるはずだった税金を取られるだけでなく、罰金にあたる追加の税金も取られてしまう。だからみんな安心して収めてくださいといっているのだと思う。
ところで、この映画では、大勢の査察官が、長い期間の調査をがんばって、やっと脱税の証拠をつかんでいるが、査察官の給料その他、査察を行うための費用と、その結果とれる税金はどちらが多いのだろうか。つまり、査察に関係した部分だけで得をしているのか損をしているのかということだ。
そこで財務省のページを探してみると、「査察創設以来の脱税額、処理件数、告発件数及び告発率の推移」のグラフや、査察官の人数について書いた資料が見つかった。それによれば、国税査察官は千三百人、平成15から18年度の四年間で見つけた脱税が千百九十七億円というので、一人一年あたり二千三百万円くらい。さらにこのほかに重加算税も取れるのですごく得をしているといえる。
こんなすばらしい働きをするのだからもっと人数を増やしたらよいかもしれない。税金は公平に取られるし、脱税をしても見つかってしまうし、使われ方をきちんとしているということが国民に信頼されていたら、みんなもっとすんなりと正直に納めるようになると思う。それで完璧になったら、逆に査察官はいらなくなる。
---(「お母も」など誤記は原文ママ)
こうしてみると、私の文体がにじみ出てしまっているところと、またろうの文体が錯綜しておもしろい。それにしてもたいへんな夏だった。こじろうの中三夏は気楽でたいへんよろしい。
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今回、こじろうも「中学校学習指導要領準拠 わたしたちの生活と税」(企画・編集 東京都租税教育推進協議会)というパンフレットを持って帰ってきたが、確かまたろうのときもそんな感じのものをもらってきていた。
それで、社会の宿題としては、「税金のレポート」「税金の作文」ということで、しかしとっかかりも何の指導もなしに、ふだんからそういったことに関心を持たない中学生に、「さぁ書け」っていわれても無理があると思うのはうちだけ?? 少なくとも中三当時のまたろうにはまったく無理で、税金の作文なんて、とにかく「書きたいことない」の一点張りで、そもそも書き始めることができなかった。
中三の夏ということで、塾の勉強もしなければならず、さりとて内申の都合があるので「税金」も手を抜くことはできず、ということで当然ながら母のテコ入れということになった。
作文にいきなり手をつけることはできないだろうから、まずは調べ学習のレポートからね。見出しについては指定があって、
(1) 税金の種類と特徴…直接税/間接税、国税/地方税など。国、都、市それぞれの歳入内訳
(2) 税金の使い道…国、都、市それぞれの歳出内訳
(3) 身近な税金…消費税など
(4) 私の考える問題点…テーマ自由。それだけに困るよな(^^;;
(5) 他国の税制度との比較
となっている。
資料集めはもう、三年ねたろうを待ってると日が暮れるので、母がパンフレットとインターネットを駆使しててきぱき集めてしまって、まず口頭でポイントを述べさせ次に文としてまとめさせ、レポートの体裁についてガシガシにアドバイスして見出しや重要語句の強調とかなんとか。
ここまでですでに相当力尽きてるんだけれども、さすがにここまでやった甲斐があって、各項目の評価はA',A',B,A,Aとなっている。これ以上母が仕切ると母のレポートになって、さすがにふだんのまたろうの人となりを知っている先生が見たらダウトしたくなるだろうから、これはぎりぎりの線だ。
ここまでやって、さぁじゃあ次は作文を書いてみなさい、といわれてもまだ1ミリも進まないまたろう、次なる手段は「マルサの女」を見せてディスカッション。映画自体はたいへんおもしろく、税金にかかわるポイントがたくさんでてきたのだが、さて。
それでも作文を書き始めることができなかったまたろうに、母はブチ切れて今まで言の葉にのった項目をつなぎ合わせてゴーストライティング→またろうが自分の言葉で書き直して清書、という禁断ルートを採用したのであった。
--- 以下、できあがった作文
「脱税ってどうやるとできるの?」と母に尋ねると、「基本的には収入を隠すか、かかったお金を多く見せるかどちらかね。お父さんもお母もサラリーマンだからできないんだけれど」と言う。さらに、「収入を隠すってどういうこと?」と聞くと、説明しにくいからといって、映画「マルサの女」を見せてくれた。
これはたいへんおもしろい映画で、特に「国税局査察部の者です。法人税法違反の疑いで強制調査を行います」といって大勢でどっと入っていく「ガサ入れ」の場面はかっこよかった。
収入を隠したり経費を多く見せたりする方法も、この映画でいろいろわかったが、これは決っして脱税を奨める映画ではないと思う。ズルをしている人はこうやって捕まえられて、元々納めるはずだった税金を取られるだけでなく、罰金にあたる追加の税金も取られてしまう。だからみんな安心して収めてくださいといっているのだと思う。
ところで、この映画では、大勢の査察官が、長い期間の調査をがんばって、やっと脱税の証拠をつかんでいるが、査察官の給料その他、査察を行うための費用と、その結果とれる税金はどちらが多いのだろうか。つまり、査察に関係した部分だけで得をしているのか損をしているのかということだ。
そこで財務省のページを探してみると、「査察創設以来の脱税額、処理件数、告発件数及び告発率の推移」のグラフや、査察官の人数について書いた資料が見つかった。それによれば、国税査察官は千三百人、平成15から18年度の四年間で見つけた脱税が千百九十七億円というので、一人一年あたり二千三百万円くらい。さらにこのほかに重加算税も取れるのですごく得をしているといえる。
こんなすばらしい働きをするのだからもっと人数を増やしたらよいかもしれない。税金は公平に取られるし、脱税をしても見つかってしまうし、使われ方をきちんとしているということが国民に信頼されていたら、みんなもっとすんなりと正直に納めるようになると思う。それで完璧になったら、逆に査察官はいらなくなる。
---(「お母も」など誤記は原文ママ)
こうしてみると、私の文体がにじみ出てしまっているところと、またろうの文体が錯綜しておもしろい。それにしてもたいへんな夏だった。こじろうの中三夏は気楽でたいへんよろしい。
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