アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

中学生の描く将来像

2011年07月07日 | 中学生活
手元に、「全国中学生2011学力&意識測定テスト」結果レポートというけっこう分厚い冊子があるので、おもしろいところをピックアップ。

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これは、要するに市進でテストをやるときに、ついでにアンケートを実施して分析したもの。対象は中学1~3年、地方はいろいろ、ふつうの公立中学校に通ってる生徒が大半だけど、まぁ塾でテストを受けようっていうんだから、一般の中学生よりはやや高学力側に偏ってるかなという感じ。

たとえばこんな質問:
「20歳になったときに、あなたは何を手に入れていたいですか?」
そして選択肢は、「お金」「知識」「地位・名誉」「スポーツなどの賞」「技術・資格」「家庭・家」「友人」「自由」「その他」「特にない」。

複数回答なので、もちろん、「お金」「知識」などの選択肢はそれぞれ半分以上の人が選んではいるんだけど、学力階層別の結果を見るとおもしろい。

「知識」「技術・資格」については、学力階層で「上」(A層)のほうが高い、というのは想像どおり。一方、「家庭・家」については「下」(C層)のほうが高くなっている。考えてみれば、20歳というと、大学にいくならまだ学生で、金もなければ家庭や家はないということなのだろう。もうひとつおもしろいのは、「友人」というのが意外に学力階層によって異なる項目であることで、学力階層が「上」のほうが高くなっている。

このレポートでは、
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A層では、「知識」「技術・資格」など自分の能力・スキルに加え、「友人」という社会的なつながりを重視する傾向がみられます。
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とまとめられているけれど、実際のところ、A層に「友人」という項目をより選ぶということにどんなニュアンスがあるのかはよくわからない。

同じ選択肢で、「30歳になったときに、~」という質問があるのだが、こちらだと、「スポーツなどの賞」を除くすべての具体的項目で、A層 > B層 > C層となっている。

要するに、A層のほうが、20歳はまだまだ、でもそれから就職して、お金や家庭も手に入れていくビジョン、30歳までには…ということで、20歳と30歳が明確に違う時期として意識されているということになる。

「将来のことについて保護者の人と話しますか?」という質問になると、ご想像どおり、ほとんど話さない子が多いのはC層となる。

そして、「えっ」と思ったのが「日本の将来は明るいと思いますか?」という質問。「明るいと思う」と答える子の率はA層<B層<C層となっている。上位層ほど悲観的、というのはちょっとなんか、どんよりしてくるじゃありませんか。

(…この冊子はこの先、進路、仕事、テストの正答率分析と続きます。)

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