アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

ウクレレからコントラバスまで無伴奏の会

2015年11月15日 | バイオリン
ピアノの場合、一人で演奏するのはわりと当たり前のことですが、バイオリンのほうは、「数を頼みに」演奏するのがもう当たり前みたいなもんで、人前で一人で弾くなんてのは今日が初めてです。

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それは、弾くのを避けてたからっていうよりは、純粋に弾ける曲がないからってのも大きいんだけれどね…

今日のはなにしろ「無伴奏オフ」ということでばっちり指定されてますので。なんでそんなハメになってしまったかというと、最初は、今度の「ばんたの」でやるバッハシンフォニア(三人がかり)でやろうとしてエントリーしたんだけれども、「無伴奏の趣旨からいって三人はNG」とのことでアウト(o_o)。それに加えてきーちゃんさんも都合が悪くなって…

詰んだorz

それで無理やり曲をひねり出して一人で弾いてきましたよ。
鳥の歌
バッハ無伴奏バイオリンのためのパルティータ第三番よりブーレジーグ

一人で弾いてると、自分の弾き方がよろけるとそのまま曲進行がよろけるので、
それがあんまりだとほんと聞いてる側にはわけわかんなくなっちゃうんですよね。
音程が狂ったり
リズムが狂ったりしてると
音楽全体が謎すぎる(^^;;

いわゆるバイオリンの「ソロ」と呼んでるものですらピアノ伴奏にがっちり支えられているんで…

ピアノでいうと「ミスタッチ」に当たる弾き間違えもてんこ盛りで、それをいちいち弾き直ししているところがウザイ演奏ですが、これ、弾き直ししないとほんと謎に満ちた進行になって曲として聞くことが余計つらいので、このような仕様でいってみました。もちろんいつもはアンサンブルなんでサクサク進行でいってるんですけどね。

というわけで、自分の演奏については、やっぱり初心者が無伴奏やるもんじゃないなという感想ですが、今日の会はほんとおもしろかったんです。すべてのエントリーが弦のひとり無伴奏で、小さい方はウクレレから大きいほうはコントラバスまで。

コントラバスで弾かれたのは、バイオリン教則本にも載ってて私も前ずいぶん熱心に練習したバッハのブーレです。もちろん元々はバイオリン曲ではなく無伴奏チェロですね。今日はチェロの演奏も聞けてコントラバスの演奏も聞けるというお得な会でした。

コントラバスでこの曲を弾くと、もう体力勝負的に弦の上を大移動です。
お腹の底から湧き上がる低音の響きを堪能しました。

そしてウクレレ。

ちっこい!! かわいい!! コンバスから比べるとおもちゃみたいな小ささですが、これが空音舎の天井高い空間に響くととてもきれいで、癒し系の響きになります。

それで、演奏されたのがバッハのシャコンヌ(o_o)

とても丁寧な演奏で、フレーズ感や和声感覚もすばらしく、みんな引き込まれて聞いていました。
弦をはじく楽器ですから、基本的にそんなに「音を伸ばす」ことに対応できないように思いますが、
はじき方や響かせ方でずいぶん多彩な表現ができるものらしいです(ビブラートもかかります)。

和音をいっぺんに鳴らすことはむしろバイオリンよりお手の物で、
音階的なところは難しそうでしたが、
多声的なところの音色の使い分けがとても巧みで、聞かせる演奏でした。

そして聞いてるのは全員が元々弦好きの人たちですから、
演奏が終わった瞬間、聞いてた人のほとんどの頭の中に
「ウクレレ買っちゃおうかしらん…」
ってのがよぎってました(断言)

そして、無伴奏いうとバッハくらいしか思いつかないんでみんなバッハ弾くことになる会かと思いましたがそんなことはなく、テレマンとかレーガーとかマーク・サマーとか…マーク・サマーさんというのはどなたか存じませんが、ご本人演奏がYouTubeで聞けるくらいの新しい方だそうです。空音舎のオーナーさんが弾いてた無伴奏チェロ曲でしたがそのかっこいいこと(Julie-O マーク・サマー本人演奏)。

あと、無伴奏チェロで弾く日本民謡というのがしみじみよかったのですが、これはなんとともやんさんの編曲で、楽譜も無料で公開されているとのこと。チェロ弾ける方いかがですか?? ピチカートで演奏される部分がお琴演奏みたいでこれまたいいんです。

というわけで、誰にも頼れない無伴奏ばっかりの会、でもみんなそうなんで(お互いさまともいう)温かく和やかな雰囲気で、上述の私の演奏でもたいへん広い心で拍手をいただきました。なんか癖になりそう。

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コメント (4)
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