今日電車の中で読んでた本にこんなくだりが
「将来的に専業主婦になるという目的のために、高学歴・高収入な男性との出会いを目指して起業したり、東大に入学したりという人もいますが、無駄が多い選択です。」(「努力不要論」中野信子著)
←ピアノのことを念頭に置いて読んでいたのでピアノの記事です
…えっ、ズバリ私のことかぃ(o_o)
理系なら男子率が高くていいわねってことで首尾よく東大理系に入学したのに、
結局、今の今まで専業主婦になれないでいるという…
* * *
この本、なかなか興味深い本なんですけど、まぁ要するに努力って報われるとも限らないじゃないですか。
たとえば私がどんなに幼少のころから真面目にトレーニングを積んでもウサイン・ボルトのようには走れないっていう、
そのように生まれなくてはそのようになれない、という才能のあるなしの話がひとつ。
それから、努力の方向が間違ってるって場合がもうひとつ。
冒頭のケースでいえば、専業主婦の奥さんを求める人はそもそも東大の中で結婚相手を探さないので、
そういう人が好むような短大などへ行くとか、外見を磨くとか、そういう「目的に合った適切な戦略を立てられていない時点で負け」(前述の本)。
「努力不要論」というタイトル、そして表紙にはでかでかと「努力したら負け」というのはなかなか刺激的なんですけど、努力の方向があさってなのにただがむしゃらにがんばるとか、努力が苦しい(時間をかける、身体や精神に負担をかける)ほどやった気になるとか、そういうのが「負け」なのであって、
(1) 目的の設定
(2) 戦略の立案
(3) 実行
というふうに着々と進めていくべしと言っている本なので、いってみればごく常識的な内容です。
ただし、そもそもこの3ステップが的確にできるとしたらそれはかなり!! そのことについて才能がある人といってもいいんじゃないでしょうか。案外難しいもんです。
私の場合そもそも「目的の設定」のところで、どうにも向いていない専業主婦を目指していたってのが大きな問題で。
自分の幸せがどこにあるかがそもそもわかっていない。
専業主婦に向かないらしいということを自分で理解したのは、またろうを産んだのち、いわゆるワンオペ育児に激しく耐えられないことが身に染みてからでした。
しかも「専業主婦になる」目的を設定してから「東大(or早慶)の理系に入学する」という戦略がこれまたあさってという、どうしようもないカンジなのですが、
ここでけっこうミソなのは、結果、私は別に不幸になってないってことじゃないでしょうか。
人生いろいろ振り返ってみると、昔から(がむしゃらな)努力はしたくないタイプで「明日のために今日を犠牲にしない」「今楽しい範囲におさめる」ことを常にモットーとしてきたのですが、そのために実は救われているということに気付いたんです。
めっちゃ努力したら、目的が間違ってたらどどどどどーっとその方向へ行ってしまうところ、
結局楽しいことしかしないようにしていると、自分の適性に合ったほうにしかたいして進まないわけで。
大学受験の勉強というのは、私にとってむちゃくちゃ適性のあることでした。
駿台の授業は楽しかったし、学校の授業中はしっかり内職して予復習、家ではゆっくり過ごす。
そんなにたいへんでなく進める方向に向かっていくと、実は自分に向いたフィールドがあるんです、そこに。
仕事や子育てや、いろんな岐路があったんですけど、そのたびに
「楽で楽しくするにはどうすれば?」
ということを考えて、つらい努力は避けてとおり、
着々と自分にとってやりやすい楽しいことを積み重ねる。
そうやってたどり着いたところは、思ってもみなかったところだったりすることもあるんですが、なかなかいいんです。
私がもし「短大に入って容姿を磨く」というある意味正しい(?)戦略をとって、自分に向かない路線でがむしゃらに努力していたら不幸になってた気がします(^^;;
ピアノもやっぱり、楽しい練習しかしない(笑)
自分の耳と心が楽しくて気持ちいいように弾く。
他人の演奏を聞くときも「この演奏は好き」というのを大切にする。
盲目的な、あるいはマゾヒスティックな努力というものがなかなかうまくいかないことはともかくとして、
「目的」「戦略」「実行」とやってもうまくいかない場合はどうするのか。
この本の後半では、自分の人生の評価軸は自分で設定できる(要するに、向いてる土俵で戦えと)ということ、
あと、「実行」のところで効く「意志力」について述べていますが、
もっと最後のほうには「努力しなくても楽しそうな人たち」という項目があります。
そう、目的は「努力すること」ではなくて「幸せ」ですからね。努力に酔うと道を踏み外しますが、「楽で楽しい」はかなり強力な道しるべになります。
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「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)
「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
「将来的に専業主婦になるという目的のために、高学歴・高収入な男性との出会いを目指して起業したり、東大に入学したりという人もいますが、無駄が多い選択です。」(「努力不要論」中野信子著)
←ピアノのことを念頭に置いて読んでいたのでピアノの記事です
…えっ、ズバリ私のことかぃ(o_o)
理系なら男子率が高くていいわねってことで首尾よく東大理系に入学したのに、
結局、今の今まで専業主婦になれないでいるという…
* * *
この本、なかなか興味深い本なんですけど、まぁ要するに努力って報われるとも限らないじゃないですか。
たとえば私がどんなに幼少のころから真面目にトレーニングを積んでもウサイン・ボルトのようには走れないっていう、
そのように生まれなくてはそのようになれない、という才能のあるなしの話がひとつ。
それから、努力の方向が間違ってるって場合がもうひとつ。
冒頭のケースでいえば、専業主婦の奥さんを求める人はそもそも東大の中で結婚相手を探さないので、
そういう人が好むような短大などへ行くとか、外見を磨くとか、そういう「目的に合った適切な戦略を立てられていない時点で負け」(前述の本)。
「努力不要論」というタイトル、そして表紙にはでかでかと「努力したら負け」というのはなかなか刺激的なんですけど、努力の方向があさってなのにただがむしゃらにがんばるとか、努力が苦しい(時間をかける、身体や精神に負担をかける)ほどやった気になるとか、そういうのが「負け」なのであって、
(1) 目的の設定
(2) 戦略の立案
(3) 実行
というふうに着々と進めていくべしと言っている本なので、いってみればごく常識的な内容です。
ただし、そもそもこの3ステップが的確にできるとしたらそれはかなり!! そのことについて才能がある人といってもいいんじゃないでしょうか。案外難しいもんです。
私の場合そもそも「目的の設定」のところで、どうにも向いていない専業主婦を目指していたってのが大きな問題で。
自分の幸せがどこにあるかがそもそもわかっていない。
専業主婦に向かないらしいということを自分で理解したのは、またろうを産んだのち、いわゆるワンオペ育児に激しく耐えられないことが身に染みてからでした。
しかも「専業主婦になる」目的を設定してから「東大(or早慶)の理系に入学する」という戦略がこれまたあさってという、どうしようもないカンジなのですが、
ここでけっこうミソなのは、結果、私は別に不幸になってないってことじゃないでしょうか。
人生いろいろ振り返ってみると、昔から(がむしゃらな)努力はしたくないタイプで「明日のために今日を犠牲にしない」「今楽しい範囲におさめる」ことを常にモットーとしてきたのですが、そのために実は救われているということに気付いたんです。
めっちゃ努力したら、目的が間違ってたらどどどどどーっとその方向へ行ってしまうところ、
結局楽しいことしかしないようにしていると、自分の適性に合ったほうにしかたいして進まないわけで。
大学受験の勉強というのは、私にとってむちゃくちゃ適性のあることでした。
駿台の授業は楽しかったし、学校の授業中はしっかり内職して予復習、家ではゆっくり過ごす。
そんなにたいへんでなく進める方向に向かっていくと、実は自分に向いたフィールドがあるんです、そこに。
仕事や子育てや、いろんな岐路があったんですけど、そのたびに
「楽で楽しくするにはどうすれば?」
ということを考えて、つらい努力は避けてとおり、
着々と自分にとってやりやすい楽しいことを積み重ねる。
そうやってたどり着いたところは、思ってもみなかったところだったりすることもあるんですが、なかなかいいんです。
私がもし「短大に入って容姿を磨く」というある意味正しい(?)戦略をとって、自分に向かない路線でがむしゃらに努力していたら不幸になってた気がします(^^;;
ピアノもやっぱり、楽しい練習しかしない(笑)
自分の耳と心が楽しくて気持ちいいように弾く。
他人の演奏を聞くときも「この演奏は好き」というのを大切にする。
盲目的な、あるいはマゾヒスティックな努力というものがなかなかうまくいかないことはともかくとして、
「目的」「戦略」「実行」とやってもうまくいかない場合はどうするのか。
この本の後半では、自分の人生の評価軸は自分で設定できる(要するに、向いてる土俵で戦えと)ということ、
あと、「実行」のところで効く「意志力」について述べていますが、
もっと最後のほうには「努力しなくても楽しそうな人たち」という項目があります。
そう、目的は「努力すること」ではなくて「幸せ」ですからね。努力に酔うと道を踏み外しますが、「楽で楽しい」はかなり強力な道しるべになります。
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「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)
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