シューマン「子供の情景」の中で、けっこう重要な鍵になるらしいのが「きちんと終止しないで次へ行く」という進行らしいが…
←知らないより知ってるほうがいい、知ってるなら生かしたほうがいい。
「終止」するというのは、たとえばハ長調で「シレソ」(Ⅴ)ときて「ドミソ」(Ⅰ)となればきちんと終わった感じになりますよね。それです。
「シ」は「ド」に行きたい気持ち、
「レ」は「ミ」に行きたい気持ち、
それぞれのそんな気持ちを尊重して和音を弾くとあらふしぎ、立体的な響きで美しくまとまります。
これを、「シレソ」っていうから「シレソ」弾きました、「ドミソ」っていうから「ドミソ」弾きました、って弾くと素敵じゃないんです。
…そこのあなた、笑ってますね。それがですね、騙されたと思って試してみてください。これがわかってるとわかってないのではピアノ演奏がぐぐっと違ったものになるんですよホント。
私がこれにようやく気づいたのって、はなひめが中一のときの授業参観だから、五年前ですね。「ウォーター」くらいの感動でした。
「終止」が調性音楽の中で最重要ポイントなのは間違いないですが、「終止」しそうでしない、というのが「子供の情景」にはよく出てきます。
「第1曲 見知らぬ国と人々について(異国から)」の最後って、Ⅰの和音にはなるんですが、メロディーが「ラ~レ~シ~」となって最後でしょ。これが「ラ~レ~ソ~」だったらきっちりしっかり終わる感じだけれど、「ラ~レ~シ~」だとちょっと宙ぶらりんな感じに聞こえます。まだ続くよ~みたいな。
「ラ~レ~ソ~」みたいにハイ終わりましたとなるのが「完全終止」というのに対して「不完全終止」というんだそうです。
このほかにも
「半終止」…Ⅴの和音が出てくるけど次にⅠが来ない。「溜める」「焦らす」みたいな感じで、曲の区切り目(「。」でなく「、」相当)
「偽終止」…Ⅴの和音が出てきてⅠでなくⅥに行く。
私は今これ、「キャラ和声」というふざけた見た目の本を見ながら書いているのですが、見た目はふざけてますけど、私の知りたいことがまぁまぁまとまりよく載っています。まじめな本のたいていは難しすぎて目が滑って読めません(^^;; この内容がもうちょっとこなれてかつコンパクトになってるとうれしいんですが。ゴロちゃんとかいっちゃんとかのイラストいらない。
ピアノを弾くために役立つ、最低限知っておくべき知識だけちゃっちゃっとまとめてある本はないものかと思うんですが、なかなかないんですよね。shigさんかartomr先生がさくっと書いてくれたらいいのにと思うけど、ほっといたら一生仕上がってこないと思うから、私が鬼編集者になって書かせるのはどうかな。「これについて書け~!!」「これじゃわからん、書き直し!!」
話が逸れましたが、そういう「終わりそうで終わらない」ところが出てきたら、ちょっとした区切り、でも続くと思って弾いてみよう。
artomr先生のレジュメより、第二曲について:
「ホ短調のドミナントが出現するが、第一曲同様、ここでも偽終止が用いられ、ハ長調和音に解決し、それがト長調のⅣ度の和音として扱われる。ホ短調もト長調も完全終止を迎えることはなく、ニ長調の主部に戻ってゆく」
つまり、偽終止は「ちょっと区切り」であるというほか、調性を「ほのめかす」だけに留めるという働きを持っているといえるかもしれません。
にほんブログ村 ピアノ ←ぽちっと応援お願いします
にほんブログ村 ヴァイオリン ←こちらでも
にほんブログ村 中高一貫教育
「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)
「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
←知らないより知ってるほうがいい、知ってるなら生かしたほうがいい。
「終止」するというのは、たとえばハ長調で「シレソ」(Ⅴ)ときて「ドミソ」(Ⅰ)となればきちんと終わった感じになりますよね。それです。
「シ」は「ド」に行きたい気持ち、
「レ」は「ミ」に行きたい気持ち、
それぞれのそんな気持ちを尊重して和音を弾くとあらふしぎ、立体的な響きで美しくまとまります。
これを、「シレソ」っていうから「シレソ」弾きました、「ドミソ」っていうから「ドミソ」弾きました、って弾くと素敵じゃないんです。
…そこのあなた、笑ってますね。それがですね、騙されたと思って試してみてください。これがわかってるとわかってないのではピアノ演奏がぐぐっと違ったものになるんですよホント。
私がこれにようやく気づいたのって、はなひめが中一のときの授業参観だから、五年前ですね。「ウォーター」くらいの感動でした。
「終止」が調性音楽の中で最重要ポイントなのは間違いないですが、「終止」しそうでしない、というのが「子供の情景」にはよく出てきます。
「第1曲 見知らぬ国と人々について(異国から)」の最後って、Ⅰの和音にはなるんですが、メロディーが「ラ~レ~シ~」となって最後でしょ。これが「ラ~レ~ソ~」だったらきっちりしっかり終わる感じだけれど、「ラ~レ~シ~」だとちょっと宙ぶらりんな感じに聞こえます。まだ続くよ~みたいな。
「ラ~レ~ソ~」みたいにハイ終わりましたとなるのが「完全終止」というのに対して「不完全終止」というんだそうです。
このほかにも
「半終止」…Ⅴの和音が出てくるけど次にⅠが来ない。「溜める」「焦らす」みたいな感じで、曲の区切り目(「。」でなく「、」相当)
「偽終止」…Ⅴの和音が出てきてⅠでなくⅥに行く。
私は今これ、「キャラ和声」というふざけた見た目の本を見ながら書いているのですが、見た目はふざけてますけど、私の知りたいことがまぁまぁまとまりよく載っています。まじめな本のたいていは難しすぎて目が滑って読めません(^^;; この内容がもうちょっとこなれてかつコンパクトになってるとうれしいんですが。ゴロちゃんとかいっちゃんとかのイラストいらない。
ピアノを弾くために役立つ、最低限知っておくべき知識だけちゃっちゃっとまとめてある本はないものかと思うんですが、なかなかないんですよね。shigさんかartomr先生がさくっと書いてくれたらいいのにと思うけど、ほっといたら一生仕上がってこないと思うから、私が鬼編集者になって書かせるのはどうかな。「これについて書け~!!」「これじゃわからん、書き直し!!」
話が逸れましたが、そういう「終わりそうで終わらない」ところが出てきたら、ちょっとした区切り、でも続くと思って弾いてみよう。
artomr先生のレジュメより、第二曲について:
「ホ短調のドミナントが出現するが、第一曲同様、ここでも偽終止が用いられ、ハ長調和音に解決し、それがト長調のⅣ度の和音として扱われる。ホ短調もト長調も完全終止を迎えることはなく、ニ長調の主部に戻ってゆく」
つまり、偽終止は「ちょっと区切り」であるというほか、調性を「ほのめかす」だけに留めるという働きを持っているといえるかもしれません。
にほんブログ村 ピアノ ←ぽちっと応援お願いします
にほんブログ村 ヴァイオリン ←こちらでも
にほんブログ村 中高一貫教育
「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)
「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社