「子供の情景」の始まり、第一曲の「異国から」は穏やかで魅力的で、なんてことはない短いものですが、とても好きな曲です。
←根掘り葉掘り「子供の情景」
この曲の拍子は四分の二拍子ですが、左手がずっと三連符になっているため、聞いた感じは八分の六拍子っぽいと思います。
左手…というか、三連符の三つ目は右手のしかも親指で弾くのでついうるさく「どしん」となりがちですがそれでは台無しなので気をつけたいと思います。この音が軽くなるべき理由は、「メロディーではないから」というのもあるけど、「shig式譜読みテキスト」の説明から持ってくるならば
・三拍子系の三つ目だから(重・軽・「軽」)
・音価が相対的に小さいから(右手の四分音符に対して、三連符)
ということで、この音符が重くなってよい理由はとにかく見当たらない。
中間部以降は楽譜の見た目が変わります。左手の三連符のうち一つ目には、重ねて四分音符としての表記があります。四分音符ということは三連符よりは重くなるべき(音価が大きい)、しかもスラーでつながれていて、これはもうひとつのメロディーとして強調されることがわかります。
ともかく最後まで「三連符」が貫かれていて、これなら八分の六拍子で書けばよかったのでは? とちょっと謎です。シューマンさんはよくよーく考えてこの曲集を作ったので、「わけもなく」というのは考えにくいことです。
この曲集の拍子再掲:
1: 四分の二
2: 四分の三
3: 四分の二
4: 四分の二
5: 四分の二
6: 四分の三
7: 四分の四
8: 四分の二
9: 四分の三
10: 八分の二
11: 四分の二
12: 四分の二
13: 四分の四
この曲集の基本の拍子(?)が四分の二みたいだから、この曲集の開始にあたってはソレを選びたかったのかしらん?
あるいは、メロディーの発想が先で(四分音符を基本に進行していくものとして)それに合う伴奏を考えたらたまたま「三連符」だったとか…
仮に、この曲を八分の六拍子で書き直すことを考えると、ちょっと迷う(困る)ところが付点リズム(タッカ)の扱いです。「シーソー『ファ#ーミ』レー」のところ、音符そのままの意味でいえば『ファ#』は『ミ』の3つ分です。これを保ったまま八分の六拍子で書くのってやりにくいね。
もっとも、実際の演奏でいえば、3:1で弾いてる人はいないような気がします。三連符の三つ目の音符のちょうど真ん中に来るような感じで、つまり1/6拍として弾いていることが多いのではないでしょうか。
しかしウィーン原典版に載っている資料によりますとクララさんはあくまで3:1で(を基本に)弾くべきと考えていたようで、もしクララさんが正しいのならばやっぱりこの曲は八分の六拍子で書くより四分の二で書くのがよいってことになるのかな。
そして、この曲集が四分の四でなく四分の二が中心に作られている理由は、やっぱり四分の四はゆったり落ち着いてしまうというか、こっちにおいで(いっしょに幸せになろう)と誘っている大人の詩人の側であって、子供はひとっところに落ち着いていないというか、体重も軽くすすすすっと動いていく感じ(四分音符よりは八分音符)が中心だからかなというふうに感じています。
(注: 今回の内容は個人的な感想であり、artomr先生レクチャーでされた話ではありません)
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左手…というか、三連符の三つ目は右手のしかも親指で弾くのでついうるさく「どしん」となりがちですがそれでは台無しなので気をつけたいと思います。この音が軽くなるべき理由は、「メロディーではないから」というのもあるけど、「shig式譜読みテキスト」の説明から持ってくるならば
・三拍子系の三つ目だから(重・軽・「軽」)
・音価が相対的に小さいから(右手の四分音符に対して、三連符)
ということで、この音符が重くなってよい理由はとにかく見当たらない。
中間部以降は楽譜の見た目が変わります。左手の三連符のうち一つ目には、重ねて四分音符としての表記があります。四分音符ということは三連符よりは重くなるべき(音価が大きい)、しかもスラーでつながれていて、これはもうひとつのメロディーとして強調されることがわかります。
ともかく最後まで「三連符」が貫かれていて、これなら八分の六拍子で書けばよかったのでは? とちょっと謎です。シューマンさんはよくよーく考えてこの曲集を作ったので、「わけもなく」というのは考えにくいことです。
この曲集の拍子再掲:
1: 四分の二
2: 四分の三
3: 四分の二
4: 四分の二
5: 四分の二
6: 四分の三
7: 四分の四
8: 四分の二
9: 四分の三
10: 八分の二
11: 四分の二
12: 四分の二
13: 四分の四
この曲集の基本の拍子(?)が四分の二みたいだから、この曲集の開始にあたってはソレを選びたかったのかしらん?
あるいは、メロディーの発想が先で(四分音符を基本に進行していくものとして)それに合う伴奏を考えたらたまたま「三連符」だったとか…
仮に、この曲を八分の六拍子で書き直すことを考えると、ちょっと迷う(困る)ところが付点リズム(タッカ)の扱いです。「シーソー『ファ#ーミ』レー」のところ、音符そのままの意味でいえば『ファ#』は『ミ』の3つ分です。これを保ったまま八分の六拍子で書くのってやりにくいね。
もっとも、実際の演奏でいえば、3:1で弾いてる人はいないような気がします。三連符の三つ目の音符のちょうど真ん中に来るような感じで、つまり1/6拍として弾いていることが多いのではないでしょうか。
しかしウィーン原典版に載っている資料によりますとクララさんはあくまで3:1で(を基本に)弾くべきと考えていたようで、もしクララさんが正しいのならばやっぱりこの曲は八分の六拍子で書くより四分の二で書くのがよいってことになるのかな。
そして、この曲集が四分の四でなく四分の二が中心に作られている理由は、やっぱり四分の四はゆったり落ち着いてしまうというか、こっちにおいで(いっしょに幸せになろう)と誘っている大人の詩人の側であって、子供はひとっところに落ち着いていないというか、体重も軽くすすすすっと動いていく感じ(四分音符よりは八分音符)が中心だからかなというふうに感じています。
(注: 今回の内容は個人的な感想であり、artomr先生レクチャーでされた話ではありません)
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