アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

和音にキャラ立てていってみよー♪

2014年08月15日 | ピアノ
鍵盤迷走ブログで知った「キャラ和声」を即ポチして待つこと数日…

   にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←読んで疲れない本がいい(^^;;

届きました(^^) 早速、今朝の電車の中で読んで来ましたよ。お盆は電車が空いてていいねぇ~

この本の趣旨は、和音のそれぞれに「キャラ」をつけて、話を理解しやすく(記憶しやすく)して和声の基礎を学ぼうってことだと思います。実は、そのキャラについてるイラストの感じが、あまり好みではなかったので、買うのはけっこう冒険だったんですけど。

結論からいえば、わかりやすく、読みやすいです。買ってよかったです(ほっ)
「売り」であろう(?)漫画部分は、付け足しというかどうでもいいんですけど、内容の取捨選択が、(おそらく)非常に割り切って初心者用にまとめられているので、私にはちょうどよかったです。

つまり、漫画だのイラストだのキャラ紹介だのに紙面を取られていて、全体としても薄い本なので、内容がちょうどよくコンパクトである、ということです。

ちなみに、その「私」のレベルはどういうものかというと、和音の響きの変化に注目すると、ピアノ弾いててもちょっとつまらなくない演奏できるカモ、とようやく気づいたあたり、というか、ポピュラー譜面についてるコードの記号は、CとかGとかまぁいいとして、その脇っちょについてる細かい記号は何よ!? という程度です。

キャラクターは全部で七人。ハーモニー中学の二年生メジャー組のメンバーは
1: イッペイ、2: フミエ、3: ミヅキ、4: ヨシヒト、5: ゴロ、6: ムツミ
の六人なんですけど、もうひとり 7: ナナ はゴロちゃんのお姉さんなんですって。

ご覧になってわかるとおり、男の子が長三度系で女の子が短三度系ね。それで、いろいろ相性とかあるわけです。ゴロちゃんはイッペイLOVEだとか(笑)

キャラ設定の漫画ページを丹念に読むのは、おばさんにはチトつらいものがあるので、そこは適当に飛ばして、細かい説明のほうから読んでいきます。で、ところどころでキャラページに戻るとちょうどいいです。

文章のほうは「音度」「機能」「和声」「和音」「和音記号」「進行」の六章構成で、「イオニア旋法」「偽終止」「ピカルディ」といったような、これまでshigさんとかの発言の中で意味がわからなくて実際にはすっ飛ばして聞いてたものがちゃんと載ってます(^^;;

そして本の最後では、ショパンの「別れの曲」の始めのところを使って「進行」の解説があっておしまいになってます。本の途中に出てくる「譜例」のあれこれも、クラオタではない私でも知ってるような曲ばかりで、ピアノが弾けない電車の中で読んでいても混乱しない親切設計。


で、そういうことを知っていたらピアノ弾くとき実際問題どう変わるのか、ということについて私は説得力を持って語ることができませんが、理屈はともかくいちおうそう思って弾いてみたらば聞くほうからも違って聞こえたみたいなんで、とにかく知らないよりは知ってたほうがいい、と。

この本を買って役に立つほど和声初心者なのか、あるいはぜんぜんいらないレベルなのか、実物を見たいわという方は、お声かけいただけましたらお会いする機会に持参します。わりと軽い本なので。

にほんブログ村 ピアノ  ←ぽちっと応援お願いします
にほんブログ村 ヴァイオリン ←こちらでも
にほんブログ村 中高一貫教育


「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)


「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
(今回もイラストはまたろう)
コメント (13)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オルゴール、録音と生演奏の間

2014年08月14日 | ピアノ
響きのすばらしいオルゴール(「オルゴール進化形(1): 究極の響きを求めて」参照)を紹介するとき、オルゴール技師の名取さんは、「このオルゴールはね、人を選ぶんですよ」といっていました。

   にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←いつでもどこでも「生」の響き!?

名取さんは、私がしょっていたバイオリンに目を留めて「バイオリンを、わざわざ持って歩いているのはなぜですか」とふってきました。期待されている答えは、温度・湿度コントロールが大事だから(たとえば、車のトランクに置きっぱなしにするのはマズイ)ということだと思いましたが、正直に「駅のコインロッカーに入らなかったから」と答えたらずっこけてました(^^;;

オルゴールでもバイオリンでも、豊かな響きを支えているのは「木」なので、温度湿度の変化には弱いです。反ったり、割れたりする原因にもなります。高価なオルゴールは、それを買うお金があればいいというわけではなくて、メンテする自信がなければ買ってもしかたがないというわけです。

いまや、録音/再生でよければ音楽はものすごく気軽に楽しむことができますから、オルゴールなんて、それに比べればずいぶんやっかいなものですよね。

でも、音楽好きな人(特に、クラシック音楽好きな人)は、音楽なんでも録音でいいやとは思ってないはずです。生演奏を聞くのは、録音を聞くのとまたぜんぜん違うことですから、YouTubeもCDもあるのにやっぱり会場に足を運ぶ、と。

それどんな曲だっけ、と思ったときにはYouTubeほんとに便利ですし、今は亡き巨匠の演奏がどんなか知りたければ録音に頼るしかありません。もちろん楽しみのためにもCDや携帯プレーヤーは本当に便利です。私も携帯プレーヤーを持っていて、家でゆっくりCDを聞く時間もなかなかないので、携帯プレーヤーに移して電車の中でも聞けるのはいいですよね。

でもそんなにのべつまくなしに聞いていたいとは思いません。ずっと聞いてるとなんか疲れるんです。若者は平気らしいですけど。

生演奏は、録音と何が違うから、耳に優しく、心に届くのでしょうか。要因は複雑でしょうが、大きくいうと、
・そこに人がいて、直接コミュニケーションできるということ
・音がその場で生まれて、響いていること
の二つがあると思います。

オルゴールというものは、このうち前者がなく、後者があるものです。いわば「自動演奏楽器」ですね。発音体は金属であっても、響きは「木」によってふくらみます。ナマの響きです。

一方、人がその場で奏でるということには、何にも変えがたい価値がありますけど、いつでもどこでもというわけにはいかず、制約が大きくなります。

オルゴールは、生演奏と録音の間くらいの位置づけになり、その音(音楽)が持つ癒しの力は、音楽療法などにも応用できるのでは、という話をされていました。うちにある「ちゃちい」オルゴールだけを見ているとあんまりそんな気はしないのですが(^^;; 確かに、そこにあるすばらしいオルゴールの響きを聞くと、十分そのような「力」のある音だと思えるのでした。

にほんブログ村 ピアノ  ←ぽちっと応援お願いします
にほんブログ村 ヴァイオリン ←こちらでも
にほんブログ村 中高一貫教育


「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)


「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
(今回もイラストはまたろう)
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オルゴール進化形(3): マイソング

2014年08月13日 | ピアノ
オルゴールにSDカードでデータ入れられるようになっちゃえば、もういくらでもたくさん曲を入れられるんだけど。

   にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←オルゴール製作講座!? やってみたくてうずうず

自分の好きな曲が入るかどうかは、運次第というか、たまたま選んでもらえるかどうか、になります。

そこでですね。展示されていた最新式オルゴールの中にはなんと、マイソングを電波でピピっと飛ばせちゃうタイプのオルゴールがありました。



i-Pad上のアプリで、入力や再生ができます。

んで、機械にデータが「飛んで」オルゴール演奏がされます。



すごい!!(o_o) 何がすごいって、これがあれば、オルゴール作りやオルゴール編曲の専門家の手を介さなくても、自分でオルゴールの曲を作って奏でさせることができるわけですね。機械とアプリがあれば追加コストがかかりません。

このオルゴールはまだ試作品で、市販されているものではないようですけど…

現物聞いたところ、音色はまだまだというか、なんかカチャカチャした雑音が入るところが難点でした。オルゴール自体の出来は、昨日の記事で書いたSDカードタイプのもののほうがずっとよかったですね。とはいえ、発想がすごくおもしろくて発展性がありそうですから、今後に期待したいところです。

共通の規格さえあれば、オルゴール用データをアップしてコメント付け合ったりアクセスランキングが表示されたりするサイトなんかもすぐできそうですよね(^^)

今でも、お金さえかければ、自作曲であってもオルゴールとして作ってもらうことができます。一番小さなオルゴールならば、最初の一個を作るのに四万円くらい、追加は一個1500円とかだそうですから、まぁ遊びでやるには高いですけど、銀婚式記念に思い出の曲を入れて親しい人に配布するとかならよさそうじゃないですか。

あ。銀婚式はとっくに済んじゃった(笑) 次は金婚式か(^^;;


ところで、自分の好きな曲(自作曲であるかどうかにかかわらず)を録音して、好きなときに再生するということは、今の時代中学生でも気軽にやっていることです。そんな中で、あえてオルゴールというものに、どんな意味があるのかということを、次に考えてみたいと思います。

なんでこんなに長くなってるんだ、と思いつつ、つづく。


にほんブログ村 ピアノ  ←ぽちっと応援お願いします
にほんブログ村 ヴァイオリン ←こちらでも
にほんブログ村 中高一貫教育


「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)


「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
(今回もイラストはまたろう)
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オルゴール進化形(2): 曲数無制限

2014年08月12日 | ピアノ
オルゴール進化の方向性として、響きのほかに、曲の自由度を増やすというのもあります。

   にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←ご家庭用BGM、またはカラオケマシンとして!?

金属ドラムに、固定のピンが植えられているタイプのオルゴールの場合は、基本的に固定の一曲のみ…
#「技」を使って、数曲収められているものも。

金属板に穴が開いているタイプのオルゴールの場合は、その金属板を取り替えると違う曲がかかりますよね。これは、画期的なことだったと思います。もちろん、その金属板を作るのもそれなりに大変ですから、現実問題、限りはありますが。



この写真のようなオルゴールって、20世紀初頭くらいに作られていて、今でも状態のよいものは金属板が20枚とかセットになって売られています。写真のものは、音を聞いてみましたら、比較的小さなボディーから出る大きくて豊かな音が圧巻でした。見た目もすばらしいでしょ? 90万というのはたいへんお買い得だそうですよ(いかかです??)

でも、この21世紀の最新技術を使えば、もっと便利なことだってできちゃう。

このオルゴールは…

なんと、音データがSDカードに入ってます(o_o) そりゃいくらでも入るね。

操作パネルなんかあって電子電子した感じですけど、中身はちゃんとレトロな機械式オルゴールです。SDカードの音データをロードするにはそりゃ、電気を使うに決まってますけど、選曲つまみのほかにボリュームつまみもあるのはいったい?? 電気的増幅をしているの??

と思ってしまいますが違います。このつまみで調整されるのは、内部の発音機構から共鳴機構の「距離」。メカ的に音量調整ができるんです。誰だそんなこと考えたの。

前回記事で書いたように、装飾品というか実用上、机に傷がつかないように、オルゴール足にはフェルトを貼りたいところですが、下に響きを伝えるうえではマイナスです。

それで、このオルゴールの場合、やっぱり足にはフェルトが貼ってありますが、足のほか、本体下に「魂柱」が突き出しています。足よりやや短いのでふだんは机に触りません(傷がつきません)が、そこに木の板を挟むと、ダイレクトに音が伝わるようになり、「台」でうまく響きが膨らむという寸法です。これまた、誰だそんなこと考えたの。

ところで、話がSDカードまでいっちゃうと、もう容量はいくらでもというか、SDカードの差し替えができますから無限といっていいわけですが、今度はオルゴール用の編曲ってのが、人力でしないといけないので、それはネックです。

展示されていたもののSDカードには、がんばってずいぶん幅広い曲が収録されていました。演歌もあるし今時の曲もあるという感じで。

使える音に極端な制限がありますから、慣れるまで大変そうです。世の中、そんなニッチなお仕事をしている人もいるかと思うと、なんか楽しいですね。

まだつづきます

にほんブログ村 ピアノ  ←ぽちっと応援お願いします
にほんブログ村 ヴァイオリン ←こちらでも
にほんブログ村 中高一貫教育


「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)


「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
(今回もイラストはまたろう)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オルゴール進化形(1): 究極の響きを求めて

2014年08月11日 | ピアノ
八ヶ岳での宿泊先は野辺山だったのですが、ひと駅手前でいったん降りて、私とばっかいず世話係さんはオルゴール博物館に行きました。

   にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←いい響きのオルゴールが家にあるってのも優雅ですね~

博物館では1900年前後のいろんなオルゴール実演が見られます。その話もしたいんですが、とりあえずその後、別室で見た現代のオルゴールのほうの話を先に。

今のオルゴールというとまずイメージする安いものは、数百円からあって、見た目もちゃちくて音もちゃちくて、くるくる回すとキラキラした音がするやつです。ま、あれはあれでカワイイですけど。高級オルゴールは、もっと装飾的なケースに収められてて、響きが段違いですが、仕組みは基本的に同じ。金属製ドラムにボツボツがあって、これが小さな鉄琴みたいなやつをはじくんですよね。

安いものが、せかせかと短く終わってしまうのと違って、高級感のある大きなドラムがぐるりと回って、比較的長い音楽を奏でます。ドラムの径が大きいということは、曲が長くできるということです。ドラムの長さが長いのは、音域が稼げるってことですね。では、響きの豊かさは?? 箱が大きいほどいいのでしょうか。

これはYesでもありNoでもあり。たとえば裸の安物オルゴールを、そのまま手に持って鳴らすのと、テーブルに置いて鳴らすのではぜんぜん違うことは誰でも知っていますけど、そこで展示されている高級オルゴールの中でいうと、大きいほど豊かな響きがするというわけではありませんでした。

いちばんいい音がするものは…と出されたものは、あんまり大きくない、弁当箱っぽい、なんの装飾もない木の箱。蓋を開けても、内蓋まで木。なんにもみえません。

ほかのオルゴールが、美しい箱に収まり、ガラスの蓋を通してオルゴールのメカが鑑賞できるのとは対照的です。

ガラスってのは、見た目いいんですけど、音の響きからいったら邪魔だそうです。だから全部、木。そして、気がつきにくいポイントだけど、足にフェルトが貼ってない。他のオルゴールは(装飾品でもあるから)、机の上を滑らせても机に傷がつかないように、足の下にはフェルトが貼ってあるものなんですね。

そんなふうに、見た目を犠牲に(? シンプルできれいという見方もありますが)、音響を追究したオルゴール、確かにいい響きです。

そして、さらに。。

ちゃちなオルゴールを机に置いたらよくなったのと同じように、オルゴールはどこに置くかでぜんぜん響きが変わります。足にフェルトが貼ってないのは、下にしっかり音を伝えるためです。実は、足を乗せる「台」の良し悪しでまったく響きが変わるんです。それで、「台」のほうでも音響追究しましてこんなふうに…



基本の「台」は、板状の木を隙間空けて重ねたようなものなんですが、それを大中小と三つさらに重ねています。上に乗ってるちょっと白っぽい木の箱がオルゴール本体なんですけど、なんと本体より台のほうがずっとお高い(^^;;

でもこのお値段納得!! のほんとにうっとりする豊かな響きです。横に、同様の「二つ重ねタイプ」(廉価版?)もありましたが、やっぱり違うんですよ、低音の響きが…


オルゴールの高級品というと、スイスとかが思い浮かびますが、日本のメーカーも目立たないながら六十年積み重ねてきた本気の歴史があって、独自の進化を遂げています。この別室は、それをアピールする特別展だそうで、

期間限定(11/10まで)「日本のオルゴール六十年の革新展」
です。この話、つづく。

オルゴール進化形(2): 曲数無制限
オルゴール進化形(3): マイソング
オルゴール、録音と生演奏の間

にほんブログ村 ピアノ  ←ぽちっと応援お願いします
にほんブログ村 ヴァイオリン ←こちらでも
にほんブログ村 中高一貫教育


「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)


「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
(今回もイラストはまたろう)
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする