アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

ラフマニノフ分解れんしゅう

2021年10月25日 | ピアノ
それでラフマニノフ二曲のうちOp.23-4は、複数の旋律がひっからまってて、一目瞭然、分解練習が必要な曲なのだが…

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チャイコフスキー/四季より「秋の歌」や、ドビュッシー/喜びの島と違って、分解練習もあまりしやすくなく、また、してみてもなんとなく…劇的ビフォーアフターにならない。

まぁ、平たくいって、難しい、ってことなんだと思うけども。

この感じは…プロコフィエフのロミジュリを練習したときと似てるね。
あの、ややこしいページは分解練習してもぜんぜんうまくいかなくてわけがわからなくて、
一時間ベヒシュタインの練習室を借りてじっくりやってみたら突然だいぶわかりやすくなった、ということがあった。

めるちゃんみたいに柔らかくて優しくて鈍いコじゃなくて(しかも今は音が狂っててピタッといかないし)、
ベヒシュタインとか、ちょっと気難しくて敏感なコがいいんだよね。

おゆき先生のうちのシードマイヤーで一度弾いたときはあまりにも箸にも棒にもという感じでおゆき先生もサジ投げな感じだったけども(^^;;

ゆっくり弾き直したときはちょっと「おぉ!! こんな感じかも」と思った。

家に帰ってきてめるちゃんを弾いたら、レッスン前よりはわかりやすくなった(と思う)。

ロミジュリもこれも、複数がぜんぜん違うリズムで重なるとか、
上下入れ替わる、重なるとか、
右手左手で受け渡しながら弾いてるから分解しにくいとか、
そういうところが共通。ともかくややこしい。

ただ、違うといえば、ロミジュリはオケ曲からの発想であるため、無駄にややこしいところがあるのに対して、
これはともかく生粋のピアノ曲だからね。「無駄」な感じはしなくて精緻にできているなぁと思う(弾きやすいわけじゃないがw)

すごくいい曲。弾いてると幸せな気持ちになるし、これは飽きないで続けられる曲だと思う。

------- 今日の録音
ラフマニノフ/前奏曲Op.23-4

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楽譜の力(井口版のバッハ)

2021年10月24日 | ピアノ
ラフマ二曲で時間が過ぎ…おゆき先生レッスンの時間がなくなってきたので

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まぁどのみちふつうに「レッスンしてもらう」というほど練習してあるわけじゃないので、バッハ/半音階的幻想曲とフーガについては、どう練習したらいいかわからんところだけいくつか聞いてみることにしました。

・アルペジオ~とかいって白玉の和音が並んでいるところはどう弾くか


・フーガの指使いがわかりません!

私が見ていたのはウィーン原典版(赤い表紙のやつ)で、フーガのほうは指使いほとんど書いてなかったんです。バッハ経験が浅いので(^^;; こういうややこしいやつはどう弾くのが相場かがわからんのです…

おゆき先生「こういうのは、インベンションとかシンフォニアとかやってから弾くもんなのよ」
…ごもっともですハイ

しかし、いちいち指使いを教えてもらうのも、それこそ時間がめちゃくちゃかかりそうなところ、井口版を見てみたら、といって超レトロな黄ばんだ楽譜(春秋社)を出してきた先生。

井口版というのは、昭和の時代の日本で愛用されていたもので…というのは知っていたんです。なにしろ母がピアノ教室をしていたわけで見慣れた表紙です。でも中をまじまじ見たことなかったんで…

おぉ、指使いが丁寧にふってあって、スラーとか強弱記号とか、たくさん書いてある!!

試しに井口版を見てフーガの冒頭を弾いてみると、弾きやすい♪

おゆき先生曰く、日本人サイズの手を想定している分、指使いの参考としてはお奨めだそうです。

指使いが、見てすぐ弾けるように親切設計で書き込まれていることだけでなく、スラーや強弱が書かれていることも弾きやすさのポイントですね。

(まぁそれが批判される元なんだろうけども)

先生「スラーがあるのは、音を繋げろということではなくて、フレーズのまとまりを表しているんですよ」

確かに、今でこそ「YouTubeで自分の好きな演奏の、手が映ってるやつを参考に」なんてこともできるけれど、昔はそんなのなかったので、楽譜が頼り。初学者は、こうした親切系の楽譜を見て、フレージングや強弱、指使いを見て練習することで、バッハの音楽的な弾き方の基礎を身につけていったわけですね。

アルペジオのところも、ちゃんと弾き方の提案を音符で書いてあって、ひとまずそれで弾いてみることができるようになっています。

「即興的に弾かれるところなので、どう弾いてもいいんだけれど」といって、おゆき先生が「たとえば」を弾いてくれて、
それが、井口版に書いてあるのともちょっと違っている(わりと似ている)けどとても素敵なの!!

和音の移り変わりというか流れが。ほんといい曲だ~

ということで、この曲に関しては井口版を借りて帰って、とりあえず「ひとりでれんしゅう」してみることにしました。

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ffffの気合よりpppの気合

2021年10月23日 | ピアノ
今日はおゆき先生レッスンでした。レッスンを予約したときの当初の予定では、バッハ/半音階的幻想曲とフーガを見てもらいたいなぁ~などと思っていたんだけど

    にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←ホールで「ちゃんと弾ければ」気持ちよさそうな曲

まったくそれどころじゃなく…

ラフマです。

というわけでまず「鐘」ですが、この曲は練習会で弾くと「キャラ変?」と聞かれます(^^;; これまでこんなガーーンとffffまで書いてあるような曲を弾いたことないですからね。

しかし、レッスンでまず最初一回弾きますと、「ffffじゃなくてpppにもっと気合が必要です」。

fffとか、ffffとか、そんなに真に受けてデカい音を出さなくていい。
その人の100%で出そうとすると音が汚いというか聞いてて苦しい音になるので、最大(一番盛り上がるところ)でも95%くらいで。


冒頭、そんなにデカくなくていいので、もっと重い音で(打鍵ゆっくり系)

そこに入ってくる「ちゃんちゃんちゃん」、気合を入れて本気でppp小さくしてメリハリつける。

…内緒話コソコソひそひそ…

の緊張感、それでお腹に力が入ってpppが出せる。気合だいじ

めりはりといえば、ベース音と、上のちゃんちゃんちゃん(←和音)の違い、
和音の中でもそれぞれの声部の違い、
スラーの最初と最後(特に最後丁寧に!!)

真ん中の速くなるとこ…盛り上がりに向かってぎゅぅっっと凝縮

それからペダル…

なんか、おゆき先生がやると、ベース音がしっかり残りつつ、上の和音濁りすぎないってなことができるらしいのだが
ならんorz

「あー早く消えすぎ」
「あー濁りすぎ」

あれこれ考えてると「はて??」突然音がわからなくなります。
楽譜から目を離すことが多い曲なので、わりと覚えて弾いてて、特に弾けない個所が決まっているわけじゃないのですが、どこでも随時危険が襲ってきます(笑)

どうしましょう。発表会は来週です(o_o;;

しかし仕上げは来年一月です。それまでにはなんとかしよう

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再現芸術における個性

2021年10月22日 | ピアノ
考えてみれば、ショパコンなんてひとりの作曲家が書いた曲だけでコンクールが成り立っている、しかも世界でも最も権威あるコンクールのひとつとして知られているのってすごいですよね。

    にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←どこまでアリ!? とかは専門家でも意見分かれるってことなんだろうなと

ほかにそんなのないよね? たとえばラフマニノフだけのコンクール…うぅむ

でも、今回聞いていて、エチュードやら、ワルツやマズルカのような舞曲やら、ノクターンのような歌う曲やら、スケルツォやバラードのような大曲、ソナタ、コンチェルトに至るまで確かに多様な「ジャンル(?)」にわたって課題がちゃんとあって、ピアニストの資質のいろんな面を見るようにできているし、別にショパン専門でなく一流のピアニストの「登竜門」にちゃんとなっているのだなぁと思いました。

もっとも、そこへ既に一流のピアニストとおぼしき人々が何人もやってくると、はて? さて?? いやほんと採点する側はたいへんでしょうね。

こちらは気軽に聞く側なので(^^) ほんと今回思ったのは、ショパコンの場合、本選なんてマジで同一の曲を何回聞かせるのって感じなのに、これがちゃんと弾く人ごとに違うからおもしろいんですよね。


たとえば角野というより「かてぃん」がYouTubeライブをするような場合は、クラシックといっても即興アレンジして弾いていたり、あるいは子犬のワルツから発想して「大猫のワルツ」などという自作曲を弾いたりしているので、そこに「オリジナリティ」があることは明らかであるし、エンターテインメント性の高さもはっきりしているわけです。

しかしショパコンの場では、当たり前ですがアレンジとかなしに楽譜に忠実に弾くんですから、そこにどうやって自分の個性を出していくのか。

…などという、ずいぶん根本的なところで悩んでいたのですね角野隼人くんは。
ワルシャワでインタビュー!
角野隼斗~音の出し方が変わった!音楽家としての生き方も考えたショパンコンクール

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僕以前、クラシックという再現芸術を21世紀でやるということに、絶望していたんです。なぜかというと、例えばショパンもすでにあらゆる解釈があって、たくさんの名盤が出ているなか、自分が何を創り出せるのかと考えると、それは途方もないことのように思えてしまって。
でも、これを話して共感してもらえることがあまりなかったんです。それで、なんでみんな絶望せずにできているんだろうと思っていました。
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学術論文的発想でいえば、これまでのあらゆる解釈や演奏やそういうものを調べ尽くして消化したうえで自分ならではのものをさらにその先に付け加えるようなイメージでしょうか。そうだとすれば…まぁ確かに途方もない…

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それでは自分はどうしようと立ち返って考えたら、個性なんていうものは自然と出るものだから、無理して出す必要はない、自分が一番自然に表現したいものを出したとき、それが結果的にその人らしく聴こえるのではないかと思うようになりました。一周回ってそう考えられるようになったのが、8月くらい。いかに自然な表現をしていくかを、そこからは追求していきました。

だから予備予選の7月は、まだ怖かったんです。自分がどうショパンコンクールに向き合えばいいかがわからなくて。
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「無理して出す必要はない、自分が一番自然に表現したいものを出したとき、それが結果的にその人らしく聴こえるのではないか」そりゃそうでしょ、と並の素人なら悩まず思うところですが。

いや~そんなところに突っかかっていたための、あの緊張感ある硬い予備予選だったわけですね。でもそこから、立て直して間に合うの早すぎ(^^;;
一次にはもう、そして二次のときはさらに、とても自然に感じられました。無理がなく、自然なノリに沿って音楽が「今」生まれていて、ちょうどほしいところに音が来る感じ。

小林愛実さんの演奏とか、もっとこってりたっぷりいろいろなものが詰まっていて、動かされる感じ。

反田さんの演奏は、すごくバランスが取れていたんじゃないかな??

誰とはいわないですが、動かされるけど、それが心地よくないと感じられるコンテスタントの演奏もありました。(まぁ好みの問題なのかも)

限られた数の曲を元にして、それだからこそ際立つ「その人らしい」演奏をぎっしり並べるショパコンって、ほんと濃いわ。。っていうかショパンの作品すごい。

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反田さん小林さん入賞おめでとうございます!

2021年10月21日 | ピアノ
昨日の夜、「明日起きたら、愛実ちゃんの演奏も終わってて、結果も出てるんだな」と思って寝たのに、起きてみたら結果はまだだった(^^;;

    にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←愛実ちゃんの西陣織の勝負ドレス、素敵でした

とりあえず愛実ちゃんのコンチェルトを聞きながら待つ。え、コンチェルト終わっちゃったよ。結果まだ??

結果が出てみたら、6位まで入賞が8人(2位が二人、4位が二人)という変則の順位付けで、そりゃ時間かかりそうだよね。お疲れ様です。
いや~審査員の皆様、たいへんだったんでしょうね。あちらでも夜遅くまで…というか深夜かほんとに。

審査結果の感想は…私はなにしろちゃんと聞いてある人が少なくて、反田・小林・ガルシアガルシアのみだったので…

反田・小林は両方入賞で反田が上かな? ワンチャン、反田くん優勝してくれないかな。
ガルシアガルシア、あぁいうのはコンクール的にアリなの? まぁファイナルまで残ってるんだからアリなのか…優勝ではない入賞かな??

という予想(願望)だったので、ほぼ満足(ちょっと惜しい!!)
二位・四位は日本でいうとこれまでのベスト結果?

ガルシアガルシアさんのコンチェルトはほんとにごきげんな、幸せな演奏だったので、三位+コンチェルト賞は嬉しいです。

反田くんが優勝を逃したのは…本人が言ってたとおり3次が緊張で硬かったからですかね。本選のコンチェルトだけではなくてこれまでの演奏コミで審査するそうですから。

ガルシアガルシアさんは、今回のショパコンで初めて知ったのですが、楽しそうに弾いてるし、というか歌ってるし、歌といってもグールドよりずいぶんいい声で歌ってる(笑)
けっこう豪快にミスタッチしてましたけど、そういうのは別に評価的にそんなにマイナスじゃないんですね??

そして優勝のBruce (Xiaoyu) Liu…は、実はこれまで一度も演奏を聞いていませんでした。なんと(o_o;; これから聞きます。

優勝といえばもう一つ…ピアノです。
「もう一つのショパンコンクール」ですか、前にNHKが特集していましたが、コンテスタントにピアノが選ばれ、勝ち抜いていくかどうかがピアノ技術者(と、メーカー)にとって無茶苦茶大事なことなので水面下では熾烈な争いがあるわけですよね。これまでどうしても、スタインウェイが「一強」な感じで、今回はまたスタインウェイが二種類あったりして、もうヤル気十分ですよね。

前回は確かファツィオリが苦戦していませんでしたっけ。どうも音色がコンテスタントに好まれなくて。今回は優勝!! 初優勝かな?? 入賞者8人の中で、ファツィオリが3、スタインウェイが3、カワイが2という結果になりました。シゲルカワイも健闘。なんとなく、コンチェルトで選ばれるシゲルカワイというイメージがなかったのでちょっと意外。どんなシゲルカワイなのか弾いてみたい(^^;;


喜び合う反田くん・愛実ちゃんを見ていたら「ピアノの森」と「蜜蜂と遠雷」を思い出しました。そういえば反田くんは「ピアノの森」の「中の人」をやっていたわけだから、アニメではショパコン優勝、リアルではショパコン二位。うーん、すごいな。。そして、幼馴染(「桐朋学園大音楽学部付属子供のための音楽教室」)同士でいっしょに入賞なんてそれこそ「蜜蜂と遠雷」みたいで、ほんとすごい!!

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