アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

自分の子どもにはワクチンを打たないように言わなかった理由

2021年10月20日 | 生活
今年七月ごろだったか、私の住んでいる市でも65歳未満、持病なしの人がワクチン予約できるようになったとき、夫は「予約できるようになったよ!!」(当然するよねという趣旨で)と勢い込んで知らせてきて、

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私が「当面打ちません」とあっさり返したら、すんごいびっくりしてた。
私にしてみれば、新しくて、いろいろわからないところのあるワクチンであり、かつ新型コロナにかかる確率や重症化の確率を考えると様子見で十分。ファイザーの研究でも別にトータル死亡を下げていないというような状況なわけで。私はそれよりは有利だと思うし(ここは日本、そして私は完全在宅)。

当時、夫は、私にとっての「リスクベネフィット」を考えれば当然打つべきだと思っていたし、私もそれを覆すようなデータがあったわけじゃないので「宗教と思ってもらってもかまわない、とにかく今はまだ打ちたくない」と強引に待ってもらった。

それ以降、いろいろなことがわかってきて、夫婦で情報交換・共有をするたびに、夫のほうもニュアンスがだんだん変わってきて(確かに打ちたくなくなるような厚労省の態度である、とか、リスクベネフィットも微妙な点がある、とか)、先日とうとう「当面打つ理由もなくなったね」と言ってきた(感染状況の落ち着きも含めて)。

私が「まぁ今回、私は打たないまま(第五波を)やり過ごしたんだけど、もっと若かったらね…20代とか…たぶん打っていたと思う」といったら、夫はまためっちゃ驚いて「えぇーー?? どゆこと??」

もちろん、「リスクベネフィット」でいえば、今よりもっと若かったらワクチンのベネフィットがないっちゅー話になるので、ふつうに考えれば逆ですよね。しかしそれは、医学的な、というか身体的なリスクベネフィットの話であって。

自分が若く、まだ人生が定まっていないときであったら、たとえばワクチンを打たないことで何か不都合があったとき(大学の対面授業を受けられないとか、旅行に行けないとか)それに対応できる自信がない。

今なら、もしワクパスがなくちゃ飲み会に行けないとなれば、不便だけれども陰性証明取るとかの方法を取ることが可能だ。
けど、時間やお金がギリギリだったら、そんな余裕はない。

さらに、もっとのっぴきならない差別があったとき(就職できないとか、クビになるとか、給料出ないとか、あるいは子どもを保育園に預けられないとか)は、抵抗のしようがない。

今なら、まぁ最悪、給料出ないとかなっても、つなぎ資金くらいはどうにかなる貯金は持ってる。保育園に通ってる子どももおらんし。

それと、今だからこそ、夫と意見が違ったときに、それで夫婦関係が壊れるとも別に思わないし、時間を稼いでその間に情報収集をすることもできる。

ワクチンって、思い立ったら明日「二回接種済み」になるわけじゃないので、数か月後の世の中が読めなければ、「安全」を取るしかないと思うんです。個人防衛。つまり、身体的じゃなく社会的な。

それを考えれば、自分の子どもといえど「他人」に、打たないことを安易に勧めることはできませんでした。ワクチン死も、コロナ死も、社会的な死も、「死」ですから。

せいぜい言えたのは「モデルナはやめとけ」でした。ほんとうは、ファイザーでも打たないほうが安全だと私は思っていました。でも言えなかった。

厚労省のチラシの、実際にかかった場合という数字が無茶苦茶であることは「若い男性のモデルナ…グラフは元を確認して読んで!!」に書いたとおりですが、左側の、ワクチンを打った場合の数字もかなり実態とはかけ離れていると思います。つまり、報告の率が(おそらく)低いという意味です。

根拠は、いくつかありますが「報告の率が低い」という推測について深堀りすると長いのでとりあえずひとつだけ。
日本よりはちゃんとシステム的にデータを集めている国、たとえばアメリカ、イギリス、イスラエルのデータから推測すると日本の心筋炎もこんな数で済んでいるわけがないと思われます。

例えばイスラエルの場合、モデルナでなく最初からファイザーですが、
「16歳から29歳の男性および少年では10万人あたり10.69例」(→100万人あたり106.9例)
(Israeli Data Favor Higher Estimates of Post-Vax Myocarditis
— Results echo the controversial VAERS study from September)


アメリカの場合、「FDAによるOptumデータベースの分析では、ワクチン接種を受けた16~17歳の男性において、心筋炎/心膜炎の推定過剰リスクは100万人あたり200例に近づきました。」(アンダンテ注: 16~17歳がもっとも高率なので)
Pfizer Decision Memorandum 09 23 2021 EUA Assessment

厚労省ビラだとファイザー、20代、100万人あたり9.6例となっていますね。桁が違います。

--- 補足(2021/10/24) カナダの場合
男性、2回目心筋炎、100万ショットあたり
12-17歳 125.6
18-24歳 173.9

イスラエル、アメリカ、カナダは似たような感じ(桁は違わない)。日本も同様だとするならば、報告されているのは10分の1以下。
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かてぃんがショパコンにポピュラリティを連れてきた

2021年10月19日 | ピアノ
今やショパコンはYouTubeを通して全世界からリアルタイムで楽しめるイベントとなり…

    にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←寝不足になるという問題はある

そして80万を超える登録者数を持つYouTuber、かてぃんがそこへ出場。

当然、かてぃんファンは、これまでショパンファン、クラシックファンではなかったとしてもそれを聞くわけで、かてぃんが出たところの再生数はエグいことになった。これはほんとにクラシックのイベントなのか??

かてぃんファンであれば、これまで特にクラシック好きではなかったとしても、ある程度クラシック曲のテイストには耳慣れしていると思われるし、
そこでがっつり本場の雰囲気の中でかてぃんが本気で弾くショパン…

いつもと違う、感動、感銘を受けたと思うんですよね(私も)。
かてぃんが弾くクラシックピアノは、テクニカルな面ではショパコン参加者の中においても上位レベルと思われる正確さ、確かさを持っていて
ピアニッシモからフォルテッシモまできれいに響く音色と、
ものすごく正確な拍感に支えられた心地よいノリ、そしてごく自然な「歌」があって…

それがまた、予備予選→一次→二次…と、尻上がりにパワーアップしていきましたから。

ショパンの曲の良さというものにがっつり浸れました。

そして、たぶんですが、流れで、というかついでに、他のコンテスタントの演奏もいくつか聞いてみたと思うんですよ。ついつい。そうなりますよね。

そしたら、かてぃんの良さとはまたぜんぜん違う演奏で、別の人が同じ曲を弾いていたりして。

なにこれ!! って思いますよね。同じ曲、しかもアレンジとかしないで同じように弾かなきゃいけないんだって。でも全然違うの。すごい。。

例えばだけど、一次で、かてぃんと反田で曲被りしてて、でもそれがすごく違っててどちらもよかったでしょ。
クラシックってそういうふうに面白いんだ、ってなんとなくわかるじゃないですか。

すごいイベントだなと思うんですよ。

私はふだんからクラシック好き、ショパン好きではありますけど、かてぃんに連れられてショパコンYouTubeに来ることで、前回までより断然熱心に聞いているといえます。
聞き流しではなくて、いいスピーカーと大画面で真剣に聴く機会が増えました。

そうやっていて、これまで特にファンじゃなかった反田、小林…特に、反田さんがプロのピアニストの風格で「オレのリサイタル!!」ってすんごい余裕と厚みのある演奏をしていて、掴まれました。

さすがにリアルタイムでは聞かなかったけど(日本時間では真夜中)、コンチェルトよかった!! これまで、ショパンの協奏曲第一番って、かなり耳タコでもあるし、三次までのようにいろんな人がいろんな曲を弾くほうが好き、と思っていたりもしたんですが(^^;; やっぱりショパンの一番、めちゃくちゃいい曲だった。反田さんとオーケストラのアンサンブルがほんとに楽しくて、最高(^-^)

ほかの人のも聞いてみよう。

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結局レトロにコピー譜工作

2021年10月18日 | ピアノ
今日はピアノ弾いてるよりコピー譜工作してるほうが長かったかも…

    にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←貼っちゃうと融通きかないんだけどね

今年の「合同リサイタル」企画では、どれも暗譜でなく譜面見て弾いてたけども(いつもどおり)
全部の曲の楽譜がGVIDOにまとまっていたので、練習するにも、練習会に行くにも、本番で弾くにも、スマートに扱えてよかったんですよね。

譜めくりも、リアル紙をめくるよりは素早い動作で、しかも静かにできるし、いい感じでした。

しかし…

発表会が迫ってきましたラフマ二曲については、GVIDOじゃうまくめくれなくてね。
確実に譜めくりするゆとりがどこにもないんです。

「鐘」は4ページ、もう一曲は5ページなので
びろびろーんといっぺんに並べてしまうか…

5ページは、ふつうには並ばないけど、ちょっと縮小して。

つないだコピー譜は、そのままだと、風にあおられたりしたときに大事故の元なので、もうちょっとしっかりさせたいです。

裏に厚紙でもつけようかなと思っていたところ、たまたま棚を整理したら使ってないスケッチブックが出てきました。百均のやつ。


けちょいやつ。軽くていいです。



A4のコピー譜がちょうど貼れるページサイズ。

調子に乗って、ラフマもう一曲とバッハ/半音階的幻想曲とフーガまで全部貼ってしまいました。来年一月の合同リサイタルをこの一冊でカバーする。

全部貼ってみると…けっこう時間かかった(o_o)
見やすい、めくりやすい、安定する。なかなかいい具合

けど、実は紙をいっぱい貼ると案外そんなに軽くない。紙って重いのよね。

譜めくりしなくてよくなったのでちょっと弾きやすくなった。

せっかく文明の利器を取り入れたのに結局こんなことになるとは…


---- 今日の録音
ラフマニノフ/前奏曲Op.3-2「鐘」
ラフマニノフ/前奏曲Op.23-4
いよいよ音程狂ってきたorz

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ショパコン効果!?

2021年10月17日 | ピアノ
(昨日の記事に追記があります)若い男性のモデルナ…グラフは元を確認して読んで!!
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ここんとこ、ショパコン動画を流しまくっていた我が家。

    にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←ふだんもしょっちゅう聞いてるけどね。聞き流しがほとんどだから。

私につられて…というか、パソコンじゃなくて大画面でYouTube流されてるからしかたなく(?)
夫や娘も、けっこう真剣にピアノ聞きまくってたんですよ。

そしたら、何が起きたかというと…

夫は今日、すごく久しぶりに「ひとカラ」行って歌ってきたのですが、
久しぶりすぎてあまり歌えないだろうと思っていたけど、案外そうじゃなくて…
音程が確かになった!?

調律の行き届いたスタインウェイとか聞きまくったから!?

私のほうは…

ショパコン聞きまくって、めっちゃショパン弾きたい気分になっているにもかかわらず、
今せっせと練習しているのはラフマニノフ…

それと、まぁ譜読みしようとしているバッハですね。半音階的幻想曲とフーガ。

その、幻想曲部分はあまり音が重ならないというか、重なるとしても和音とかなんでいいんですけど、フーガがね。。フーガ初心者だから。

音が並ばなくて(高尚な音楽的な話じゃなくて、単純に並ばない)、えっちらおっちらだったのが、
急に並びやすくなってきた(o_o) 譜読みしやすくなってきました。なんで??

複数の流れが聞こえやすくなった感じがします。おもしろい。

というわけで、今日は楽しくバッハ譜読み進めてました。進みやすくなるとがぜん楽しい。

真剣に聴くのってだいじですね。


小林愛実さんの24の前奏曲、すごくよかったです。ハートを鷲掴みされました。ただ、弱音は多彩でものすごく美しいのですが、強い音は無理な音の出し方をしていてややつぶれている(単調な)感じが気になりました。全体にものすごく、強い気持ちと、執念、気迫といったものは感じられましたし、それゆえの無理もあったのでしょうけど。これはどう評価されるんだろうか?? とちょっと心配でしたが、

結果は見事!! 小林さん、反田さんがファイナル進出です。まぁ予想どおりといえばそうなんですが、かてぃんのコンチェルトも聞きたかったなぁ。。

反田さんは、プロのピアニストとしてリサイタルしている風情があって別格な感じでしたが、三次はなんだかものすごく緊張していたそうで、自分的には納得のいかない演奏だったようですね。それでもあれだけ弾けるんだから(ぜんぜん乱れてはいなかった)すごい。

ファイナルも楽しみです。

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若い男性のモデルナ…グラフは元を確認して読んで!!

2021年10月16日 | 生活
うちの息子たちはもう成人して独立しちゃってますんで打てとか打つなとか親がどうこういいませんけども
(っていうか親がひとりは打つ派でひとりは打たない派なんで真似するという話ですらないですが)

     にほんブログ村 その他日記ブログ 50代女性日記へ ←なんでこんなグラフを載せちゃったのか…

打つならファイザーとはいいました。それは外国のデータとかを見るならば数か月前からわかっていたことですが、そんなの(かなり暇で)あれこれウォッチしてないとわからないから念のためアドバイスしたわけです。

厚労省の案内が昨日付けで出てました→新型コロナワクチン接種後の心筋炎・心膜炎について

昨日、副反応検討部会ですったもんだして、表現を直したりして公開されたものです。なんにも言わないでほっかむりしてるよりは誠意が感じられます。

しかし、副反応部会でも、ファイザーなら安心というわけではないのに混乱を招くのでは…とかいろいろやりとりがあって、当初の案であった「一回目モデルナでも二回目ファイザー推奨」という表現からは一歩後退して、なんか「もやっ」とした感じになりました。どちらでもできますよといって本人にお任せするというような。

実際のところ、「モデルナ - モデルナ」より「モデルナ - ファイザー」のほうが安心になるのかというと、まぁたぶん…mRNAの量がだいぶ違うようなのでそうじゃないかとは思いますが、そんなデータ(クロスで打ったという)が大量にあるわけじゃないですから、専門家としても自信を持ってお奨めするというわけになかなかいかないのも当然です。

安全データに自信がないなら様子見でよさそうなもんですが、そうはいわずに打つことは推奨です。どっちでもいいからとにかく打てと。

そんな状況ですが、私は専門家でもなければうちの息子たちはもうファイザー二回済んでるし、もう何も口出しする義理もないんですが、それでもどうしても書かないではいられないことがあり、さきほど小林愛実さんのショパン前奏曲にすっかりヤラレたのでそっちの話もしたいところ、今日はこちらの話でいきます。



これは、上に貼ったPDFの一部で、ワクチンを打つのと打たないのとどちらが心筋炎・心膜炎になりやすいかを見て、自分で判断してもらうための情報提供チャート、の、はずなんです。そういう立てつけのチラシです。

縦軸は、100万人あたりとなっていて、グラフの目盛りは「ワクチンを受けた場合」と「新型コロナウイルス感染症にかかった場合」でつながって線が引かれていますから、同じスケールで比べられるんだろう、というように見えます。

しかし、「ワクチンを受けた場合」というのは、受けると決めれば確率「1」なのに対して、「新型コロナウイルス感染症にかかった場合」というのはかかる確率というのがそれよりずっと低いわけで(たとえば日本にいるなら1%とか)、それとこれを同じスケールで比べさせるのか? というツッコミどころがまずあります。もちろんわかる人はわかるだろうけど、視覚的には、ワクチン受けるほうのリスクなんてぜんぜん大したことないなと見えてしまいそうです。え? 別に錯覚を狙ってるわけじゃない?? まぁではそういうことにしておきましょうか。

しかしそれだけではありません。グラフの下に括弧で書かれていますが(15~39歳男性)とあります。今、「ワクチンを受けた場合」のほうは10代、20代の話をしているのになぜ39歳なんでしょう。これをどうやって比べたらいいの?? (これはたぶん、悪気があったわけじゃなくて、適当なくくりでのデータが取れていないのでしょうけど) なんか、比べにくい、読みにくいデータだなということがわかります。

そしてさらに。このグラフの「元」を見てみますと
(昨日の副反応検討部会の資料の11ページ)


「E: 新型コロナウイルス感染症(国内)は、国内の新型コロナウイルス感染症の入院患者の15~40歳未満の男性で、100万人当たり834人」(太字はアンダンテによる) (*)

10代でコロナにかかった人の大半は軽症で、入院もしていません。入院までいった人の率と、かかった人全体の率ではかなり違うはずです(どのくらい違うのかわかりませんが)。
この「入院患者の」を書かない…それがうっかりでも意図的でも…それは大きな誤解の素になりますね。パンフを受け取った人のどれだけが、元データをあたりに検討部会の資料まで見に行くでしょうか。

これじゃ、怪しげな健康食品のパンフレットによくのってるグラフのレベルです。大きな前提があるのにそれを書かずにデータを載せるという。

まだあります。上のグラフで「ワクチンを受けた場合」とあるのは、ワクチン一回当たり? それとも、二回? と疑問に思いますよね。そこで、副反応検討部会の資料の8ページを見ますと


チラシに載せた数字は、一回打った人と二回打った人が混ざった数字らしいということがわかります。二回目に限って100万ショットあたりの報告数にすると
10代: 28.83(グラフにある数)→43.21(二回目)
20代: 25.65(グラフにある数)→31.48(二回目)
となります。

つまり、何をいいたいかというと、厚労省から出ている「情報」は、わざとなのかわざとじゃないのか知りませんが、著しく歪んでいることもあるので…

自分の身は自分で守りましょう。

----- 追記 (2021/10/17)
(*) この「834」の元データのページがありました(昨日はそこまで見てなかった)。
同じPDFの、30ページです。



研究参加施設922施設で、調査対象となった入院患者(男性)が21,950人いました。そのうち、15~40歳未満にあたるのが4,798人。そのうち心筋炎になったのが「4人」でした。4,798人をぐぐぐーっと拡大して「100万人あたり」にすると834人となります…計算上…しかしそんな3桁精度の数字になるわけないですけど(笑) そもそも、834人の心筋炎患者が実在したという話ですらありませんでした。いたのは「4人」です。

しかも15~40歳未満で4人ですから。この表を見ますと、入院患者の中で心筋炎になる率は高齢のほうが高くなる傾向のようですし、もともと若い人の入院が少ないので、10代20代の心筋炎例はゼロだった可能性まであります(知らんけど)。

もちろんその場合であっても、新型コロナにかかって心筋炎になる若い人がいないという意味ではないです。単に、この統計からは何もいえないということです。こんな元データから、厚労省のチラシみたいなグラフを無理やり描いて「感染症による心筋炎・心膜炎の頻度に比べると、ワクチン接種後に心筋炎・心膜炎になる頻度は低いことがわかっています」なんて主張したら論文査読通りませんよ。

なんでこんな捏造っぽい数のこねくり回し方をしなければならなかったのかというと、「2021年5月31日時点」のデータであるためかもしれません。このあたりまでは、若い人の感染がほんとうに少なかったので、事例も集められない…デルタ株になってからはだいぶ若い人が増えたはずなので、そこで何人中何人が心筋炎になったということがわかれば真っ当な比較の棒グラフが描けたはずなのに…まだ、集計していないんでしょうか…データを取ってないんでしょうか…わかりません。

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