カケラノコトバ

たかあきによる創作文置き場です

第七景・装う花と実らぬ種

2018-12-25 20:56:06 | 桜百景
たかあきは、初夏の思い出と桜の枝に関わるお話を語ってください。

 桜の花が散り終えると徐々に大きくなる若葉と一緒に小さな桜の実も膨らみ、色付いていく。ただし、食用のサクランボと違ってこの桜の実は渋くて食べられないだけでなく、土に撒いても殆ど発芽することはない。かつては不稔性と呼ばれた、ソメイヨシノと呼ばれる桜が花の美しさと引換えに失ったものだ。
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骨董品に関する物語・天文書「ロンドンの夜空」

2018-12-25 20:42:55 | 突発お題

 奇妙な雰囲気を持つお客は店内を物珍しそうに眺めまわしてから一冊の天文書を手に取り、中身の説明を求めてきた。倫敦を知らない相手に出来るだけ分かり易く本の内容を話すと、故郷とは随分星図が違いますねと言ってお買上げ頂いた。お金は本物だったので首が前後ろ逆でも気にしない事にしよう。


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