聖母マリアが我が子を連れてヘロデ王の追っ手から逃亡している時、茂みに白いマントを掛けて休んだところマントが茂みに咲いた花と同じく青い色に染まったという伝承がある。染色を学ぶ友人が死ぬほど羨ましがったエピソードだが、お前がやっているのは藍染めだろうと突っ込みたい。
聖母マリアが我が子を連れてヘロデ王の追っ手から逃亡している時、茂みに白いマントを掛けて休んだところマントが茂みに咲いた花と同じく青い色に染まったという伝承がある。染色を学ぶ友人が死ぬほど羨ましがったエピソードだが、お前がやっているのは藍染めだろうと突っ込みたい。
昔ある占星術師に聞いたのだが、サファイアは守護石として最強の存在らしく英国王室のエンゲージリングもダイヤではなくサファイアが使われている。ただし、最強はしばしは最凶に繋がるのが世の常で、サファイアの語源はサンプリア(悪魔の貴重品)だと言う説もあるそうだ。
キリスト教において血は禁忌でも汚れでもなく神の子の購いと契約を意味すると教えてくれた友人の感覚は俺には良く判らないが、彼らの遠い先祖が羊飼いをして暮らしていたのなら、代々稲を育ててきた先祖を持つ俺達と常識か違うのはむしろ当然の事として認識するべきなのだろう。
たかあきは、粉雪の田舎と桜の花に関わるお話を語ってください。
うちは北国なので、兄貴は春休みを桜前線と共に北上しながら帰省してくる。具体的に言うと暮らしている街で咲き終えた筈の桜が、故郷に向かう道のりでは延々と満開状態が続くのだそうだ。そうやって夢のような時間を花酔い状態で過ごした兄貴は桜が散る頃に正気に還り、現実の世界へと帰還していくのだ。
うちは北国なので、兄貴は春休みを桜前線と共に北上しながら帰省してくる。具体的に言うと暮らしている街で咲き終えた筈の桜が、故郷に向かう道のりでは延々と満開状態が続くのだそうだ。そうやって夢のような時間を花酔い状態で過ごした兄貴は桜が散る頃に正気に還り、現実の世界へと帰還していくのだ。