カケラノコトバ

たかあきによる創作文置き場です

第四十一景・桜葉の骨格

2019-02-18 23:58:35 | 桜百景
たかあきは、秋の故郷と桜の葉に関わるお話を語ってください。

 田舎の実家には大きな桜樹があって主に祖父が手入れをしていた。ある晩秋の日、祖父が落葉した桜葉を袋にまとめているのを見て、堆肥にするのかと尋ねると、桜葉は一年くらいでは組織が崩れないので堆肥にするのは向かないと言われた。だから逆に葉っぱの繊維だけを残すと綺麗な葉脈標本が出来るのだ。
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