日経夕刊で連載している「逆転の発想」の非バリアフリーの特集はなるほどと思った。世はまさに猫も杓子もバリアーフリーで進んでいる。あっちでも、こっちでもバリアーフリーがキーワードになっている。
で、あえて「高齢者にこそ住んで欲しい」とニューヨーク在住の日本人美術家が設計した「三鷹天命反転住宅」と言う名の集合住宅。「自然界に平らな場所はない。この家に住めば、内に眠っている感覚や機能が目を覚ます」。死という運命にあらがう場と言う意味で名付けたと言う。バリアーフリーとは正反対の発想で造った住宅。
球体や横になった円筒形などの部屋の組み合わせ。球体の部屋は床も曲面。円筒部屋の窓際にあるトイレに行くには、シャワーブース脇のすき間を身をよじって通らないといけない。ダイニングの床は不規則な傾斜と凸凹のあるたたき。調理場は床より低い。電気スイッチの位置は高かったり低かったり。
何か楽しそうだけど、疲れそう。たしかにそんな所に住んでいたら、普段使わない筋肉もちゃんと使って足腰の衰えも防ぎそう。私の田舎の家も昔の家なので、段差だらけ。年老いて縮んだ母は杖をつきながら玄関から板の間へ、そして畳の部屋へとやっと歩いている。
前にTVで見た番組で、アメリカの老婦人と日本の老婦人の骨密度を比べていた。日本の老婦人はアメリカの老婦人に比べて遥かに骨粗鬆症だと言う。アメリカ人の方が子供の頃から乳製品やサプリメント等でカルシウムを多く取っているからと。ところが骨折や車椅子生活になるのは、アメリカ人の方がずっと多いと言う。番組では日本人は年取ると骨粗鬆症で背が縮み、体重も少なくなり、又アメリカに比べて家は段差だらけ。それにベットではなく、朝晩の布団の上げ下ろしがあるからと。
でも、今ではマンションなど家の中はフラットになり、生活様式もベットになり、トイレも洋式。食べ物の嗜好もそんなに変わりなくなりつつある。
本当は不自由な事は悪い事ではないのかも知れない
で、あえて「高齢者にこそ住んで欲しい」とニューヨーク在住の日本人美術家が設計した「三鷹天命反転住宅」と言う名の集合住宅。「自然界に平らな場所はない。この家に住めば、内に眠っている感覚や機能が目を覚ます」。死という運命にあらがう場と言う意味で名付けたと言う。バリアーフリーとは正反対の発想で造った住宅。
球体や横になった円筒形などの部屋の組み合わせ。球体の部屋は床も曲面。円筒部屋の窓際にあるトイレに行くには、シャワーブース脇のすき間を身をよじって通らないといけない。ダイニングの床は不規則な傾斜と凸凹のあるたたき。調理場は床より低い。電気スイッチの位置は高かったり低かったり。
何か楽しそうだけど、疲れそう。たしかにそんな所に住んでいたら、普段使わない筋肉もちゃんと使って足腰の衰えも防ぎそう。私の田舎の家も昔の家なので、段差だらけ。年老いて縮んだ母は杖をつきながら玄関から板の間へ、そして畳の部屋へとやっと歩いている。
前にTVで見た番組で、アメリカの老婦人と日本の老婦人の骨密度を比べていた。日本の老婦人はアメリカの老婦人に比べて遥かに骨粗鬆症だと言う。アメリカ人の方が子供の頃から乳製品やサプリメント等でカルシウムを多く取っているからと。ところが骨折や車椅子生活になるのは、アメリカ人の方がずっと多いと言う。番組では日本人は年取ると骨粗鬆症で背が縮み、体重も少なくなり、又アメリカに比べて家は段差だらけ。それにベットではなく、朝晩の布団の上げ下ろしがあるからと。
でも、今ではマンションなど家の中はフラットになり、生活様式もベットになり、トイレも洋式。食べ物の嗜好もそんなに変わりなくなりつつある。
本当は不自由な事は悪い事ではないのかも知れない