もうダメかもと思った時もあったが、小康状態になったので、ひとまず帰る事になった。出直して来る事にした。すぐに連絡が来るかも知れないが・・・。
しかし、ただ死を待っているだけなのは、非常に心が消耗する。ただ、手を握り、顔を見つめているだけ。そして、思いはただひたすら過去をさまよう。
思うは父が、もっともっと若く元気でバリバリ働いていた頃。子供達を連れて毎年帰っていた頃。田舎に活気があった頃。どこの家にも子供達があふれていた。特に夏休みには、私達のように里帰りした家族で、田舎は賑やかだった。
今は、どこも年寄りばかり。家は昔ながら、でも人々はどこへ行ったのだろうと、思う程歩いている人を見ない。通るのは車ばかり。どんなに近くても車。
私は田舎生まれなのに、今は東京に変えるとホッとする。ここが私の住む所と思うのだ。田舎に帰るたびに、私の恋しい古里は幻想だったのかと思う。
父が旅立ち、母が姉の所に引き取られたら、お墓参りにしか帰らなくなるのだろうか・・・。
でも、又すぐに呼び出しが来るかも知れないが、東京に向かう新幹線の中でホッとしている自分がいる。早く、見なれた景色の中に行きたいと。
しかし、ただ死を待っているだけなのは、非常に心が消耗する。ただ、手を握り、顔を見つめているだけ。そして、思いはただひたすら過去をさまよう。
思うは父が、もっともっと若く元気でバリバリ働いていた頃。子供達を連れて毎年帰っていた頃。田舎に活気があった頃。どこの家にも子供達があふれていた。特に夏休みには、私達のように里帰りした家族で、田舎は賑やかだった。
今は、どこも年寄りばかり。家は昔ながら、でも人々はどこへ行ったのだろうと、思う程歩いている人を見ない。通るのは車ばかり。どんなに近くても車。
私は田舎生まれなのに、今は東京に変えるとホッとする。ここが私の住む所と思うのだ。田舎に帰るたびに、私の恋しい古里は幻想だったのかと思う。
父が旅立ち、母が姉の所に引き取られたら、お墓参りにしか帰らなくなるのだろうか・・・。
でも、又すぐに呼び出しが来るかも知れないが、東京に向かう新幹線の中でホッとしている自分がいる。早く、見なれた景色の中に行きたいと。