娘が見たいと言ったので見に行く。
近未来、人類が子孫を残せなくなって18年が過ぎた。史上最年少の18歳の少年が殺された所から映画は始まる。人類に未来が無く、何処の国も人も社会も荒廃した世界。
政府の仕事をしている主人公セオは、昔の恋人に密入国者の為の通交証を作ってくれるように頼まれる。この世界では自国民以外は見つかれば即、収容所に入れられる。
そして、かかわった黒人系の少女「キー」。その少女キーは妊娠していた。セオの驚愕。そこから、キーを謎の希望の船「トモローワールド号」に乗せるための逃亡が始まる。
荒廃と瓦礫のスラムで、政府軍と反政府軍の戦いの中で、キーは出産をする。いつもセオが持ち歩いているウイスキーで、汚いマットと手を消毒したセオに助けられて。でも、そのシーンにはビックリし感動した。本当に赤ちゃんが生まれたのだ。スルリと生まれた赤ん坊は臍の緒を付けたままキーのお腹の上に。
反政府軍に連れ去られたキーと赤ん坊をセオは戦闘の中、助けに行く。沢山の難民が住んでいる破壊されたビルの中、爆弾の音の中、かすかに聞こえる赤ん坊の声を頼りに。
泣く赤ん坊を抱き、それをかばうようにセオが人々を掻き分け、階段を下りていく。人々はまるで、救いを求めるように手を差し伸べていく。銃を振り回し、爆弾を打ち込んでいた軍隊が、その赤ん坊の泣き声を聞き、まるで神のキリストの降臨のように階段を下りてくるキーに道を開ける。十字を切る人、落涙する人、遠慮がちに赤ん坊に手をさし伸べる人。
霧が一面に立ち込める海のボートの中で、目印のブイの側で、赤ん坊を抱きながらキーはセオを呼ぶ。二度と返事をする事が出来なくなった血だらけのセオに。「セオ、船が来る!トモロー号が」と。
映画は作り物。いかに本物に見せるか。日本映画には絶対に無理だろうと思う。荒廃し汚く、崩れ落ちたビル群。すべての人々に未来がなく希望もなく都市も人も朽ち果てていく世界を、本当にリアルに作っている。そして、政府高官の素晴らしい住居。その高官が「こんな素晴らしい眺めも100年後には誰も見る人はいない」と自虐的に笑う。
赤ちゃんは人類の未来。子供の笑い声は人々の幸せ。世界中の子供達の未来の幸を思う。
近未来、人類が子孫を残せなくなって18年が過ぎた。史上最年少の18歳の少年が殺された所から映画は始まる。人類に未来が無く、何処の国も人も社会も荒廃した世界。
政府の仕事をしている主人公セオは、昔の恋人に密入国者の為の通交証を作ってくれるように頼まれる。この世界では自国民以外は見つかれば即、収容所に入れられる。
そして、かかわった黒人系の少女「キー」。その少女キーは妊娠していた。セオの驚愕。そこから、キーを謎の希望の船「トモローワールド号」に乗せるための逃亡が始まる。
荒廃と瓦礫のスラムで、政府軍と反政府軍の戦いの中で、キーは出産をする。いつもセオが持ち歩いているウイスキーで、汚いマットと手を消毒したセオに助けられて。でも、そのシーンにはビックリし感動した。本当に赤ちゃんが生まれたのだ。スルリと生まれた赤ん坊は臍の緒を付けたままキーのお腹の上に。
反政府軍に連れ去られたキーと赤ん坊をセオは戦闘の中、助けに行く。沢山の難民が住んでいる破壊されたビルの中、爆弾の音の中、かすかに聞こえる赤ん坊の声を頼りに。
泣く赤ん坊を抱き、それをかばうようにセオが人々を掻き分け、階段を下りていく。人々はまるで、救いを求めるように手を差し伸べていく。銃を振り回し、爆弾を打ち込んでいた軍隊が、その赤ん坊の泣き声を聞き、まるで神のキリストの降臨のように階段を下りてくるキーに道を開ける。十字を切る人、落涙する人、遠慮がちに赤ん坊に手をさし伸べる人。
霧が一面に立ち込める海のボートの中で、目印のブイの側で、赤ん坊を抱きながらキーはセオを呼ぶ。二度と返事をする事が出来なくなった血だらけのセオに。「セオ、船が来る!トモロー号が」と。
映画は作り物。いかに本物に見せるか。日本映画には絶対に無理だろうと思う。荒廃し汚く、崩れ落ちたビル群。すべての人々に未来がなく希望もなく都市も人も朽ち果てていく世界を、本当にリアルに作っている。そして、政府高官の素晴らしい住居。その高官が「こんな素晴らしい眺めも100年後には誰も見る人はいない」と自虐的に笑う。
赤ちゃんは人類の未来。子供の笑い声は人々の幸せ。世界中の子供達の未来の幸を思う。