昔、原作を読んだ。細かい事は忘れたけど、いつまでも気に係り心に残る物語だった。
核戦争があり、北半球は壊滅してしまう。戦争に巻き込まれなかった南半球のオーストラリアに、海の底で生き残っていたアメリカの原子力潜水艦が辿り着く。オーストラリアの人々も赤道を越えて徐々に迫りつつある放射能に怯えている。
主人公はオーストラリアの陸軍の兵士。妻は建築家で家のリフォームに熱心に取り組んでいる。カワイイ小さな一人娘。そして、自由で奔放な美しい独身の妻の姉。
妻は現実を受け入れられなくて、娘との未来を信じようとしている。そして、理想の家にリフォームが完成した時、彼らの未来は終わろうとしている。
政府から支給されていた、苦しまずに眠りながら死ねる薬を飲まなければならない時が来た。美しい季節の、美しい海の側の、美しく花が咲き緑がそよ風にゆれる庭の、美しく住み心地のよい部屋の、寝心地のいいベットに若く逞しい夫と若く美しい妻とカワイイ小さな女の子。
妻は「いやー!私は母親よ!そんな事出来ない。生きるためにこの子を産んだのよ。この子と一緒に生きたい!」と泣きじゃくりながら娘を抱きしめる。
夫も「この子を苦しませるわけにはいかない」と泣きながら妻と娘を抱きしめる。
小さな娘を真ん中に三人で抱き合って永遠に眠るベットに柔らかい太陽がふりそそぎぐ・・・。そよ風に美しくカーテンが揺れる・・・。そして、世界はすべての生き物が死に絶えていく・・・。風と波の音だけの無音の世界・・・。見ているこちらも苦しくなってくる。
ずっと昔、こんな世界が来るのではないかと、人類が恐れた時代もあった。危機は何回か回避された。でも、世界は争いや戦争がない年は一度もなかった。一体、いつになったら人間は人間を殺さなくなるのだろう。
気の遠くなるような過去から未来に無限に続く時間の中の、たった100年にも満たない一度だけの人生。もっともっと、美しく豊かに生きられないのだろうか。人類は進化して賢くなったはずではないのかしら。
核戦争があり、北半球は壊滅してしまう。戦争に巻き込まれなかった南半球のオーストラリアに、海の底で生き残っていたアメリカの原子力潜水艦が辿り着く。オーストラリアの人々も赤道を越えて徐々に迫りつつある放射能に怯えている。
主人公はオーストラリアの陸軍の兵士。妻は建築家で家のリフォームに熱心に取り組んでいる。カワイイ小さな一人娘。そして、自由で奔放な美しい独身の妻の姉。
妻は現実を受け入れられなくて、娘との未来を信じようとしている。そして、理想の家にリフォームが完成した時、彼らの未来は終わろうとしている。
政府から支給されていた、苦しまずに眠りながら死ねる薬を飲まなければならない時が来た。美しい季節の、美しい海の側の、美しく花が咲き緑がそよ風にゆれる庭の、美しく住み心地のよい部屋の、寝心地のいいベットに若く逞しい夫と若く美しい妻とカワイイ小さな女の子。
妻は「いやー!私は母親よ!そんな事出来ない。生きるためにこの子を産んだのよ。この子と一緒に生きたい!」と泣きじゃくりながら娘を抱きしめる。
夫も「この子を苦しませるわけにはいかない」と泣きながら妻と娘を抱きしめる。
小さな娘を真ん中に三人で抱き合って永遠に眠るベットに柔らかい太陽がふりそそぎぐ・・・。そよ風に美しくカーテンが揺れる・・・。そして、世界はすべての生き物が死に絶えていく・・・。風と波の音だけの無音の世界・・・。見ているこちらも苦しくなってくる。
ずっと昔、こんな世界が来るのではないかと、人類が恐れた時代もあった。危機は何回か回避された。でも、世界は争いや戦争がない年は一度もなかった。一体、いつになったら人間は人間を殺さなくなるのだろう。
気の遠くなるような過去から未来に無限に続く時間の中の、たった100年にも満たない一度だけの人生。もっともっと、美しく豊かに生きられないのだろうか。人類は進化して賢くなったはずではないのかしら。