姉の所で生活している母が「死ぬ前に東京に行きたい」と言った。
田舎で父と二人で暮らしていた母。何年も前から手と足が不自由になり、杖と車椅子が必要となった。そして、父が面倒を見ていた。器用な父は家事一切をこなした。近くに住む妹は年取った義理の両親を抱えていたので、時々しか見に行けれない。
二人だけの穏やかな生活が一変したのは、去年の11月だった。父は突然倒れて、一週間後に亡くなった。母はショックを受け、何が何だか分からない状態になってしまった。今でも、お葬式の事はよく覚えていないと言う。
何回か姉の所に、母に会いに行ったが、どうしても午前中がダメみたいなのだ。夢の続きの中にいるみたいで、現在位置が見えないのだ。午後になればシャンとする。
最近、姉の所に慣れて来たのだろう、気持ちが前向きになって来たという。そして、私の所に行きたいと言う。本当は夏に行きたいと言っていたが、涼しくなるまで待ってもらった。そして、11月には父の一周忌があるので、こっちから母を連れて田舎に行く。
昔と違って、どこの駅にもにもエレベーターがあり、車椅子で移動出来るので助かる。
私は平日は会社に行くが、リタイヤした夫が日中は面倒を見てくれる。夫も私の父と同じで、器用なので助かる。そして、そんな彼に感謝している。
3週間ほどだが、大変だとは思うが、母との暮らしが楽しみでもある。
多分、私の家で母が暮らすのはこれが最後だろうと思う。
田舎で父と二人で暮らしていた母。何年も前から手と足が不自由になり、杖と車椅子が必要となった。そして、父が面倒を見ていた。器用な父は家事一切をこなした。近くに住む妹は年取った義理の両親を抱えていたので、時々しか見に行けれない。
二人だけの穏やかな生活が一変したのは、去年の11月だった。父は突然倒れて、一週間後に亡くなった。母はショックを受け、何が何だか分からない状態になってしまった。今でも、お葬式の事はよく覚えていないと言う。
何回か姉の所に、母に会いに行ったが、どうしても午前中がダメみたいなのだ。夢の続きの中にいるみたいで、現在位置が見えないのだ。午後になればシャンとする。
最近、姉の所に慣れて来たのだろう、気持ちが前向きになって来たという。そして、私の所に行きたいと言う。本当は夏に行きたいと言っていたが、涼しくなるまで待ってもらった。そして、11月には父の一周忌があるので、こっちから母を連れて田舎に行く。
昔と違って、どこの駅にもにもエレベーターがあり、車椅子で移動出来るので助かる。
私は平日は会社に行くが、リタイヤした夫が日中は面倒を見てくれる。夫も私の父と同じで、器用なので助かる。そして、そんな彼に感謝している。
3週間ほどだが、大変だとは思うが、母との暮らしが楽しみでもある。
多分、私の家で母が暮らすのはこれが最後だろうと思う。