ふみさんの日々雑感

生活の事、家族の事、大好きなサッカーの事・・・日々いろいろ

母の入院

2007-10-24 21:25:11 | 年老いた母
母が入院した。朝、出かける時は別に異常はなかった。

夜中にふっと目覚めて「今、ご飯作っている夢を見た。味噌汁を作る所だった。楽しかった」と。母が食事の支度を出来なくなって、どのくらい経つだろう。父は人が来るのが大好きな人だった。そして、突然人を連れて来たり、又、訪ねて来たり。そのたびに、「お昼を食べて行け」「夕飯の準備をしろ」と。母はそれが、何より辛かったと言っていた。

今と違って昔の田舎には冷蔵庫は無いし、たいしたお店は無いし、あるのは野菜だけ。泣きたい時もあったと。食事作りが無理になり、父がやるようになり、本当に嬉しかったと言っていた。でも、夢の中の母は楽しそうにご飯を作っていて、夢の中では何でも出来ると、涙ぐむ。

会社に夫から電話があった。電話をかけて来た事が無いのでビックリした。「朝ご飯を食べないで吐いたから病院に連れて行く。救急車がいいかな」「任せる」

彼からの電話を気にしながら仕事をした。

電話はビックリする内容だった。“急性心筋梗塞”。それもすぐに“カテーテル手術”をするから承諾をと、夫と変わった医者が言う。義理の息子の承諾ではダメと言う。

すぐに手術をしないと危ないし、又、高齢なのでうまく行かない事もあるかもしれないので、覚悟していて下さい。それと、お姉さんと妹さんにも、来てもらうように連絡して下さい。

わー、そんなに酷いの!すぐに電話して来てもらう事にした。

医者に言われた。運が良かったと。発見が早かった事と、救急車が直接この病院に連れてきた事が良かったと。心臓病については有名な病院らしい。

姉や妹が来てから、皆で医者の説明を聞いた。パソコンで手術前の状態と後の状態を表しながら。手術前は、心臓から出ている太い三本の血管の一つが、一部、よく見ても分からない程の糸のようになっていた。「ここが、切れていればもう亡くなっています。ただ、細く糸のように繋がってます。ここを広げたのです」

手術後の心臓は力強く血液を送り出していた。ちゃんと細い所が元の太さになって、心臓の鼓動と共に血液が流れていた。

完全介護なので、付き添わなくていいが、「ここはどこ?」状態の母が心配だ。

今日も会社の帰りに寄った。「おばあちゃん、大丈夫?」と声をかけたら「ふみちゃん・・・」と泣き顔で手を握る。

そして「ここはどこ?どうしてここにいるの?」と。だから、ゆっくりと説明してやる。

しばらく寝ていたので、歩けるか心配していた。歩いてトイレに行けなかったらどうしょうと心配する。「だから、ここで歩けるように訓練して、歩けるようになったら帰れるよ。」と。

先生は、家に帰ると甘えが出るので、前の状態に戻れるまでここでリハビリをしましょうと言っている。本当に、寝たきりになると母も私達も困る。だから、頑張ってね。

帰る時は、母の寂しそうな顔を見ると心が残る。
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