アメリカの大統領戦を気にしてTVで見たのは初めてだ。私も皆と一緒で、彼の演説が気になった。予備戦から、今日はどんな事を言うのだろうと。
だから、大統領就任演説はTVのニュースで何回も映像を見た。しっかりと、聴衆を見渡し、威厳をもって、淀みなくハッキリと話す演説は、英語は理解しないが、それでも、心に響いてくる。見渡す限りの、大統領を見つめるアメリカ人が羨ましかった。本当の演説とは、こういうものだろうと思った。
振り返って、私の国のトップの演説は、必ず原稿を見ながら話す。分かりやすい言葉で、美しい日本語で私達の心に夢と希望の光を投げかけるように、心を込めた演説を一度でいいから聴いてみたい。間違っても、私は~、とか、そう言う事は~、とか、語尾を延ばしたり、~と存じます、とかヘンな言葉使いはやめて欲しい。
新聞に書いてある、演説の全文をジックリと読んだのは初めてだ。必ず、“私たち”の言葉から始まる。
「私たちは恐怖より希望を、対立と不和より目的を共有することを選び、ここに集まった」と、主人公は大統領であり、そして皆なんだと呼びかける。
「すべての人は平等かつ自由で幸福を最大限に追求する機会に値するという、神から与えられた約束だ」と。今の日本の現実を見て、本当にそんな世の中になってくれたらと願わずにはいられない。
日本の憲法だって「すべての国民は必要最低限の生活を営む権利がある」とうたっているはずだ。家も食べる物もない生活で、まだ“必要最低限の生活”とは認められないから、救済はないというのだろうか。「友人が仕事を失うのを傍観するよりも自分の就業時間を削減する労働者の無私の心」とオバマ大統領は言っている。
「古くからの友好国とかっての敵対国とともに、核の脅威を減らし、地球温暖化の恐れを巻き戻す不断の努力を行う」「私たちの多様性という遺産は、強みであり、弱点ではない。私たちの国はキリスト教徒、ユダヤ教徒、イスラム教徒、ヒンドゥー教徒、そして無宗教者からなる国家だ。世界のあらゆる所から集められたすべての言語と文化に形作られたのが私たちだ」と、やっと、全ての人類と地球上のあらゆる生き物が生存出来る未来を語る。
最後に「地平線と神の恵みをしっかり見据えて、自由という偉大な世代にそれを確実に引き継いだ、と語られるようにしよう」と熱く結んでいる。
アメリカ国民に語りかけてはいるが、TVを見ているであろう全世界の人々にも語りかけていると感じた。私たちも、私たちの子供たちの未来に責任がある。今だけを考えるのではなく、未来に生きる子供達や孫達の事を考えて、今を生きなければと思う。
今の日本の政治家に、オバマ大統領のように「国民の皆さん、未曾有の危機を一緒に頑張りましょう」と言われても「その前に、あなた達がまずやらなければならない事が一杯あるでしょう」と突っ込みを入れたくなるだろうな。
二世だの三世だの代わり映えのしない古い人達を、早くリセットして、新しい希望の持てる「一緒に頑張ります!」と、私たちが言えるような政治の世界にならないかしら。
国会討論会を見ているとため息が出る。
だから、大統領就任演説はTVのニュースで何回も映像を見た。しっかりと、聴衆を見渡し、威厳をもって、淀みなくハッキリと話す演説は、英語は理解しないが、それでも、心に響いてくる。見渡す限りの、大統領を見つめるアメリカ人が羨ましかった。本当の演説とは、こういうものだろうと思った。
振り返って、私の国のトップの演説は、必ず原稿を見ながら話す。分かりやすい言葉で、美しい日本語で私達の心に夢と希望の光を投げかけるように、心を込めた演説を一度でいいから聴いてみたい。間違っても、私は~、とか、そう言う事は~、とか、語尾を延ばしたり、~と存じます、とかヘンな言葉使いはやめて欲しい。
新聞に書いてある、演説の全文をジックリと読んだのは初めてだ。必ず、“私たち”の言葉から始まる。
「私たちは恐怖より希望を、対立と不和より目的を共有することを選び、ここに集まった」と、主人公は大統領であり、そして皆なんだと呼びかける。
「すべての人は平等かつ自由で幸福を最大限に追求する機会に値するという、神から与えられた約束だ」と。今の日本の現実を見て、本当にそんな世の中になってくれたらと願わずにはいられない。
日本の憲法だって「すべての国民は必要最低限の生活を営む権利がある」とうたっているはずだ。家も食べる物もない生活で、まだ“必要最低限の生活”とは認められないから、救済はないというのだろうか。「友人が仕事を失うのを傍観するよりも自分の就業時間を削減する労働者の無私の心」とオバマ大統領は言っている。
「古くからの友好国とかっての敵対国とともに、核の脅威を減らし、地球温暖化の恐れを巻き戻す不断の努力を行う」「私たちの多様性という遺産は、強みであり、弱点ではない。私たちの国はキリスト教徒、ユダヤ教徒、イスラム教徒、ヒンドゥー教徒、そして無宗教者からなる国家だ。世界のあらゆる所から集められたすべての言語と文化に形作られたのが私たちだ」と、やっと、全ての人類と地球上のあらゆる生き物が生存出来る未来を語る。
最後に「地平線と神の恵みをしっかり見据えて、自由という偉大な世代にそれを確実に引き継いだ、と語られるようにしよう」と熱く結んでいる。
アメリカ国民に語りかけてはいるが、TVを見ているであろう全世界の人々にも語りかけていると感じた。私たちも、私たちの子供たちの未来に責任がある。今だけを考えるのではなく、未来に生きる子供達や孫達の事を考えて、今を生きなければと思う。
今の日本の政治家に、オバマ大統領のように「国民の皆さん、未曾有の危機を一緒に頑張りましょう」と言われても「その前に、あなた達がまずやらなければならない事が一杯あるでしょう」と突っ込みを入れたくなるだろうな。
二世だの三世だの代わり映えのしない古い人達を、早くリセットして、新しい希望の持てる「一緒に頑張ります!」と、私たちが言えるような政治の世界にならないかしら。
国会討論会を見ているとため息が出る。