二泊三日で舘山寺温泉に行って来た。夫と姉夫婦、そして、姉の所にいる母と。母の誕生日が3月なので、毎年、集まって誕生日を祝ってあげている。

母は、90歳になる。
「おばあちゃん、幾つになるの?」と聞くと「88になる」と言う。88歳からずっと88歳と言っている。一才下の父と、88の米寿のお祝いをしょうねと言っていたが、父の急死で適わなかった。
先月、母は体調を崩して入院した。その時に父が迎えに来たと言う。ところが、どうしても三途の川を渡る為のお金が足らなかったらしい。だから、舟に乗れなかったのだと母が言う。「じいちゃんが連れて行ってくれなくて寂しかった」と言う。「三途の川は貧乏人は渡れないのね」と姉と笑った。
子供に戻って行く母。夜中は2回も起してトイレに連れて行くと姉は言う。ホテルでは私が夜中に起して連れて行った。トイレに行きたくなってからでは遅いので、その前にトイレに連れて行かなくてはなれない。
朝は、自分がどこにいるか分からない。何回も「ここはどこ?」と聞く。「何にも分からない」と言う母は、童女のように微笑む。昔は、厳しくて口答えなんか出来なかったけど、今は、本当に丸くなって可愛いおばあちゃんになった。すっかり、姉に頼りきりになって「はい、はい」と何でも言う事を聞く。
お花が大好きな母の為に、フラワーパークで遊ぶ。







途中で急な坂があり、母の車椅子を「よいしょ、よいしょ」と押していたら、通りがかりの若いお兄さん達が変わって押してくれた。母を連れていると、イロイロは親切と優しさをもらう。それだけで、日本の未来は明るいなんて思っちゃう。
別れる時は、いつも、子供のように涙ぐむ。「また、会いにくるからね。元気でいてね」と手を握り抱きしめる。姉と覚悟だけはしておこうね、と言っている。

母は、90歳になる。
「おばあちゃん、幾つになるの?」と聞くと「88になる」と言う。88歳からずっと88歳と言っている。一才下の父と、88の米寿のお祝いをしょうねと言っていたが、父の急死で適わなかった。
先月、母は体調を崩して入院した。その時に父が迎えに来たと言う。ところが、どうしても三途の川を渡る為のお金が足らなかったらしい。だから、舟に乗れなかったのだと母が言う。「じいちゃんが連れて行ってくれなくて寂しかった」と言う。「三途の川は貧乏人は渡れないのね」と姉と笑った。
子供に戻って行く母。夜中は2回も起してトイレに連れて行くと姉は言う。ホテルでは私が夜中に起して連れて行った。トイレに行きたくなってからでは遅いので、その前にトイレに連れて行かなくてはなれない。
朝は、自分がどこにいるか分からない。何回も「ここはどこ?」と聞く。「何にも分からない」と言う母は、童女のように微笑む。昔は、厳しくて口答えなんか出来なかったけど、今は、本当に丸くなって可愛いおばあちゃんになった。すっかり、姉に頼りきりになって「はい、はい」と何でも言う事を聞く。
お花が大好きな母の為に、フラワーパークで遊ぶ。







途中で急な坂があり、母の車椅子を「よいしょ、よいしょ」と押していたら、通りがかりの若いお兄さん達が変わって押してくれた。母を連れていると、イロイロは親切と優しさをもらう。それだけで、日本の未来は明るいなんて思っちゃう。
別れる時は、いつも、子供のように涙ぐむ。「また、会いにくるからね。元気でいてね」と手を握り抱きしめる。姉と覚悟だけはしておこうね、と言っている。