ふみさんの日々雑感

生活の事、家族の事、大好きなサッカーの事・・・日々いろいろ

辛い現実

2011-03-14 10:04:04 | Weblog
昨日と同じ今日が始まり、今日と同じ明日が来て、それはずっと続くと疑いもしないで、毎日を送っていた。

でも、突然、その穏やかな日常が悲しみと苦しみに変わるのだという事を、去年、突然の姉の死で悟った。

でも、それは個人の出来事であり、悲しみだった。

このように、一度に何百万人以上の、あるいは何千万人以上の、数え切れない沢山の人々の、変わる事のないと思っていた日常が、一瞬に地獄絵と変わってしまった。

戦争であっても、事故であっても、必ずどこかに予兆や原因がある。

地震国日本でも、巨大地震は必ず近未来にあると言われていた。東京であったり、伊豆のあたりであったり、東海地方のあたりであったり。

だから、耐震構造にしろとか、家具とかの転倒防止をしろとか、食料の備蓄とか、地震による揺れの事ばかり強調されていた。

津波の事も、それなりの予防や避難への心構えはされていたはずだ。

でも、まさか、こんな巨大地震と巨大津波が襲い掛かって来るとは誰が予想しただろうか。

津波に飲み込まれて助かった女性が、「助かったけど、良かったのか悪かったのか」、とつぶやいていた。

確かに、家族も知り合いも家も仕事も町も全てを失ってしまって、これからの事を思えば、絶望してしまうだろう。


昨日、用があり、出かけた帰りに、桜並木の散歩道を歩きながら、辛い気持ちになった。

川面の両岸から一杯に枝を伸ばした桜。艶やかな開花を夢見て、春色の青空に膨らむつぼみ。見下ろせば穏やかに流れる川の中に鯉がゆったりと泳いでいる。

この、平和な中にいる自分と、彼の地の、泥に埋もれた悲劇が日常になった被災地とのギャップに涙が出た。

彼らのために、私に何が出来るのだろうか。皆で考えて協力して行きたい。

亡くなられた方々の冥福と、被災者達への手厚い支援がありますように。













コメント
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