一人で下草刈り

今日は、畑作業の日。

でも、私は一の森の下草刈りをしたいと思った。日曜日の南ちゃんの活動日に用があり、行けないので。

ちょっと早めに家を出た。

小屋で道具を取り出してから、誰か来た時の為に　“一の森にいるよ”　の札を小屋の取っ手にぶら下げて。

この間は、キンランの咲く所の奥を刈ったので、今日は、広場の入り口の所を刈った。

今日は、雨が降っていないので作業がしやすい。

ザクザクザク…。



あれ、この間、うるさいくらいに鳴いていたウグイスの声が聞こえない。

その代わりに、カラスが鳴いている。バサバサと木々を渡るカラスがいるからウグイスが寄りつかないのかな。

フカフカに積もっている落ち葉を掻き分けながら、笹の根元にカマの刃を当てる。

時々、ミミズが出て来る。私はミミズが大嫌いだ。

農家育ちで、農作業もイヤになるくらいにやったし、ミミズはイヤになるほど見ているし、畑にも一杯いる。

でも、ミミズは嫌いだ。カマが当たって、ミミズが身をくねらせているのを見ると、身体全体に鳥肌が立って、「キャー」　と声が出る。

ヘビは何ともなくてミミズが嫌いなんて、と仲間は笑う。だって、ミミズには目が無いんだもの。そして、仲間はヘビが嫌い。

今日は、仲間は誰も来ない。来なければ来ないで、一人でも楽しい。

やればやっただけ、綺麗になるのでやりがいがある。



もう少し、してから帰ろうかなと思っていたら、最近、仲間に入った人が来た。

「私、火曜日しか来れなくて…。」　と言いながら。

しばらく、気持ちいい林の中で話をして、帰る事にした。

畑に戻り、小屋の中の道具類を説明し、私は帰る事にした。彼女は、お茶を飲みながら森の風景を楽しむとのこと。

あっちを見、こっちを見ながら歩いていたら、向こうからもみじさんが来た。

「梅をもらえる事になったので、梅をもいで行って」

戻って私達の畑の下の梅林に行って、必要な分の梅をもいだ。

これで、梅ジュースと梅漬けが作れる。

もみじさん達に、サヨナラして私は、家に帰った。午後からバイトが入っているので。

夕食後、梅を洗って水につけた。

明日は、梅を漬ける作業だ。