雨の中、味スタに東京を応援に行った。
雨が降るので、もちろん屋根の下。
後から来た友達が、「ユキヒコが募金の所にいたよ」 と。私もさっきそこで募金したけど、気づかなかった。
それで、「ユキヒコに会いに行って来る」 と言ったら、友達が「私も行く」と言うので二人で行った。
確かに “私達のユキヒコ” がいた。
「もう、ユキちゃんではダメですよね。佐藤さんかな」
「別に、いいですよ」 と笑う。
「じゃあ、ユキヒコさん、写真を撮ってもいいですか」 と写真を撮らせてもらう。
「今の東京何とかして下さいよ」「東京の監督になって優勝して下さいよ」と、友達と変わりばんこに話をする。
「僕も、いつかは東京の監督をしたいですね」 と、あの爽やかな笑顔。
「ユキヒコさん、東京に来た時よりも痩せましたね。引き締まったのかな」と、昔からの友達のように雑談を交わす。
厳しい監督になって、昔の 楽しいサッカーを復活して欲しい。そして、昔の “ユキちゃん” を育てて欲しい。
そして、ウタカとナオくんが募金の所に立っていたので、もう一回ウタカの箱にお金を入れて、青赤羽根をもらって、ウタカに 「ほら、2枚になったよ」 とチケットホルダーに張り付けて、見せると、あの笑顔で、「アハハハ」とハイタッチ。
傍でナオ君が「ほら、僕も」 と青赤羽根を2枚貼ったホルダーを見せてくれた。「一緒!」と言いながら、ナオ君握手。
ドロンパの写真を撮ったり、一緒にいる鳥?が雨の為にビニールを体に張り付けている写真を撮って笑ったり。
試合が始まるまでは楽しかった。
気合の入った札幌ゴール裏。
そして始まった試合は、本当につまらなかった。パスの為のパス、パスが目的のような、前に行かないサッカー。
点を取るよりは、失点しなければいいか、みたいな、後半に勝負みたいな、何の盛り上がの無いサッカー。
この雨の中を、勝つ試合を見るために集まった私達を何だと思っているの、とつい思ってしまう。
ハーフタイムに入り、「何か、前半は時間の無駄だったね。」 と言ったら、
「無駄な時間は、私達の時間よ」 と友達もあきらめたように言った。
後半もたいして変わらないし、2点取られた時点で、今日は勝てないと思った。
今年の東京は、1点は取れるが、2点は取れない。まして逆転なんて。
試合を見ていても、なんかサッカーがバラバラに感じるし。
個々の選手に不満は一杯あるが、もう、いいやと思ってしまう。
どんな負け方をしても、選手がゴール裏まで来るまでは帰らなかったが、もう、皆で終了と同時に帰る事にした。
「今年は、もう終わったね。天皇杯も、何にもないしね」
一人の友達は、「今度、来るのは最終戦だわ。その日は、皆で飲もうね」 と。
私も、春の頃は後半の広島も鳥栖も行く予定にしていたが、もう行かない。
という事は、後、ホームの2回だけか。
こんな気持ちになったのは、初めて。
そして、今年は、本当にアウェイに行かなかった。近場のアウェイには云ったけど。
新幹線に乗ったのは、前期のガンバと仙台だけ。一度もホテルに泊まらなかった。こんな事も初めて。
J2の時には、九州でも四国でも、行った事のないスタジアムへ友達と旅行を兼て、あるいは一人で行った。
だから、今年ほど、サッカーにお金を使わなかった年も初めて。
帰りは、皆で雨の中をトボトボと帰った。