トーチューの携帯サイトで、東京担当記者さんたちが、それぞれ、20年間での自分の中のベスト試合を取り上げていた。
読んでて、私もその中の試合を見てみようと、取り出したのが、
「2006年 11月11日 J1第30節 川崎フロンターレ戦」。
これは、「サポーターが選んだFC東京名勝負BEST10 第1位」としてDVD発売されたもの。
改めて見直してみて、本当に面白かった。
そうだ、私が大好きだった東京のサッカーは、これだ と。
誰もさぼらない、勝利のために、ゴールを決めるために全員で走る。
無駄な横パスバックパスがない。愚直なまでにボールを前に運ぶ。
ボールを奪えば、シンプルにサイドを駆け上がって行くナオやノリオへ、そして、彼らは前が空いていれば走り切ってクロスを入れる。
前線には、何人もの選手が待ち構えていて。
無理なら、中へ切り込むか、少しボールを下げて、もう一度組み立てて前線で待つ選手へ、そしてシュートで終わって・・・と。
ユウタが凄く良かった。
一杯、ゴールに触り、あちこちに顔を出し、コーナーキックを蹴る。
彼は、いつもクールな表情をしていた。どんなに暑い日でも涼しい顔をしていて、汗をかかないんじゃないかしら、走り回っても息が上がらないんじゃないかしら、と思ったものだ。
もう、ほとんど忘れてしまったけど、あの時、川崎は優勝争いをしていたんだ。
1-4で川崎が勝っていた時、彼らは勝利を確信していた事だろう。
まさか、東京に大逆点されるとは、想像もしなかったと思う。
後半に川崎の選手が2人、レッドで退場になったけど、東京は、相手チームが退場になってから、負けた試合もある。
後半の後半は、怒涛の攻めを展開する東京。
まずは1点、1点と返して行った東京。
川崎は、ピッチに倒れるたびに時間稼ぎ(そうのように見える)で、お陰で6分のアディショナルタイム。
その時間に入った時に宮沢が同点に追いつき、もうそろそろ笛が、の時にコンちゃんの逆転ゴール。
今見ていても、分かっていても「早く、早く、シュートを」と前のめりになる。
解説の藤山さんも「分かっていても早くシュート蹴れ、と思っちゃいますよね」と言っていた。
そして言っていた。「大事なのは気持ちです。強い気持ちです。絶対に諦めないという気持ちを子供たちに教えたいと思ってます」と。
しかし、みんな、若い!当たり前だけど。
そして、懐かしい顔、顔、顔。
今、東京で選手として残っているのはカジくんだけ。
後は、違うチームで選手をしていたり、選手をやめていたり、東京のスタッフとして戻って来た人もいたり、今はどうしているの?と分からない選手もいたり・・・。
フジくんの、小さなお嬢さんたちも、大きくなったのだろうなと思ったり。
両方合わせて9点ものゴールが決まる試合なんて、そうそう無い。
やっぱり、ゴールはサッカーの華。
今年は、大輪の華が咲き乱れるような、心躍る試合が見たい。