ふみさんの日々雑感

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映画「エルヴィス」

2022-07-26 11:12:41 | 映画
映画「エルヴィス」を見てきた。

見よう見ようと思っていたら、いつの間にか1日に1回しか上映していなかった。
それで、慌てて見に行ってきた。

私は、エルヴィスは、そんなに大好きな歌手ではなかった。

でも、亡くなった姉が大好きだった。
学校を卒業してから、結婚していた姉の家に同居して、OL(昔はBGと言った)をしていた私は、誘われてエルヴィスの映画をよく見に行った。

今と違って、情報はテレビやラジオしかなかった時代。映像を見たければ映画しかない。

エルヴィスの映画は、「フロリダ万才」とか「ラスベガス万才」とか、そんな映画だった。

大きなオープンカーに美女を乗せ、歌あり恋ありのほとんど同じ内容の映画だった。
そこには、日本が憧れる、豊かな圧倒的な素晴らしいアメリカの世界があった。

日本だって、いつかはそんな豊かさを手に入れるんだと、誰もが疑わず前を向いて突き進んで行った時代だった。

私達には終わりがあるんだ、なんて考えもしなかった。時間は永遠に思えた。

でも、時間はあっという間に私達に追いついてしまった。

まさか、姉と夫の人生に終わりが来るなんて、思いもしなかった。あまりにも早すぎた。

はるか昔、田舎の高校卒業したばかりで、姉より7歳も年下の私には、彼は大人過ぎた。
でも、彼は私に強烈な印象を残し、ロックが大好きになった。

亡くなった姉の代わりに、昔の姉との思い出のためにも見たいと思い見に行った。

平日なのに、8割ほど席は埋まっていた。ほとんどが私くらいか、それ以上の年齢の人たちだった。
みんな青春時代に夢中になっていたのだろうと思う。

しかし、エルヴィスを演じた俳優さんが素晴らしかった。
初めはエルヴィスと比べて、ちょっと綺麗すぎるかな、と思ったけど、ギターをかき鳴らし、腰を振って歌う様はエルヴィスだった。

ああ、姉さん、この映画を一緒に見たかったよ。

ラストシーンで、エルヴィス最後のコンサートのシーンがあった。

もう、歩くことも立って歌うことも出来ないエルヴィスが、男性に付き添われてピアノ前に座り、ピアノを引きながら歌うエルヴィス。

あれ、この声は!アップになった彼は、エルヴィスだった。

その姿に、姉を重ねて胸が熱くなった。

彼は、欧州と日本にツアーに行きたがっていたが、叶わなかったという。

もし、日本に来ていたら、どんな騒ぎになっていたのだろう。

彼のマネージャー兼プロデューサーのパーカー大佐は、エルヴィスにとって神だったのか、それとも悪魔だったのか。

ソロアーティストとして、その売上は未だに破られていないという。

もう一度、見たいかな。













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