ふみさんの日々雑感

生活の事、家族の事、大好きなサッカーの事・・・日々いろいろ

蝉しぐれ

2005-10-10 20:14:48 | 映画・ドラマ・小説・マンガ
夫と朝一番に見に行く。私達と同じくらいの年代が一番多い。若いカップルもいた。最近、映画館が近くなったように思う。昔は映画を見るのは気合がいった。人気の映画は、どうしても30分以上は並ばないといい席に座れなかった。酷い時は2時間くらい並んだ。

時代劇はあまり見ないのだが「蝉しぐれ」は感動した。ラストは涙が止まらなかった。文四郎は気品があり、凛としていて、武士としての気高さを感じた。日本人としての理想の気高さと日本語の美しさ。そして、美しい緑滴る山や田畑。降り積もる白の風景。清らかな川の流れと、日本の美しい四季の移ろい。絶対に失いたくない、忘れてはいけない私達の生まれ育った原点“日本”の風景。

父だけではなく自分も陰謀に巻き込まれ、始めて人を殺してしまった文四郎。その首謀者である家老に刀を向けて「死んで行く者の気持ちが分かりますか」「死んで行く者の気持ちが分かりますか」「死んで行く者の気持ちが分かりますか」とにじり寄り、振り下ろす。真っ二つになった机のそばで、腰を抜かす家老。

いつの世でも、簡単にお家の為、お国の為、国家の為にと命令で死んで行かなければならなかった人達。今でも“大儀名文”で死地へ行かされる人達。命令する偉い人達は、その人々にも愛する人が、恋人が妻が子供が親がいると言う事を考えた事は無いのだろう。死んで悲しむ人とは自分の身内だけと思っているのだろう。

全体に静かに時が流れるのがいい。言葉は選び抜かれた必要最低限度に、その代わり万感の思いはその顔の表情に、その憂いを含んだ瞳に、袖をつまんだ指先に、柔らかな日の光りと影に。

終わりに、文四郎がふくと最後の別れに向かうために船で川を行く白黒の映像。そしてふくと会いゆっくりとセピア色になり、柔らかい色彩に変化して行く時の別れのシーン。「文四郎様のお子が私の子供であり、私の子供が文四郎様のお子であったらよかったのに」と涙を湛えて静かに言うふく。私自身のセピア色の昔の恋と重なり、涙が止まらなかった。

うるさいく汚い言葉が氾濫する世の中や、もっと騒々しく下品な日本語を平気で流すTVとは別の次元の時間と世界。映画が終わり、文四郎が横たわる小船が川に浮かび、その向こうになつかしい日本の田畑と山々が霞む。美しい音楽が流れ、ゆっくりと出演者達のクレジットが画面を上に流れて行く。館内には静寂だけが流れる。身動きする人の衣擦れ一つ聞こえない。画面が暗くなり明かりがゆっくりと戻ってくるまで、誰一人声もなく静かに座っていた。こんなに余韻を残して見ている人達が共有した映画を見るのは久しぶりだ。
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全日本ユースサッカー決勝戦

2005-10-10 18:18:32 | FC東京とサッカー
ヴェルディユースと札幌ユース。攻守とも一生懸命走り、真剣にボールを追う姿が清清しい。それに皆上手い。さすがヴェルディユース、うわさには聞いていたが優勝に相応しいサッカーだった。スタジアムで見た人たちは、本当に良かったなと思う。

それで思い出した。ウチのFC東京ユースは春の寒い時、札幌ユースに負けている。久しぶりに江戸川陸上に歩いて行ったら、迷ってしまって人に道を聞きながら行ったっけ。

その時、久しぶりに社長に(FC東京の初代社長。一緒にビラ配りをした。今も私の中では社長)会った事を思い出した。昔、J2やJ1の初期の頃、アウエのゴール裏で、よく社長や社長の奥さんにあった。あの頃、私達とフロントは垣根が低くFC東京の未来や夢を良く語った。今はサポーターが多くなって、もう会える事が出来なくなったけど。

この三連休は、いろいろなサッカーを見た。土曜日は日本代表。日曜日は天皇杯予選の横浜FC対FCホリコシ。そして、今日はユースの決勝。なんか日本代表が一番面白かったと、言えたらいいのに・・・と寂しい思いをしている。


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三ツ沢 アマラオ

2005-10-09 20:41:44 | FC東京とサッカー
久しぶりに、本当に久しぶりにアマラオのプレーを見た。雨は降っていたけど、やっぱり私を含めてオバカな東京サポが沢山来ていた。知っている顔も・・・

勝手に東京サポーターが言っているキング対決!キングカズ効果で横浜FCは観客が増えたと言っていたのに、今日は雨のせいなのか少なかった。3000人ちょっと。アマラオは元気だった。赤いユニで七番。いつものように、ディフェンスもやっている。私たちの目からは、やっぱりピッチのキングはアマラオ!ホリコシサポーターが、私達と同じようにアマアマコールをしていたのは嬉しかった。そして「KING OF TAKASAKI」の横断幕。

三ツ沢球技場は初めてだけど、サッカー専用でこじんまりしていてイイな。西が丘を思い出す。そして、FCホリコシと横浜FCのサッカーも一生懸命にお互いに走り回り、やっぱり西が丘を思い出す。そうだよ、サッカーは走るスポーツだよ。走らなければ見ていても面白くない。

昨日の代表の試合より、ずっと面白かった。うるさい解説者もアナウンサーもいないし、皆、勝つために、点を入れるためだけに必死に走っている。ほとんど、名前の知らない人たちだけど純粋にサッカーの試合を楽しめた。

「ホリコシ、いいプレーするね」と前にホリコシの試合を見に行った友達に言ったら、「アマがいるといないで、全然違うよ。いないとグズグズだった」と。

「横浜FCも、いいプレーするね」と、横浜FCのサポーターを彼に持つ友達に言ったら「前に京都戦をみたんだけど、目を覆うほど下手だった。最近良くなったけど、カズ効果かかな」と言っていた。横浜FCは下から二番目だそうだ。

でも、面白い試合だった。オールスターを見なくてこっちに来て良かった。元気なアマラオを見れたし。終わった後は、いつまでも東京サポのアマコールだった。コンサートの熱烈なアンコールのように、何回も出て来て手を振った。最後はゴール裏から、バックスタンド、そしてメインスタンドと握手とサインの為にゆっくりと回った。友達と「まるで引退試合みたい」と笑った。最後は両ゴール裏のサポーターがいなくなっても、まだメインの人達に答えていた。

こんなにいつまでも慕われるサッカー選手って他にいるだろうか。他チームに移った選手を、まるで未練を断ち切れない、そして忘れられない恋人のように慕っている東京サポーターはどうなんだろう。他チームのサポーターから見れば、「バカだなー」と言われるのだろうな。でも、他の選手達は、きっと羨ましいなと思っているだろう。若い選手達は、そんなアマラオを目指して精進し頑張ってほしい。特にFC東京の若い選手達!!





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FC東京の石川クン

2005-10-07 21:12:44 | FC東京とサッカー
手術も無事終了。でも、全治8ヶ月!!!。あまりにも可哀想。涙がでそう。去年も怪我に泣いて、オリンピックにも泣いて、今年こそワールドカップの為にと私達も思っていたのに・・・。

8ヶ月と言えば、来年のワールドカップ後になるのだろうか。それまで、ナオくんの心躍るプレーが見れない。弾ける笑顔が見れない。ナオコールが出来ない。

あ~~・・・寂しい。これから、オフに向かうのだからと(まだまだ大切な試合が、そして天皇杯があるけど)、自分を慰めるよりしょうがないのか・・・

でも、寂しい。きっと無意識にピッチにナオくんの姿を追うのだろうな。考えただけで、胸が一杯になる。

ナオくん、待っているからシッカリ直してね。一回りも二回りも大きくなって、帰って来て。FC東京を客観的に見つめて、何処を修正したらいいのか、何処を伸ばしていったらいいのか考えて来て。そして、戻ってきた時はそれを活かして又ピッチを風のように翔けて。

ナオくん!頑張れ!私達、みんなが応援しているから。私達、みんなが待っているから。


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ゴミ捨てについて

2005-10-03 22:26:33 | Weblog
私の住んでいる所は、燃えるゴミ・燃えないゴミが有料である。夫が朝出かける時、いつも道向こうのマンションの住民と一緒になる。彼はレジ袋のゴミを毎朝持って駅に向かい、駅の近くのコンビニのゴミ箱に捨てるそうだ。そこのコンビニのオーナーと夫は知り合いなのでオーナーに会った時、その事を言ったそうだ。

オーナーは、「その事は知っているけど、それでもいいと思っている。その人もウチで買い物をしてくれるわけだし、これも地域への一種の貢献だと思っている。」と。

なるほど、そういう考え方もあるのかと、改めて感じ入った。家庭ゴミをコンビニや駅のゴミ箱に捨てるなんてとんでもないと、思っていた。もちろん、自分の出したゴミは自分でキチンと始末するのが常識的大人であり、不法に捨てるのはとんでもない事だとは思うが。

前にバスツアーで夜中、2箇所の東名高速のサービスエリアでトイレ休憩を取った。最初の休憩の時、バスの中での飲み食いのゴミを持って行ったら、ゴミ箱が全て捨てられないように封鎖してあった。皆ゴミ袋を持って、ウロウロしている。何処に捨てたらいいの。結局、そのゴミ箱の周りやトイレのゴミ箱にゴミが突っ込んである。

ゴミ箱はゴミを入れないように封鎖して、売店は開いて食べるものも飲むものも売っている。友達と怒った事がある。「だから、公団はダメなのよ。サービスしないのなら料金を夜は割り引けよ!」と。でも、次の休憩で寄ったサービスエリアはちゃんとゴミ箱は、ゴミ箱だった。この違いは何なのだろう。

以前、新聞で高速道路のサービスエリアのゴミ箱に家庭ゴミを捨てる人がいて困ると、載っていたが、コンビニのオーナーの話を聞いてから、すこし考えが変わった。夜中に不法投棄する人がいるから、夜中はゴミ箱を封鎖するのだろうが、やはりそれはおかしいのではないだろうか。高い高速料金を取っているのだから、サービスはキチンと提供しなければいけないと思う。どんな時でも、どんな場所にも、不心得者は必ずいるのだから、圧倒的多数の普通の人達の不便は奪ってはいけないと思う。でなければ安い夜間料金を設定するべきだ。

たかがゴミ、されどゴミ。最近は多種類の分別や有料でゴミ捨ては大変だ。
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東京ダービーを見逃すな!

2005-10-02 20:58:45 | FC東京とサッカー
これは私の地元稲城の、ベルディーの駅置きフリーペーパー「月刊ヴェルディ“東京ダービー特別号”」です。これは特別号なので、上質紙のカラー!。目立つ。

私は200%、いいえそれ以上の“FC東京”サポーター。稲城にベルディーが来ると聞いたとき、「やめて!」と思った。私は稲城に来る前は川崎に住んでいたけど、ベルディのサポーターにはなりたいとは思わなかった。稲城に住み始めて東京にプロサッカーチームが出来ると聞いて、どんなに嬉しかったか。そして、近くにホームスタジアムが完成するのを楽しみにしていた。それなのに、そのスタジアムをベルディと使うなんてと思った。でも、いまは“東京ダービー”を楽しみにしている。

その特別号の中の「東京ダービーの記憶(いしかわごう)」を読み、FC東京のサポーターとして私も感動した。それは去年のナビスコ準決勝の4-3でウチが勝った試合の話である。いしかわ氏は「敗戦後の光景を思い出すと今でも涙が出そうになる」と感動を語っている。それはスタジアムでなければ味わえない熱い思いだと、書いている。本当にそう思う。あのルーカスのさよならVゴール。そしてそれは、国立決勝への序曲だった。決勝の長い長い一日は絶対に忘れられない。

いしかわ氏は言う「ダービーでしか生まれない熱が、きっとある。10月22日は、ぜひそれを味の素スタジアムで感じて欲しい。」

私たち、FC東京にとってはアウエだけど、ぜひスタジアムを青と赤に染めて、圧倒的な声援を私たち青赤イレブンに送ろう。そして、ダービーらしいお互いの闘志溢れるプレーで感動の勝利を手に入れよう。今から“東京ダービー”が楽しみだ。

いしかわごうさん、お互いに精一杯応援し、楽しみましょう。
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FC東京対大宮

2005-10-02 00:05:54 | FC東京とサッカー
勝った!やっと勝ち点3。勝つ事がこんなにうれしいとは。ありがとう、宮沢クン。

今日はチケットを友達が持っていたので、待ち合わせして一緒に行く。10分前くらいに着いたけど、随分並んでいた。並んでいたら、選手を乗せたバスが通る。宮沢クンがニコニコとこっちを見ていた。すかさず並びの人達で宮沢コール!その、宮沢クンがゴールを決めてくれた。うれしい。

アウエではホームと違って、いつもゴール裏に行く。それも爆心地は絶対に外して。今日もゴール裏では、彼らが来ないはずの一番奥のバックスタンドの近くに行った。座って腹ごしらえをする。いつの間にか東京のゴール裏がギュウギュウに詰まって来た。

そうしたら、何と何と、どうしてここにタスキをかけるのよ!こんな所であなた達やった事ないでしょう。それならそうと、まだ人が詰まる前に「ここは爆心地だよ」とタスキをおいてよね。もう、こんなに込んでいたら何処にも行けないでしょ。立って声を上げ、手をたたいて応援するのはちっともイヤではない。ただ、無理やり「もっと飛べ!もっと跳ねろ!」と、睨まれて煽られるのはイヤ。「レッズみたいでイヤ」なのだ。「地蔵」とレッズみたいに言われるのがイヤなのだ。手摺に立って煽る人たちが、レッズみたいに試合を見ないでサポーターの方を向いて煽るのがイヤ。

昔は試合の流れを見ながら、流れにそった応援をしていたはず。流れを見ていれば、ピンチの時にはそれなりのコールをし、最高と思えばそれなりのコールが出来るはず。黙って思わず皆で見つめるシーンだって在るはず。そんな試合の空気を無視して延々と同じフレーズで煽りながら続けるのは最低。ウチもサポーターの数がとっても多くなったのだから、アウエではキチンと早めに整理してほしい。昔の様に席が一杯あまっていて、ギリギリでも好きな所にいける状態ではなくなって来ているのだから。

ともかく、勝ってよかった。私達も審判の?ジャッジに過剰反応をせず、がまんして良くサポートしたと思う。挨拶に来た宮沢クンの顔一杯の笑顔が、すべてを物語っていた。ユータも久しぶりの先発だったけど、良かった。コンちゃんも良かったし、フジくんが大分戦と違って攻めにも守りにも良かった。楽しかった。帰りに友達と乾杯したのは久しぶり。最近は帰りにどこにも寄らないで、真直ぐ帰っていたから。そんな気にもならなかったから。

勝機が上向いてきた。うれしい。このまま負けないで。下が団子になっているので、負けるのが怖い。今度はホームで勝とう。
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