都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

食糧ビル その2 中庭

2019-03-04 | 江東区  

 中庭部分は建物への採光としてだけでなく、集積する食糧の立ち会い取引の場として利用されていたという。このため中庭2階部分(写真右端)にバルコニーが設けられている。

 1階部分には四方から庇が延びていて、柱廊となっており、半屋外・半屋内空間が造られている。荷物の出し入れの利便性が考えられて造られたものかもしれないが、結果的に魅力的な共用空間ができている。

 柱廊部分から中庭側を望む。アーケード部分が存在することで、アーチによって切り取られる特徴的な視界が得られる。ここだけ見れば、パティオを取り囲んで建つヨーロッパの建物のようである。

 静かな中庭を見下ろす3階バルコニー。四角い中庭の一辺が全てバルコニーになっていて、中庭を独り占めしているようで気持ちよい。

 3階から中庭とバルコニー

 中庭部分には柱廊があり、ちょっと欧米かイスラムの屋敷の中庭のようなしつらえ。四方を囲まれたこの屋外空間には一体感があり、また私的な雰囲気が強く感じられる。

 Photo 2002.11.6


その1 外観  その2 中庭  その3 内部  その4 その他
Tokyo Lost Architecture
#失われた建物 江東区  #近代建築  #オフィス 
コメント
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