都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

同潤会清砂通アパートメント 7〜10号館

2019-03-24 | 江東区  
同潤会清砂通アパートメント 7号館
所在地:江東区白河4-3
構造・階数:RC・4F(一部3F)
建設年:1928(昭和3)
解体年:2003〜04(平成15〜16)
Photo 2002.11.6

 7号館は5号館の一つ東側の街区にあり、やはり清洲橋通りに面して建っていた。清洲橋通り沿いの部分は直線的な4階建てで、その後方(南側)に3階建てが3ヶ所張り出しており、当時の住宅地図で見ると全体ではEの字型をしていたようだ。


 北東側から、奥は5号館 Photo 1996.5.12


 7号館後方の3階建て部分。右端は8号館 Photo 2002.11.6

 後方部分は増改築されていたようで、ベランダがあり足下までの大きな窓になっていて、往時の同潤会アパートメントのデザインとは異なるものになっていて、撮るのを迷う状況になっていた。


 Photo 1996.5.12

 清洲橋通り沿いの4階建て部分と、その南側に取り付く3つの3階建て部分は渡り廊下で繋がれており、1階を東西に通り抜けることができるようになっていた。訪問時には確認し損ねてしまったが、少なくとも後方の3階建て部分は、このトンネル状の部分から建物内に入る構造になっていたのではないかと思う。

 山型の通り抜け通路が奥の方に連なる様子が印象的だった。


 Photo 2002.11.6

 7号館、4階建て部分の背面(南面)。清洲橋通りに面した北側面が整ったファサードになっているのに対して、敷地内側の南面は居室壁面が出入りして、更に3つの3階建てが接続していたりするため、ややごちゃごちゃした壁面になっていた。3号館などと同様に、南向きの日当たりが意外に重要視されていない感じのレイアウト、デザインだったと、今になって思う。



同潤会清砂通アパートメント 8号館
所在地:江東区白河4-3
構造・階数:RC・3F
建設年:1928(昭和3)
解体年:2003〜04(平成15〜16)
Photo 2002.11.6

 8〜10号館は5号館と7号館の間の南北の道沿いに、7号館の南側に8、9、10号館と順に並んでいた。

 8号館は私が訪れた頃は外壁が白っぽく塗られており、他の同潤会アパートのように茶色っぽくはなかった。色だけだと同潤会アパートには見えなかったが、窓まわりの造られ方などはやはり他と同様。右奥の道路ぎわは1、2階が一間増築されている。



同潤会清砂通アパートメント 9号館(右は10号館)
所在地:江東区白河4-3
構造・階数:RC・3F
建設年:1927(昭和2)
解体年:2003〜04(平成15〜16)
Photo 1996.5.12

 8号館と9号館は当初は同じ形だったそうだが、後年それぞれに増改築を行ったため、外観の様子は異なっていた。同潤会らしくない外観に既になっていたため、写真はこの1枚しか撮っていない。



同潤会清砂通アパートメント 10号館
所在地:江東区白河4-3
構造・階数:RC・3F
建設年:1927(昭和2)
解体年:2003〜04(平成15〜16)
Photo 2002.11.6

 住宅地図で見ると、10号館は8、9号館より少し規模が大きかったようだ。西側に開いたコの字型をしており、角部分と中央から建物内に入る構造。道路に面した3階の一部にベランダが設けられており、開口部にカーブを描いた壁面があるのが特徴的だった。


 10号館 Photo 1996.5.12

 清砂通アパートでは前庭や中庭に樹木はあまりなかった気がするが、ここにはやや大きめな樹木があった。


 10号館角部屋の増築の様子 Photo 1996.5.12

廃景録同潤会 清砂通アパート
ぼくの近代建築コレクション
  同潤会清砂通りアパートメント7号館/白河4丁目
  同潤会清砂通りアパートメント10号館/白川4丁目
Tokyo Lost Architecture
同潤会清砂通アパートメント
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