都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

同潤会清砂通アパートメント 6号館

2019-03-22 | 江東区  
同潤会清砂通アパートメント 6号館(奥は5号館)
所在地:江東区白河3-4
構造・階数:RC・3F
建設年:1927(昭和2)
解体年:2003〜04(平成15〜16)
Photo 1996.5.12

 6号館は、清砂通アパートメントの一連の建物の中で、平面型が最も大きかった。清洲橋通り沿いの5号館の南側にあり、南北の通りに面した東側に開いたコの字型をしていた。通り沿いにも部屋があったので、コの字というより角張ったCの字型といってもよいのかもしれない。上の写真は北側の翼部、Cの字の書き始め部分で、写真左端を左へ行くと下写真の前庭に至る。


 中庭的な駐車スペースを囲んで建つ住棟 Photo 1996.5.12

 建物内には入っていないので内部のレイアウトは知らないが、あちこちに階段室があるので、大半の住戸は階段室から左右に入る形式だったのではないかと思う。少し張り出した窓に柵が付いた形がオリジナルの窓の形のようだが、各戸で増改築が行われており、出窓を大規模化したり、壁全体を外側に出っ張らせたりして内部を拡げたりしていたようだ。


 Photo 1996.5.12

 上写真の右半分などは、1階から3階まで全て手前側に張り出す形の改築が行われたのではないかと思う。窓が足下から天井近くまでの高さになり、外に出られるベランダが造られていた。


 Photo 2002.11.6

 東側の道路沿いなどはかなり大掛かりに増改築が行われていて、いわゆる同潤会アパート的な外観ではなくなっていた。


 東北側の住棟入口・階段室 Photo 1996.5.12

 


 東南側の住棟入口・階段室 Photo 2002.11.6

 東南側の道路沿い部分などは階段室を挟み込む形で道路沿いまで増築が行われていて、当初のデザインは失われていた。

廃景録同潤会 清砂通アパート
ぼくの近代建築コレクション
  同潤会清砂通りアパートメント6号館/白河4丁目
Tokyo Lost Architecture
同潤会清砂通アパートメント
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