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大村邸
所在地:静岡市葵区平野
建設年:1865年(江戸時代末期)
備考 :国登録有形文化財。静岡市景観重要建造物
Photo 2016.1.5
静岡市葵区の山間部に残る、かぶと造りの民家。
安倍川左岸、急斜面の山地に石垣を築いて壇をつくり、大型の茅葺き屋根の家屋が造られている。
かぶと造りは関東甲信越東北南部に多く、この家はかぶと造りの南限と言われているそうだ。養蚕の作業を考えて造られた形なので、確かに静岡では見掛けない珍しい建物。
静岡市 > 景観重要建造物第1号 大村家住宅
石段を上り、農家にしては立派な門をくぐって庭に上がる。
温暖な静岡では冬場でも午後の日射しは明るく暖かい。
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個人所有で現在も居住者がおられるので、事前に許可を得ないと敷地内には立ち入れない。2mほどの石垣の上に家屋が建つ敷地があるため、かぶと造りの特徴的な姿はなかなか拝むことができないが、山地を背景に聳える姿はなかなかの迫力。
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家屋が建つ敷地を支える石垣。石垣の下には水路があり、山からの冷たい水が勢いよく流れている。
静岡の建築
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